2013年11月30日
3バックポゼを取り入れた結果
キック力が足りなくて狙い通りに行きませんでした。
具体的には、CBのキック力が足りなくて、SBまでパスが渡りませんでした。やはりCBのフィード力はある程度必要になります。ですから、改善案を示したいとおもいます。
2013年11月26日
ドルトムントの攻撃パターン
4−4−2の泣き所、トレーラーゾーンを使う

トレーラーゾーンとサイドのスペースを行き来する
トレーラーゾーンとサイドのスペースを行き来する
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2013/11/drutmunt-pattern.htmlドルトムントの攻撃パターン
2013年8月31日
フィリップ・ラーム(Phillip Lahm)のプレースタイル
こういう本が出ていますけど、買うのはとりあえず後にしてください。先に僕のラーム分析を読んでください。それからでも遅くはありません。あなたの財布を開けるのは。
世界一のサイドバック、それはダニ・アウベスで異論はないでしょう。でもあれはブラジル人の中でもかなーり上手い方でしてトラップとか神なんですよね。しかも走れる跳べるときてますから、日本人にあれを目指すのは無理でしょう。
そこでフィリップ・ラームです。Phillip Lahmはドイツ代表キャプテン、バイエルン・ミュンヘンキャプテンの頼りがいのある男です。右利きですが左サイドバックも出来るユーティリティさと小柄なのに競り合いに負けない頭脳とメンタル、そしてなによりビルドアップが巧すぎる!!!そこが日本人SBが彼を目標にすべき理由です。
もともとはテクニカルなトップ下と聞いていますが、10代終わり頃に長い距離のダッシュを繰り返せる特異な身体的特徴が発見されたのでしょうね。今ではすっかりサイドバックからゲームを作っています。
そこで今回はラームに見るサイドバックのビルとアップについて解説したいと思います。
ではおしながきをどん!
世界一のサイドバック、それはダニ・アウベスで異論はないでしょう。でもあれはブラジル人の中でもかなーり上手い方でしてトラップとか神なんですよね。しかも走れる跳べるときてますから、日本人にあれを目指すのは無理でしょう。
そこでフィリップ・ラームです。Phillip Lahmはドイツ代表キャプテン、バイエルン・ミュンヘンキャプテンの頼りがいのある男です。右利きですが左サイドバックも出来るユーティリティさと小柄なのに競り合いに負けない頭脳とメンタル、そしてなによりビルドアップが巧すぎる!!!そこが日本人SBが彼を目標にすべき理由です。
もともとはテクニカルなトップ下と聞いていますが、10代終わり頃に長い距離のダッシュを繰り返せる特異な身体的特徴が発見されたのでしょうね。今ではすっかりサイドバックからゲームを作っています。
そこで今回はラームに見るサイドバックのビルとアップについて解説したいと思います。
ではおしながきをどん!
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2013/08/phillip-lahm-analysis.htmlフィリップ・ラーム(Phillip Lahm)のプレースタイル
2013年1月6日
ブスケツの戦術的役割1 攻撃編
ブスケツってほんと凄い選手なんです。彼を発掘したグアルディオラもすごいですが、彼自身の役割はバルサにとって代えの効かないものなのです。それなのに、「ブスケツ」で検索をかけると「チラ見」だとか「ダイバー」だとか散々な汚名を着せられていてホントかわいそうです。
それもこれも誰もブスケツの存在意義の大きさをわかりやすく説明できていないで居ることに原因があると思います。日本語文献はもちろん、英語圏のブロガーさんでさえ、ブスケツの戦術的役割をはっきりと説明できていません。そこで、僕が奮起して彼の汚名を返上すべく、彼なしにはなりたたないバルサの戦術の柱に迫ってみたいと思います。
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2013/01/sergio-busquets-analysis-attacking.htmlブスケツの戦術的役割1 攻撃編
2012年8月22日
ビエルサ×ビルバオのコレクティブフットボール2
前回はビエルサがアスレチック・ビルバオというチームにおいてなぜサイド攻撃に重きをいたのかを説明しました。そしてこの戦術は、徹底したリアリズムとパターン化のもと、ポゼッションサッカーとリスクマネージメントを高次元で両立していることをこれから説明したいと思います。
ビエルサ×ビルバオのサッカーを味わうためのメニュー
3までは前回の記事で学びました。4以降でどのようにサイド攻撃を組み立てているか考えて行きましょう。
ビエルサ×ビルバオのサッカーを味わうためのメニュー
- システムの見方
- 4−3−3?
- 4-2-3-1亜型
- 4-1-3-1-1
- ポゼッション
- 攻撃時間を長く、守備時間を短くする
- ゲームの支配
- スリーバックポゼッション
- リスク管理
- タッチラインを使う
- ロングフィードを使う
- サイド攻撃
- デ・マルコスの外流れ
- WGの差金の動き
- クロスランニング
- 二次攻撃
- やり直し
- オンオフポジショニング
- 外流れ待機
- インナーラップ
- 8の字ローテーション(渦巻き理論)
- 中央は最後に使う
- 崩し
- ローポスト攻略
- 三者関係
- クロスに対してゴール前の人数を増やす
- 攻→守
- マンツーマン採用の必然性
3までは前回の記事で学びました。4以降でどのようにサイド攻撃を組み立てているか考えて行きましょう。
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2012/08/blog-post_22.htmlビエルサ×ビルバオのコレクティブフットボール2
2012年8月21日
ビエルサ×ビルバオのコレクティブフットボール1
いよいよ2012−13シーズンのリーガエスパニューラが開幕しました。今年は盤石のモウ・マドリーに新体制のバルセロナが挑むという構図でシーズンが進んでいくんでしょうか。他のチームは財政的に苦しいこともあってなかなかこの2強に太刀打ち出来ないかと思いますが、今回は伏兵であるアスレチック・ビルバオを取り上げようと思います。
ビエルサが就任した昨季、リーグ順位こそ奮いませんでしたが、2月から4月にかけてのパフォーマンスが素晴らしく、マンチェスター・ユナイテッドを破ってみごとEL決勝まで進みましたアスレチック・ビルバオ。ビエルサの知将としての指揮力とアスレチック伝統の
気骨あるチームスタイルが織りなす、機能美あふれる機械論的コレクティブフットボールの仕組みに迫ってみましょう。
ビエルサが就任した昨季、リーグ順位こそ奮いませんでしたが、2月から4月にかけてのパフォーマンスが素晴らしく、マンチェスター・ユナイテッドを破ってみごとEL決勝まで進みましたアスレチック・ビルバオ。ビエルサの知将としての指揮力とアスレチック伝統の
気骨あるチームスタイルが織りなす、機能美あふれる機械論的コレクティブフットボールの仕組みに迫ってみましょう。
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2012/08/blog-post_21.htmlビエルサ×ビルバオのコレクティブフットボール1
2011年10月1日
バルサの3-4-3を解説してみる
今季になって頻繁に試行しているバルサの3-4-3。CBの怪我も理由の一つですが、僕には一つのオプションとしてペップが取り組む理由がそこにあると思っています。今回はそのバルサ風3-4-3の意図を自分なりに解釈してみようと思います。
まず、昨季のコパ・デル・レイ決勝に軽く触れましょう。
昨シーズンの対マドリー戦では左のように対策を取られました。この意図は中盤のカルテット(ブスケ、イニ、シャビ、メッシ)に対してほぼマンマーク気味に選手を配置することでバルサの中盤のパスワークを封じるということです。
確かクラシコ4連戦中1戦目はペペがアンカーでしたが、コパ・デル・レイではアロンソがアンカーでペペは最重要人物のシャビに付くために左のCMFだったと記憶しています。これが当たってバルサは負けてしまいました。
まず、昨季のコパ・デル・レイ決勝に軽く触れましょう。
昨シーズンの対マドリー戦では左のように対策を取られました。この意図は中盤のカルテット(ブスケ、イニ、シャビ、メッシ)に対してほぼマンマーク気味に選手を配置することでバルサの中盤のパスワークを封じるということです。
確かクラシコ4連戦中1戦目はペペがアンカーでしたが、コパ・デル・レイではアロンソがアンカーでペペは最重要人物のシャビに付くために左のCMFだったと記憶しています。これが当たってバルサは負けてしまいました。
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2011/10/3-4-3.htmlバルサの3-4-3を解説してみる
2011年6月14日
重なったら一つ飛ばす
今回は崩しやつなぎの場面で使えるパステクニックをひとつ紹介します。パステクニックというよりパスの見方といった方がいいかもしれません。
どんなものかというと下の図を御覧ください。
別に特別なものでもありません。左のように3選手が一直線に並び、端の選手がパスを出します。この場合は隣の選手を狙うより奥の選手を狙うほうがチャンスが広がるということです。
あるいはこういう言い方もできます。一つのパスに反応する2選手がいた場合、より遠くにいる方の選手にボールが渡ったほうがチャンスになりやすい。
どんなものかというと下の図を御覧ください。
別に特別なものでもありません。左のように3選手が一直線に並び、端の選手がパスを出します。この場合は隣の選手を狙うより奥の選手を狙うほうがチャンスが広がるということです。
あるいはこういう言い方もできます。一つのパスに反応する2選手がいた場合、より遠くにいる方の選手にボールが渡ったほうがチャンスになりやすい。
パサーからの見え方は左図のような感じです。
とりたてて語るところもなさそうなパターンですが、サッカーにおいては非常に重要な意味を持ちます。これが「観える」か「みえない」かは天と地ほどの差があると言えます。
では、このパターンにはどのような意味があるか説明していきます。
まずはDF心理を説明します。DFの原則はチャレンジとカバーです。ですから、DFは必ずボールに近い相手選手から順にマークに付きます。
すると、左図のように一つ飛ばされると守備の集団意図を崩されてしまい、そこに穴を作ってしまいます。これが一つ飛ばすパスの狙いです。
10/11欧州CLの決勝、バルサvsマンUのメッシの2点目は丁度左図のような形から決まりました。イニエスタがシャビを飛ばしてメッシへパスを送ったため、パクは逆をつかれてしまいエブラもビディッチもカバーリングに遅れてしまいました。
加えて、このパターンで使われるパスに特別なパスフェイク動作は必要ありません。なぜなら、奥を狙ったキック動作そのものが、手前を狙ったパスフェイクになるからです。通常、DFはボールホルダーのキックモーションを見て次の手を読みます。このパターンの場合、同じキックモーションからキックの強弱だけで2択をDFに迫ることが出来ます。DFとしてはしょうがなく、よりボールに近い側に高い注意力を払わざるをえないので、奥が空いてしまうのです。このパステクニックがDFの習性を利用した技であるということがよく分かっていただけると思います。
斜めにするとこんな感じです。斜めのパターンはスルーパスやサイド突破など最後の崩しでよく使われます。
頻繁に見るのが左のような形です。奥の選手が走りこむところに、水色の線のパスフェイクを使ってDFを引きつけて、一気に裏を取ります。
DFは目の前のマーカーに気を取られてしまい、カバーリングに回るのが遅れるので、崩すのが容易になります。
もうひとつのパターンは左のように、近い選手が走りこむ形です。
2選手間を横切るように味方が駆け抜けてくれば、奥の味方のマーカーはそちらのカバーリングに気を取られますので、その隙に奥の味方へパスを送れば、マークを引き剥がした状態でボールを渡せます。
縦のパターンはゲームのレベルに関係なく頻繁に見ることができます。
例えばGKからのパントキックを前線でFWが競りあって、抜けてきたところをもう一人のFWが狙う形もこのパターンで見ることが出来ます。
あるいはスローインでもこのような形はよく見られます。
崩しで使うとなると左図のようになるでしょう。
クサビを受けに降りてきたFWの裏をSHが狙うような形です。
スルーパスとクサビの見合いで見たように、味方のすぐ近くを抜くとパスが綺麗に決まりやすいです。
クロスからゴールするシーンを集めれば、ほとんどがこの形から生まれていることがわかるでしょう。CKからのゴールもこの形から多く得点が生まれることが分かっています。→蹴球計画「CKを好きになろう」
競り合いを抜けてくるボールはDFの意識が剥離しやすく、ポケットのように小さな空白がボールの軌道上に現れる傾向があります。目測と人の意識のギャップを狙って、味方の影に飛び込めばチャンスは必ずやってくるはずです。
パスは出し手と受け手の二者関係で成り立っていると考えている人が多いと思いますが、サッカーのゲームにおいては三者関係かそれ以上で成り立っている場合がほとんどです。上で見たように、一つのパスを取ってみても、出し手受け手に加えてもう一人関係したほうが容易にパス交換することが出来ます。
日本では未だ、三者関係というと「第三の動き」だけがフォーカスされる風潮があります。第三の動きやワンツーだけだと崩しが直線的になって相手に読まれてしまうことが多いのです。それではダメだと一言いって終わりたいと思います。
最後にメスト・ウズィル選手の目の覚めるようなパス集をご覧いただきお別れです。
ウズィルは中学生の頃、学校の用務員さんにチェスの手ほどきを受けたそうです。そのお陰か、彼のパスは3手、5手先まで読んでいるかのような急所をえぐってきます。羽生名人は「羽生マジック」と言って50手近く読みますが、サッカー選手の場合は3手以上先が読めれば十分な気がします。3手詰めの詰将棋をやりましょう!
次→クロスのトレンド1
関連→味方を追い越してフリーにさせる
とりたてて語るところもなさそうなパターンですが、サッカーにおいては非常に重要な意味を持ちます。これが「観える」か「みえない」かは天と地ほどの差があると言えます。
では、このパターンにはどのような意味があるか説明していきます。
まずはDF心理を説明します。DFの原則はチャレンジとカバーです。ですから、DFは必ずボールに近い相手選手から順にマークに付きます。
すると、左図のように一つ飛ばされると守備の集団意図を崩されてしまい、そこに穴を作ってしまいます。これが一つ飛ばすパスの狙いです。
10/11欧州CLの決勝、バルサvsマンUのメッシの2点目は丁度左図のような形から決まりました。イニエスタがシャビを飛ばしてメッシへパスを送ったため、パクは逆をつかれてしまいエブラもビディッチもカバーリングに遅れてしまいました。
加えて、このパターンで使われるパスに特別なパスフェイク動作は必要ありません。なぜなら、奥を狙ったキック動作そのものが、手前を狙ったパスフェイクになるからです。通常、DFはボールホルダーのキックモーションを見て次の手を読みます。このパターンの場合、同じキックモーションからキックの強弱だけで2択をDFに迫ることが出来ます。DFとしてはしょうがなく、よりボールに近い側に高い注意力を払わざるをえないので、奥が空いてしまうのです。このパステクニックがDFの習性を利用した技であるということがよく分かっていただけると思います。
斜めにするとこんな感じです。斜めのパターンはスルーパスやサイド突破など最後の崩しでよく使われます。
頻繁に見るのが左のような形です。奥の選手が走りこむところに、水色の線のパスフェイクを使ってDFを引きつけて、一気に裏を取ります。
DFは目の前のマーカーに気を取られてしまい、カバーリングに回るのが遅れるので、崩すのが容易になります。
もうひとつのパターンは左のように、近い選手が走りこむ形です。
2選手間を横切るように味方が駆け抜けてくれば、奥の味方のマーカーはそちらのカバーリングに気を取られますので、その隙に奥の味方へパスを送れば、マークを引き剥がした状態でボールを渡せます。
縦のパターンはゲームのレベルに関係なく頻繁に見ることができます。
例えばGKからのパントキックを前線でFWが競りあって、抜けてきたところをもう一人のFWが狙う形もこのパターンで見ることが出来ます。
あるいはスローインでもこのような形はよく見られます。
崩しで使うとなると左図のようになるでしょう。
クサビを受けに降りてきたFWの裏をSHが狙うような形です。
スルーパスとクサビの見合いで見たように、味方のすぐ近くを抜くとパスが綺麗に決まりやすいです。
クロスからゴールするシーンを集めれば、ほとんどがこの形から生まれていることがわかるでしょう。CKからのゴールもこの形から多く得点が生まれることが分かっています。→蹴球計画「CKを好きになろう」
競り合いを抜けてくるボールはDFの意識が剥離しやすく、ポケットのように小さな空白がボールの軌道上に現れる傾向があります。目測と人の意識のギャップを狙って、味方の影に飛び込めばチャンスは必ずやってくるはずです。
パスは出し手と受け手の二者関係で成り立っていると考えている人が多いと思いますが、サッカーのゲームにおいては三者関係かそれ以上で成り立っている場合がほとんどです。上で見たように、一つのパスを取ってみても、出し手受け手に加えてもう一人関係したほうが容易にパス交換することが出来ます。
日本では未だ、三者関係というと「第三の動き」だけがフォーカスされる風潮があります。第三の動きやワンツーだけだと崩しが直線的になって相手に読まれてしまうことが多いのです。それではダメだと一言いって終わりたいと思います。
最後にメスト・ウズィル選手の目の覚めるようなパス集をご覧いただきお別れです。
ウズィルは中学生の頃、学校の用務員さんにチェスの手ほどきを受けたそうです。そのお陰か、彼のパスは3手、5手先まで読んでいるかのような急所をえぐってきます。羽生名人は「羽生マジック」と言って50手近く読みますが、サッカー選手の場合は3手以上先が読めれば十分な気がします。3手詰めの詰将棋をやりましょう!
次→クロスのトレンド1
関連→味方を追い越してフリーにさせる
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2011年2月22日
明日から使える正対技 静止ver
正対とはサッカーを考える上で最も重要な原理であると僕は考えています。攻撃面はもちろんのこと守備を構築する上でも出発点となるテーマです。
正対という概念を提唱されたのは蹴球計画というHPを運営しておられますstudio c60さんです。誤解を招かないように言っておきますと、僕はstudio c60さんとは面識がありません。僕は一介の蹴球計画ファンとして、蹴球計画さんのサッカー観に共感しまして、彼の掲げるテーマを自分なりに掘り下げたいという気概で日々サッカーを考えています。
今回のテーマは正対技ということで、いくつか羅列して挙げていきたいと思います。
ここではボールを利き足の前(約15cmほど)に置いて静止した状態で直近のDFと正対しているシーンを考えます。蹴り足は利き足、軸足は逆足を指します。
まだまだ色々ありそうですが、今思いついたのは上記の9つです。それぞれをキックフェイント、ドリブルフェイント、そのどちらでもない、の3つのグループに分けることができます。個々の具体的な技の使用例は今後紹介していく予定です。
これらの技を繰り出すときには必ず正対したDFの正面に向かって行うように心がけましょう。そうすることで、DFを“ピン止め”しDFと自分の間に十分な距離を保つことができます。間を作るというやつです。
間を作ることは時間を作ることと同義です。間をつくりプレッシャーを回避している間に周りを見わたすことで、判断に余裕を持たせることが可能になります。つまり、上記の技を繰り出している間に、正対したDFの奥を見ることが可能になるのです。
ボールを持ったときにボール際の攻防(半径1~3m)に囚われずに、30mほど離れた所に目が届けば余裕を持って判断を下すことができます。
パスの上手い選手はこのように正対と視野の確保を同時に行っています。プロの試合を観戦する際にも今回の正対技に気をつけて見てみると、新しい発見があると思います。
また、実際に試合や練習で試す際、自分の得意な形というのが出てくると思います。もうすでに自分の癖として体得しておられる方もいらっしゃるでしょう。そういった方々もこの記事を読んで正対の原理について整理していただけたら幸いです。また、新しい技に挑戦する機会を提供することができたならば僕としてはうれしい限りです。
次→スキップドリブルドリル
正対という概念を提唱されたのは蹴球計画というHPを運営しておられますstudio c60さんです。誤解を招かないように言っておきますと、僕はstudio c60さんとは面識がありません。僕は一介の蹴球計画ファンとして、蹴球計画さんのサッカー観に共感しまして、彼の掲げるテーマを自分なりに掘り下げたいという気概で日々サッカーを考えています。
今回のテーマは正対技ということで、いくつか羅列して挙げていきたいと思います。
ここではボールを利き足の前(約15cmほど)に置いて静止した状態で直近のDFと正対しているシーンを考えます。蹴り足は利き足、軸足は逆足を指します。
正対技一覧
- ボールを押し出す
- 軸足をボールの横に踏み込む
- 蹴り足を後ろに引く(蹴り足と逆側の腕を振り上げると尚良い)
- 蹴り足を後ろに引いた状態で軽くジャンプする
- 後ろに引いた蹴り足をボールの上に乗せる
- 後ろに引いた蹴り足を振り下ろして地面に置く(キックキャンセル)
- 蹴り足でボールをまたぐ(シザーズ)
- 両足を揃えて浮く
- 軸足を横に開くように踏み出す
まだまだ色々ありそうですが、今思いついたのは上記の9つです。それぞれをキックフェイント、ドリブルフェイント、そのどちらでもない、の3つのグループに分けることができます。個々の具体的な技の使用例は今後紹介していく予定です。
これらの技を繰り出すときには必ず正対したDFの正面に向かって行うように心がけましょう。そうすることで、DFを“ピン止め”しDFと自分の間に十分な距離を保つことができます。間を作るというやつです。
間を作ることは時間を作ることと同義です。間をつくりプレッシャーを回避している間に周りを見わたすことで、判断に余裕を持たせることが可能になります。つまり、上記の技を繰り出している間に、正対したDFの奥を見ることが可能になるのです。
ボールを持ったときにボール際の攻防(半径1~3m)に囚われずに、30mほど離れた所に目が届けば余裕を持って判断を下すことができます。
パスの上手い選手はこのように正対と視野の確保を同時に行っています。プロの試合を観戦する際にも今回の正対技に気をつけて見てみると、新しい発見があると思います。
また、実際に試合や練習で試す際、自分の得意な形というのが出てくると思います。もうすでに自分の癖として体得しておられる方もいらっしゃるでしょう。そういった方々もこの記事を読んで正対の原理について整理していただけたら幸いです。また、新しい技に挑戦する機会を提供することができたならば僕としてはうれしい限りです。
次→スキップドリブルドリル
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2011/02/ver.html明日から使える正対技 静止ver
2011年1月31日
ポストプレーとポケットプレー1
タイで頑張ってる友人からFWの動き方に関するメールを貰い、非常に面白い展開になったので転載します。気の抜けた文章なので細かいところは余り気にせず読んでいただけるといいと思います。ここでは友人をAとします。Aの発言は緑色にします。
※ここでは
3Dポジショニングの項で書いた三角形の重心で受ける動きのことをポケットプレーと呼ばせていただきます。
先週からあるチームに練習参加してる。今週よければ契約できるみたい。まあ、契約ここで取るつもりでやってる。
ここではFWでやってる。
・まず、FWのボールの受け方の種類にはどんなものがある?
例えば、DFを背負ってのポスト、DFとMFのポケットに入って受ける、DFの裏を狙う、プルアウェイで開いてもらう。等等。
・最近のネタにあったスペースに入る技、って言うのはDFを背負ってのポスト、の代わりにも成りうる?
※ここでは
3Dポジショニングの項で書いた三角形の重心で受ける動きのことをポケットプレーと呼ばせていただきます。
簡潔に書くとFWの狙いはAの言うとおり、主に3つあって、優先順位をつけると
1 裏
2 ポケット
3 ポスト
になる。常に1か2 あるいは 1か3を適宜切り替えながらDFに2択を迫り駆け引きをすることが大事。つまりポケットプレーはポストプレーの代わりになる。
他にFWには、Aのいうとおり、プルアウェイがある。つまりサイドに流れて起点を作るというもの。他には細かいけど、外から中へのランニングやオフサイドポジションへの位置取りや引いてきて中盤を助けるというものがある。どれをするにも重要なのは味方の動きと被らないように、または味方が動いてできたスペースに流れるようにすることかな。味方との連動や味方の性格やプレースタイルの把握やチームの意向などが関係するように思う。
最近思うのはピッチの広さも、22人分の体積も毎回大差ないわけだから、どっかにスペースはある訳だし、作る事も可能だってことだよね。プルアウェイで 外、駄目なら中、常に流動的に動いてスペースを探し続けることの大事さが少し分かってきた。後はボールを受ける時の身体の向きで通常より広くスペースを使える、気がしてる。つまり探す時の移動手段も大事ってこと。少しずつだけど。
ポストになるということはDFを抑えながらプレーするということだから、逆に言うと常にDFに自分の動きを制限させてしまう事を意味する。これはプレー精度を落とすことにつながる。ドログバのように体の大きな選手は上手くDFの動きを制限できるから有効だけど、香川やマンCのシルバやテベスは体が小さいから自らDFに体を預けるようなことをしない。その代わりにポケットに入る。
だから、Aにおすすめな動きは常に裏を狙いながら要所でポケットに入って足元でボールを受けて前向きにプレーすること。体の小さなAや日本人にはポストプレーは不向きだと言わざるをえない。
・DFを背負ってのポストと比べてポケットプレーのメリット、デメリットはなんですか?
ポケットプレーのメリットデメリット
利点はなんといってもゾーン破壊力がはんぱないこと。アジアカップ決勝を見てもわかるとおり香川不在で日本の中央突破は皆無に等しかった。翻って韓国戦までは香川に縦パスが入るところから攻撃がスピードアップしてDFを一枚ずつはがしながらショートパスで崩すことに成功していた。ポケットプレーは中央突破を可能にするから、結果的に外中外のいいリズムを生むこともできる。
ただしポケットプレーの条件は、後方で味方が正確で素早い横へのパス交換ができることと受け手のコントロールの技術。ポケットポジショニングはボールが自分から遠いところにある段階からバックステップなどでいいポジションに侵入してパスを待つところから始まる。そこにパスが来なければ意味が無いし、パスを受けてもいいコントロールが出来なければパスはおろかドリブルも出来ずに囲まれて奪われる。ポケットプレー=狭いスペースでのプレーってことだね。
つまりポケットプレーのデメリットはプレー難易度の高さにあると思う。チームとしてのつなぎ、コントロールの技術、狭い中での素早い判断。非常にチャレンジングなプレーだよね。
あと、ポケットポジショニングはボールホルダーに2つ目のパスコースを提供することも忘れてはならない。中途半端なポジショニングは周辺のDFの意識を集めるから、ボールホルダが自分へのパスを囮にして第2のパスコースを見つけることができる。これもボールホルダのパステクニックがある程度高いことが条件。
・相手を背負ってのポスト、ってのはプレッシャーが自然とかかるものだよね。あまり成功できずに苦手意識があるんだけど、どういうことを意識すれば成功率は上がるだろうか?
ポストプレーのメリットデメリット
ポストプレーに関しては個人的にかなり否定的な見解を持っている。その理由は、DFとの体の接触を促すがゆえポストプレーヤーがミスをしやすいこと、パスコースが読まれやすいこと、ポストプレーから第三の動きという一連の崩しが使い古されていて簡単に予測が立つこと、敵はおろか味方までも集まってきてしまい人口密度があがること。
とはいえ、ポストプレーヤーの体格が十分であれば(四肢が長く体重が重ければ)ポストポジションに入ることでDF一枚を確実に殺せるから有効ではある。ポストからターンなんて芸当が成功すればDFにとってこれほど怖いものはない。
自チームが守備から攻撃に移るときにハーフウェイラインあたりで体を張って起点を作るプレーはどうしても求められてしまう。だから、ポストプレーから逃げることはできない。
ある程度のポストプレー技術は持っていないといけないんだね。
ポストプレーのテクニックについては、僕自身が苦手だからうまく説明できないけど、いくつかあって、
1 DFの動きを制御する
2 ボールにプレーする
3 ファールをもらう
1についてはいま書きかけの記事があるから今度アップするけど、DFの膝を押さえるというものがある。手や尻をDFの膝に当てて動きを押さえてしまえばプレーエリアを確保できるよねという話。これをするためにクサビのパスは足の裏でコントロールすることがおすすめ。南米系のFWは必ず足の裏で縦パスを後ろ向きにトラップする。自然にDFの腿に自分の尻を付けやすくなるからね。ボールを足の裏と地面で挟んでしまえばコントロールが大きくなる心配もなくなるし。
これは僕が今までしてこなかった事だね。新しく覚える必要がある。ポストに入って相手から逃げながらボールをコン トロールすることは、難易度が高いし、相手に背を向けながら逃げれば追ってくるわけだから、自ら自分が有利になるように相手に身体をぶつけた方が成功率は 高いのかもしれない。って考えるようになった。
2について、日本ではボールに触れずにDFを抑える方法でスクリーンする方法が指導されるけど、これだとDFの力が強い場合ボールを守れない。常に先にボールを触れるようにしてDFの動きを感じながらボールを動かしていけば、無理にDFが取りに来たときにファールを貰い易い。
3については僕が言えることはなにもない。点は取れないけどいつもスタメンのFWという人種が世界には多く存在するが、彼らの共通点はファールを受けるのが上手いということ。体をはれるから、痛い思いをしてもチームに貢献したいという強い気持ちがあるからできる術だ。これは実戦で学ぶしかない。
尚、件の蹴球計画に「背面正対」とも言えるようなポストテクニックが紹介されているので参考にしてほしい。→
蹴球計画 「ファン・ニステルローイのマークのずらし方、シュート」
ポケットプレーはサッカーの向上心をそそるが、ポストプレーの成功の為には体格など先天的な条件が揃わないと難しいという意味で、ポストプレーのほうが相対的に難易度が高いと考えている。
ポケットプレーについての補足。
ポケットプレーにはファーストタッチの上手さが絶対条件になる。藤本や柏木のようにボールを体から離してしまったり、近づいてくるDFに気づかなかったりするとまず成功しない。成功させるにはまず、準備動作。ポジショニング動作をする、体の向きを調整する、首を振る、軽くジャンプする、両足を地面につける、体を軽く浮かす、そこからまず周辺のDFに取られない場所にボールをトラップする。僕は 2タッチコントロールをおすすめするけど、ボールを奪われなければある程度ボールを体から離してうごきだしてもいいと思う。
身体の向きの調整にすることによって近づいてくるDFを牽制できることも考えれたら尚いいね。
それともう一つ、これも動画を揃えてる最中なんだけど、受ける直前に2,3歩後退してトラップする技がある。イニエスタが得意なんだけど、香川もよくする。パスが放たれボールが自分へ転がってきたら、2~4歩くらいバックステップを踏んで、軽くジャンプしながらターンする方法。これが出来るとDFのアプローチの角度を少しずらせるから、プレーの選択肢を増やすことが出来る。ただし、トラップの時足を浮かせすぎてボールをスルーさせやすいので気をつけたい。
その可能性はポストプレーを極めることと比べれば高いだろうね。Aのみならず、日本人の全サッカー選手がポケットプレーを極めてより高い次元のサッカーを国内で見れるようになることを切に願います。
次→ポストプレーとポケットプレー2
1 裏
2 ポケット
3 ポスト
になる。常に1か2 あるいは 1か3を適宜切り替えながらDFに2択を迫り駆け引きをすることが大事。つまりポケットプレーはポストプレーの代わりになる。
他にFWには、Aのいうとおり、プルアウェイがある。つまりサイドに流れて起点を作るというもの。他には細かいけど、外から中へのランニングやオフサイドポジションへの位置取りや引いてきて中盤を助けるというものがある。どれをするにも重要なのは味方の動きと被らないように、または味方が動いてできたスペースに流れるようにすることかな。味方との連動や味方の性格やプレースタイルの把握やチームの意向などが関係するように思う。
・その中で僕ぐらいの背丈の選手に向き不向きの受け方はあると思う?
あるいは僕みたいなタイプが狙うべき動きの優先順位はあると思う?(勿論相手との駆け引きだから一概には言えないだろうけど)
ポストになるということはDFを抑えながらプレーするということだから、逆に言うと常にDFに自分の動きを制限させてしまう事を意味する。これはプレー精度を落とすことにつながる。ドログバのように体の大きな選手は上手くDFの動きを制限できるから有効だけど、香川やマンCのシルバやテベスは体が小さいから自らDFに体を預けるようなことをしない。その代わりにポケットに入る。
だから、Aにおすすめな動きは常に裏を狙いながら要所でポケットに入って足元でボールを受けて前向きにプレーすること。体の小さなAや日本人にはポストプレーは不向きだと言わざるをえない。
ポケットプレーのメリットデメリット
利点はなんといってもゾーン破壊力がはんぱないこと。アジアカップ決勝を見てもわかるとおり香川不在で日本の中央突破は皆無に等しかった。翻って韓国戦までは香川に縦パスが入るところから攻撃がスピードアップしてDFを一枚ずつはがしながらショートパスで崩すことに成功していた。ポケットプレーは中央突破を可能にするから、結果的に外中外のいいリズムを生むこともできる。
ただしポケットプレーの条件は、後方で味方が正確で素早い横へのパス交換ができることと受け手のコントロールの技術。ポケットポジショニングはボールが自分から遠いところにある段階からバックステップなどでいいポジションに侵入してパスを待つところから始まる。そこにパスが来なければ意味が無いし、パスを受けてもいいコントロールが出来なければパスはおろかドリブルも出来ずに囲まれて奪われる。ポケットプレー=狭いスペースでのプレーってことだね。
つまりポケットプレーのデメリットはプレー難易度の高さにあると思う。チームとしてのつなぎ、コントロールの技術、狭い中での素早い判断。非常にチャレンジングなプレーだよね。
あと、ポケットポジショニングはボールホルダーに2つ目のパスコースを提供することも忘れてはならない。中途半端なポジショニングは周辺のDFの意識を集めるから、ボールホルダが自分へのパスを囮にして第2のパスコースを見つけることができる。これもボールホルダのパステクニックがある程度高いことが条件。
・相手を背負ってのポスト、ってのはプレッシャーが自然とかかるものだよね。あまり成功できずに苦手意識があるんだけど、どういうことを意識すれば成功率は上がるだろうか?
ポストプレーのメリットデメリット
ポストプレーに関しては個人的にかなり否定的な見解を持っている。その理由は、DFとの体の接触を促すがゆえポストプレーヤーがミスをしやすいこと、パスコースが読まれやすいこと、ポストプレーから第三の動きという一連の崩しが使い古されていて簡単に予測が立つこと、敵はおろか味方までも集まってきてしまい人口密度があがること。
とはいえ、ポストプレーヤーの体格が十分であれば(四肢が長く体重が重ければ)ポストポジションに入ることでDF一枚を確実に殺せるから有効ではある。ポストからターンなんて芸当が成功すればDFにとってこれほど怖いものはない。
自チームが守備から攻撃に移るときにハーフウェイラインあたりで体を張って起点を作るプレーはどうしても求められてしまう。だから、ポストプレーから逃げることはできない。
ある程度のポストプレー技術は持っていないといけないんだね。
ポストプレーのテクニックについては、僕自身が苦手だからうまく説明できないけど、いくつかあって、
1 DFの動きを制御する
2 ボールにプレーする
3 ファールをもらう
1についてはいま書きかけの記事があるから今度アップするけど、DFの膝を押さえるというものがある。手や尻をDFの膝に当てて動きを押さえてしまえばプレーエリアを確保できるよねという話。これをするためにクサビのパスは足の裏でコントロールすることがおすすめ。南米系のFWは必ず足の裏で縦パスを後ろ向きにトラップする。自然にDFの腿に自分の尻を付けやすくなるからね。ボールを足の裏と地面で挟んでしまえばコントロールが大きくなる心配もなくなるし。
これは僕が今までしてこなかった事だね。新しく覚える必要がある。ポストに入って相手から逃げながらボールをコン トロールすることは、難易度が高いし、相手に背を向けながら逃げれば追ってくるわけだから、自ら自分が有利になるように相手に身体をぶつけた方が成功率は 高いのかもしれない。って考えるようになった。
2について、日本ではボールに触れずにDFを抑える方法でスクリーンする方法が指導されるけど、これだとDFの力が強い場合ボールを守れない。常に先にボールを触れるようにしてDFの動きを感じながらボールを動かしていけば、無理にDFが取りに来たときにファールを貰い易い。
3については僕が言えることはなにもない。点は取れないけどいつもスタメンのFWという人種が世界には多く存在するが、彼らの共通点はファールを受けるのが上手いということ。体をはれるから、痛い思いをしてもチームに貢献したいという強い気持ちがあるからできる術だ。これは実戦で学ぶしかない。
尚、件の蹴球計画に「背面正対」とも言えるようなポストテクニックが紹介されているので参考にしてほしい。→
蹴球計画 「ファン・ニステルローイのマークのずらし方、シュート」
ポケットプレーはサッカーの向上心をそそるが、ポストプレーの成功の為には体格など先天的な条件が揃わないと難しいという意味で、ポストプレーのほうが相対的に難易度が高いと考えている。
ポケットプレーについての補足。
ポケットプレーにはファーストタッチの上手さが絶対条件になる。藤本や柏木のようにボールを体から離してしまったり、近づいてくるDFに気づかなかったりするとまず成功しない。成功させるにはまず、準備動作。ポジショニング動作をする、体の向きを調整する、首を振る、軽くジャンプする、両足を地面につける、体を軽く浮かす、そこからまず周辺のDFに取られない場所にボールをトラップする。僕は 2タッチコントロールをおすすめするけど、ボールを奪われなければある程度ボールを体から離してうごきだしてもいいと思う。
身体の向きの調整にすることによって近づいてくるDFを牽制できることも考えれたら尚いいね。
それともう一つ、これも動画を揃えてる最中なんだけど、受ける直前に2,3歩後退してトラップする技がある。イニエスタが得意なんだけど、香川もよくする。パスが放たれボールが自分へ転がってきたら、2~4歩くらいバックステップを踏んで、軽くジャンプしながらターンする方法。これが出来るとDFのアプローチの角度を少しずらせるから、プレーの選択肢を増やすことが出来る。ただし、トラップの時足を浮かせすぎてボールをスルーさせやすいので気をつけたい。
僕はこのポケットプレーを身につけた方が、積極的にポストに入るより大成出来る気がするんだけど、どうだろう?
その可能性はポストプレーを極めることと比べれば高いだろうね。Aのみならず、日本人の全サッカー選手がポケットプレーを極めてより高い次元のサッカーを国内で見れるようになることを切に願います。
次→ポストプレーとポケットプレー2
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2011/01/blog-post_2988.htmlポストプレーとポケットプレー1
2011年1月22日
ポジショニング4 ポジショニングという技
前回まで攻撃時のポジショニングについておおまかに説明してきました。その内容は「ポジショニングとは何か」「2Dポジショニング」「3Dポジショニング」に分けられました。
今回のポイントは「ポジショニングとは技である」と敢えて言うことで、その方法を強く意識してもらうことにあります。
話は変わりますが、サッカーのピッチ上で移動方法は大きく分けて4つあります。
止まる 歩く 跳ねる 走る
遅い← 移動スピード →速い
「止まる」は移動に見えませんが、周りの選手が動いてる限りにおいて、止まることで相対的にポジションを変えることが出来ますので、移動手段に組み入れます。
ここで重要なのは「跳ねる」 です。跳ねるとはサイドステップ、バックステップ、スキップあるいは軽いジャンプです。
今回の記事の主旨はこうです。『攻撃におけるポジショニングとは、サイドステップやバックステップなどのスキップ系の移動を意図的に使うことで、体の向きや移動スピードを調整しながら有効なスペースに陣取る技である』
簡単に言うと、ポジショニングを考えるときはサイドステップとバックステップが有効な技である。ということになります。
では下の映像を見てみましょう。
ほとんどの選手がボールを受ける前にサイドステップやバックステップを使っています。
移動時にサイドステップやバックステップの使用頻度を上げる利点は3つあります。
1について。「走る」移動手段しか持たない選手の場合、パスを受けるタイミングは一瞬だけになります。また、背中側へ出されたパスへの反応が遅れます。スキップ系の移動が使えれば、出し手の姿勢を見ながら移動スピードを調整できるので、パス交換の機会やタイミングを増やすことが出来ます。
2について。サッカーにおける準備姿勢についてくわしくはこちらを御覧ください→蹴球計画 「サッカー選手と準備動作」
とにかく両足を地面に着けておくことが大事です。この状態を断続的に作り出せるのがスキップ系の移動法です。トラップは基本的に軽くジャンプした状態で行われますから、スキップ系のステップワークでパスを待つことは非常に理にかなっています。
その場に留まる場合でも、軽いジャンプを連続して行うことで、少しのパスのズレにも素早く反応でき、ミスパスをパスミスにしないコントロールが出来ます。バルサの選手はパスが正確なだけでなく、受け手側の補正能力も高いのです。
3について。ただ、個人的に疲れないなと思うだけです。アウトオブプレー時に多くの選手が後ろ向きスキップを使用するのを見るので、あながち嘘じゃないなと思ってるんですが。専門機関の研究結果が出ていれば知りたいところであります。
※追記 スキップがなぜ疲れないかは右の「スキップがランニングより楽な理由」という記事をご覧ください
こんな当たり前なことがなぜ日本サッカー界では常識とされていないのか不思議でなりません。守備のポジショニングをとるときはどの選手も自然にバックステップや後ろ走りやサイドステップを使いますし、動き出しのいいFWはバックステップを使ってDFの視野から消えるようにプルアウェイをします。つまり、部分的に良いとされる動きやプレーが全ポジションで普遍化されていないという現象について頭を傾げざるを得ないというのが個人的な思いです。
関連記事→考えて走る サイドステップと後ろ走り
今回のポイントは「ポジショニングとは技である」と敢えて言うことで、その方法を強く意識してもらうことにあります。
話は変わりますが、サッカーのピッチ上で移動方法は大きく分けて4つあります。
止まる 歩く 跳ねる 走る
遅い← 移動スピード →速い
「止まる」は移動に見えませんが、周りの選手が動いてる限りにおいて、止まることで相対的にポジションを変えることが出来ますので、移動手段に組み入れます。
ここで重要なのは「跳ねる」 です。跳ねるとはサイドステップ、バックステップ、スキップあるいは軽いジャンプです。
今回の記事の主旨はこうです。『攻撃におけるポジショニングとは、サイドステップやバックステップなどのスキップ系の移動を意図的に使うことで、体の向きや移動スピードを調整しながら有効なスペースに陣取る技である』
簡単に言うと、ポジショニングを考えるときはサイドステップとバックステップが有効な技である。ということになります。
では下の映像を見てみましょう。
ほとんどの選手がボールを受ける前にサイドステップやバックステップを使っています。
移動時にサイドステップやバックステップの使用頻度を上げる利点は3つあります。
1 移動スピードをコントロールできる
2 準備姿勢を自然に整えられる
3 疲れない
1について。「走る」移動手段しか持たない選手の場合、パスを受けるタイミングは一瞬だけになります。また、背中側へ出されたパスへの反応が遅れます。スキップ系の移動が使えれば、出し手の姿勢を見ながら移動スピードを調整できるので、パス交換の機会やタイミングを増やすことが出来ます。
2について。サッカーにおける準備姿勢についてくわしくはこちらを御覧ください→蹴球計画 「サッカー選手と準備動作」
とにかく両足を地面に着けておくことが大事です。この状態を断続的に作り出せるのがスキップ系の移動法です。トラップは基本的に軽くジャンプした状態で行われますから、スキップ系のステップワークでパスを待つことは非常に理にかなっています。
その場に留まる場合でも、軽いジャンプを連続して行うことで、少しのパスのズレにも素早く反応でき、ミスパスをパスミスにしないコントロールが出来ます。バルサの選手はパスが正確なだけでなく、受け手側の補正能力も高いのです。
3について。ただ、個人的に疲れないなと思うだけです。アウトオブプレー時に多くの選手が後ろ向きスキップを使用するのを見るので、あながち嘘じゃないなと思ってるんですが。専門機関の研究結果が出ていれば知りたいところであります。
※追記 スキップがなぜ疲れないかは右の「スキップがランニングより楽な理由」という記事をご覧ください
こんな当たり前なことがなぜ日本サッカー界では常識とされていないのか不思議でなりません。守備のポジショニングをとるときはどの選手も自然にバックステップや後ろ走りやサイドステップを使いますし、動き出しのいいFWはバックステップを使ってDFの視野から消えるようにプルアウェイをします。つまり、部分的に良いとされる動きやプレーが全ポジションで普遍化されていないという現象について頭を傾げざるを得ないというのが個人的な思いです。
関連記事→考えて走る サイドステップと後ろ走り
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2011/01/blog-post_22.htmlポジショニング4 ポジショニングという技
2011年1月21日
ポジショニング3 3Dポジショニング
前回はパスコースを確保するために平面的なイメージでボールホルダーをDFの間に見る「2Dポジショニング」を紹介しました。また、2Dポジショニングがもたらす2つの弊害、ボールに寄る動きとポストプレーによる攻撃の組み立てをざっくり見ました。
今回は2Dポジショニングの弊害を取り除くために、立体的なイメージでポジショニングをとることを考えます。
簡単に言うと、ボールを受けるためのポジショニングをとるときに、自分の背後の状況もイメージしようってことです。
左図の矢印は移動を表していません。意識を表しています。
水色が攻撃側、オレンジ色は守備側を表します。水色は上の方向へ攻めています。

では、実際のシーンを考えてみます。
仮に左のような状況があったとします。
3Dポジショニングは複数の守備者の中間地点に位置取ることを言います。三角形の重心に立つってやつです。
4人の守備者との距離が均等になるように意識してポジショニングをとります。
または、自分の周りに空間を作るように意識してポジショニングを取ります。
パスコースの確保だけでなく、ボールを受けた後のプレーのためのスペースの確保も同時に考えることが必要です。
こうすることで、ボールを受けたときに余裕を持つことが出来ます。逆に2Dポジショニングの感覚しか持ち合わせていない選手は、自分からDFと近づいてDFを背負う形でポストプレーを狙おうとしますから、ボールを受けたときにプレッシャーを受けてしまいます。
ボールを受けたときに周囲の敵全員の注意を引きつけることが出来るのも、3Dポジショニングの良さです。
また、狭いスペースでプレーすることが必要になるので、プレーを成功させるにはコントロールの技術が高いレベルで求められます。
ボールを受けたら例えば左のようなプレー選択肢が生まれます。
どの選択をするにしても一番重要なのは、パスとパスあるいはパスとドリブルを見合いにしてプレーすることです。
3Dポジショニングは周囲のDFの注意を引きつけることが出来るので、ボール保持者に新たなプレー選択肢を与えることも出来ます。
常に自分の背後の状況をイメージし続けることで、自分へのパスコースと味方へのパスコースを同時に提供するポジショニングを実践すれば、ボールホルダーは楽にパスを繋げます。
このポジショニング感覚はある程度技術レベルが高くパスが繋げるチームでないと養成が難しいので、 14~17歳頃までに身につけるのがいいと考えます。
出し手がルックアップしてパスコース探しているときに動き出しても遅すぎます。3Dポジショニングしようと思ってもDFが憑いて来てしまい結局ポストプレーになってしまうでしょう。
自分を誰にもマークさせず、かつDF全員の注意を自分へ向けさせるポジショニングは、出し手がボールを持つ前、2手3手前から陣取っておく必要があります。
2Dポジショニング感覚が強い人は、常に自分がボールホルダーの影に入ってないか気にしすぎて、自分から悪いポジションへ移動してしまいます。3Dポジショニングを実践するには、ある程度ボールホルダーの影に入ることに我慢し、先に良いポジションに入ってそこから動かないことを覚える必要があります。
現代サッカーにおいて3Dポジショニングはボランチより高い位置でプレーする全選手に必須の感覚だと言えます。DFやサイドでプレーする選手は2Dポジショニングで十分だと思いますが。とにかくピッチ中央でプレーする選手は3Dポジショニングと2タッチコントロールで守備の狭い隙間を素早く打開するプレーが必要不可欠だと考えています。
ではどのようにすれば、複数の守備者の間に入り込めるのか、それを次回考えていきたいんですが、香川やイニエスタを注意深く観察するとその答えが分かってきます。しかも、彼らはそれを意識的に「技」のように繰り出しています。「技」が好きな日本人(僕も技が大好きですが)なら、ポジショニングを技として認識すれば、かなりスムーズな改善が促せるんじゃないかと考えています。
次→ポジショニング4 ポジショニングという技
関連記事→FWの動き方 ポストプレーとポケットプレー
今回は2Dポジショニングの弊害を取り除くために、立体的なイメージでポジショニングをとることを考えます。
左図の矢印は移動を表していません。意識を表しています。
水色が攻撃側、オレンジ色は守備側を表します。水色は上の方向へ攻めています。
では、実際のシーンを考えてみます。
仮に左のような状況があったとします。
3Dポジショニングは複数の守備者の中間地点に位置取ることを言います。三角形の重心に立つってやつです。
4人の守備者との距離が均等になるように意識してポジショニングをとります。
または、自分の周りに空間を作るように意識してポジショニングを取ります。
パスコースの確保だけでなく、ボールを受けた後のプレーのためのスペースの確保も同時に考えることが必要です。
こうすることで、ボールを受けたときに余裕を持つことが出来ます。逆に2Dポジショニングの感覚しか持ち合わせていない選手は、自分からDFと近づいてDFを背負う形でポストプレーを狙おうとしますから、ボールを受けたときにプレッシャーを受けてしまいます。
ボールを受けたときに周囲の敵全員の注意を引きつけることが出来るのも、3Dポジショニングの良さです。
また、狭いスペースでプレーすることが必要になるので、プレーを成功させるにはコントロールの技術が高いレベルで求められます。
ボールを受けたら例えば左のようなプレー選択肢が生まれます。
どの選択をするにしても一番重要なのは、パスとパスあるいはパスとドリブルを見合いにしてプレーすることです。
3Dポジショニングは周囲のDFの注意を引きつけることが出来るので、ボール保持者に新たなプレー選択肢を与えることも出来ます。
常に自分の背後の状況をイメージし続けることで、自分へのパスコースと味方へのパスコースを同時に提供するポジショニングを実践すれば、ボールホルダーは楽にパスを繋げます。
このポジショニング感覚はある程度技術レベルが高くパスが繋げるチームでないと養成が難しいので、 14~17歳頃までに身につけるのがいいと考えます。
出し手がルックアップしてパスコース探しているときに動き出しても遅すぎます。3Dポジショニングしようと思ってもDFが憑いて来てしまい結局ポストプレーになってしまうでしょう。
自分を誰にもマークさせず、かつDF全員の注意を自分へ向けさせるポジショニングは、出し手がボールを持つ前、2手3手前から陣取っておく必要があります。
2Dポジショニング感覚が強い人は、常に自分がボールホルダーの影に入ってないか気にしすぎて、自分から悪いポジションへ移動してしまいます。3Dポジショニングを実践するには、ある程度ボールホルダーの影に入ることに我慢し、先に良いポジションに入ってそこから動かないことを覚える必要があります。
現代サッカーにおいて3Dポジショニングはボランチより高い位置でプレーする全選手に必須の感覚だと言えます。DFやサイドでプレーする選手は2Dポジショニングで十分だと思いますが。とにかくピッチ中央でプレーする選手は3Dポジショニングと2タッチコントロールで守備の狭い隙間を素早く打開するプレーが必要不可欠だと考えています。
ではどのようにすれば、複数の守備者の間に入り込めるのか、それを次回考えていきたいんですが、香川やイニエスタを注意深く観察するとその答えが分かってきます。しかも、彼らはそれを意識的に「技」のように繰り出しています。「技」が好きな日本人(僕も技が大好きですが)なら、ポジショニングを技として認識すれば、かなりスムーズな改善が促せるんじゃないかと考えています。
次→ポジショニング4 ポジショニングという技
関連記事→FWの動き方 ポストプレーとポケットプレー
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2011/01/blog-post_21.htmlポジショニング3 3Dポジショニング
2011年1月15日
ポジショニング2 2Dポジショニング
味方がボールを持ったときのポジショニングの基本とその弊害について書きます。
水色が攻撃側、オレンジが守備者を表しています。
ボールホルダーに対して守備者が一人いる場合、その守備者の背後は影になるため、パスコースを作るには受け手は影から出る必要があります。
ピンク色の台形の内側ではパスを受けられません。
「顔を出せ」とか「サポートしろ」という指示に対しては左図の動きが正解です。
9歳か10歳くらいまでにはこの感覚を身につける必要があると思います。
守備者が二人の場合。二人の守備者の間を「門」といい、受け手はその間に「顔を出す」 ことで、「門」の間を通すパスが完成します。
門を通すパスを受けるAの選手の視野は、きっと下の図のようになっているはずです。
出し手がオレンジ色の守備者の間から見えるようにポジショニングをとっています。
これが2Dのポジショニングです。つまり、パスのコースを確保するために、邪魔者(DF)の間に出し手を見ようという意識です。
受け手の視点から平面的なイメージでポジショニングを取っています。
このポジショニング感覚は12~13歳くらいまでに養うのがいいのではないでしょうか。
この2Dポジショニングが促進させるプレーは、ポストプレーによる攻撃の組み立てとボールに寄るサポートの動きなどです。
ボールに寄る動きの弊害はこちら→考えて走る 日本人の走り方
ポストプレーによる攻撃の組み立ての弊害は、守備者を集めてしまうことと、狙われやすいことと、ポストプレーヤーがマーカーと競り合いながらプレーしなければならないのでミスになりやすいことと、後ろ向きにプレーしなければならないので直接ゴールにつながりにくいことなどです。
簡単に書いてしまいましたが、 2Dポジショニングは悪いってことを言いたいのではありません。育成においては、2Dポジショニングは3Dポジショニングへの過程なのです。次回はそのへんを書いていきます。
次→ポジショニング3 3Dポジショニング
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2011/01/d.htmlポジショニング2 2Dポジショニング
ポジショニング1 ポジショニングとは何か
このブログではサッカーの技術戦術に関して様々なテーマを扱っていて、なかなか一つのテーマに対して深く掘り下げられていませんが、「カキタイトキガカキダシトキ」ということで、今回のテーマはポジショニングです。
ポジショニングについては大別して2つあります。攻撃時のポジショニングと守備時のポジショニングです。
攻撃時のポジショニングとは、なるべく相手ゴールに近い位置で、自分がボールを受けたときフリーで前向きの状態をつくるための動きです。それと同時に味方にフリーで前向きの状態でボールを渡すことを考えます。
守備時のポジショニングとは、ボール奪取あるいは相手に厳しくプレッシャーをかけるための位置取りです。同時に味方がボール奪取やアプローチを仕掛けやすい状況をつくることを考えます。
双方に言えることは、自分のパフォーマンスの効率化と味方を助ける動きを同時に考えていくことです。
良いポジショニングは選手の(ボールに絡んだ時の)プレーをよりシンプルにさせます。シンプルなプレーが出来れば自ずと難しいプレーが減り、ミスが起こりにくくなります。ミスが減ればその分チームとしてのパフォーマンスが向上するので、試合で自チームにいい流れを呼び込みます。
良い選手になるには技術と身体能力の向上がベースにあり、それらを発揮しやすくするためにポジショニング感覚があると考えています。
良いポジショニングは試合のレベルによって変わります。例えば、高校選手権とJリーグでは取るべきポジショニングは大きく異なります。それは試合の戦術レベルや個々の能力(キック力やパスの精度)に左右されるからです。
したがってポジショニングの鍛錬は自分の所属するチームやリーグに合わせて行われるべきです。技術やフィジカルのトレーニングは選手の成長に合わせて幼少期から継続的に行われるべきですが、ポジショニング感覚の研磨は周りの環境による強制や促進に依るところが大きいと考えています。
結論的に言うと、ポジショニング感覚の養成はサッカー選手にとって最終で最大の課題となります。サッカーの上達においては、技術レベルやフィジカルレベルが限界値まで伸びた後でも、ポジショニング感覚を継続的に改善していくことで、選手のパフォーマンスが向上するということです。
次回から攻撃時のポジショニングについて普遍的な部分だけ扱って書いていきます。
次→ポジショニング2 2Dポジショニング
ポジショニングについては大別して2つあります。攻撃時のポジショニングと守備時のポジショニングです。
攻撃時のポジショニングとは、なるべく相手ゴールに近い位置で、自分がボールを受けたときフリーで前向きの状態をつくるための動きです。それと同時に味方にフリーで前向きの状態でボールを渡すことを考えます。
守備時のポジショニングとは、ボール奪取あるいは相手に厳しくプレッシャーをかけるための位置取りです。同時に味方がボール奪取やアプローチを仕掛けやすい状況をつくることを考えます。
双方に言えることは、自分のパフォーマンスの効率化と味方を助ける動きを同時に考えていくことです。
良いポジショニングは選手の(ボールに絡んだ時の)プレーをよりシンプルにさせます。シンプルなプレーが出来れば自ずと難しいプレーが減り、ミスが起こりにくくなります。ミスが減ればその分チームとしてのパフォーマンスが向上するので、試合で自チームにいい流れを呼び込みます。
良い選手になるには技術と身体能力の向上がベースにあり、それらを発揮しやすくするためにポジショニング感覚があると考えています。
良いポジショニングは試合のレベルによって変わります。例えば、高校選手権とJリーグでは取るべきポジショニングは大きく異なります。それは試合の戦術レベルや個々の能力(キック力やパスの精度)に左右されるからです。
したがってポジショニングの鍛錬は自分の所属するチームやリーグに合わせて行われるべきです。技術やフィジカルのトレーニングは選手の成長に合わせて幼少期から継続的に行われるべきですが、ポジショニング感覚の研磨は周りの環境による強制や促進に依るところが大きいと考えています。
結論的に言うと、ポジショニング感覚の養成はサッカー選手にとって最終で最大の課題となります。サッカーの上達においては、技術レベルやフィジカルレベルが限界値まで伸びた後でも、ポジショニング感覚を継続的に改善していくことで、選手のパフォーマンスが向上するということです。
次回から攻撃時のポジショニングについて普遍的な部分だけ扱って書いていきます。
次→ポジショニング2 2Dポジショニング
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2011/01/blog-post_15.htmlポジショニング1 ポジショニングとは何か
2010年10月25日
ワンツーいろいろ1
今回はいろんなワンツーを紹介します。
と言っても左の4つだけなんですが。
上の図のように2対2の状況を突破せねばならないとします。
青が攻撃側、黄色が守備側です。
普通にワンツーというと左のようになります。
右の青の選手に対して右の黄色の選手が喰いついてきたときはかなり有効です。
逆にDFに裏のスペースをカバーされていたり、パスアンドゴーで動いたときに憑いてこられると成功しづらくなります。
パスのスピードと受け手のコントロールが良ければ守備が良くても突破できることがあります。
左のワンツーは僕が勝手に表のワンツーと呼んでるものです。上のワンツーが裏を狙うものだとしたら、左のワンツーは表を狙うという意味です。
パスアンドゴーで動き出したら、裏のスペースを埋めるために走るDFの前に進路を取り、入れ替わるようにしてDFの前でボールを受けます。
パスの質が悪いとDFを出し抜けずに終わる可能性が高いですが、コントロールが上手く行けば突破が可能です。出し手と意思疎通をすることが不可欠です。
このワンツーはサイドの崩しにおいて有効です。
次は縦の関係を考えてみます。
左の状態では下の選手から上の選手にパスが出ないので上の壁になる選手はパスコースを作るために動く必要があります。
左図では壁になる選手は左に動きました。
すると薄い円のところにスペースができます。
下の選手はこのスペースを使うように飛び出してワンツーを狙います。
完成です。
このワンツーでは壁になる選手に技術力が求められます。ワンタッチで体が向いていない方向に正確なキックをしなければならないからです。
では次は僕が縦のワンツーと呼んでいるモノの紹介です。
始めの形は先ほどと同じです
縦パスを入れた後、始めのボールホルダーが横にズレて、そこに壁から落としをもらうというプレーです。
始めのボールホルダーに時間とスペースを与えるためのプレーです。これによってDFの守備意識をズラして、味方に前向きでフリーの状態でプレーさせることができます。
このあとはミドルシュートか長めのパスを狙うといいでしょう。なぜならこのワンツーのおかげで周りのDF達の意識がボール周辺に集まってくるからです。収束するDFの裏をかいて広げてあげると、次にボールが渡る味方を楽にさせてあげられます。
普通のプレーですけど、正確に行うのは意外と難しいですし、上手に出来れば次の展開を楽に行なえます。
ここに素敵なお手本動画を貼っておきます
動画消されてるんで、youtubeで「barcelona tiki taka」で検索してみてください
ここに素敵なお手本動画を貼っておきます
動画消されてるんで、youtubeで「barcelona tiki taka」で検索してみてください
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2010/10/blog-post_25.htmlワンツーいろいろ1
2010年10月19日
つなぎ論番外 バルサと日本のつなぎのイメージ差
今回は番外ということで、バルサとバルサ以外のチームのつなぎがどうして違って見えるのかということについて、左の図にお絵かきをすることで考えてみます。ちなみにバルサ以外のチームはJリーグのチームを参考に考えました。
データ等はとっていません。
ボヤキのように軽い気持ちで書いてみるので、読んでいる人の思考の刺激になれば幸いです。
ピッチを縦に書いた図の下から上へ攻撃が展開されると考えます。
神殿のような絵ですが、ポイントは水平の土台と3本の太い柱です。土台は自陣に設置されています。柱はピッチの横幅一杯使って描こうと思ったのですが、絵のバランスを考え左のような図になりました。
屋根はきりっとした頂点がゴールに向かっています。
絵だけじゃ分かりづらいので、下により詳しく図を書いてみました。矢印はボールやヒトの移動を示しています。線の太さはパス頻度を表します。
Jのチーム
左サイド、右サイド、中央の三本の攻撃ラインを活かすために、後方で横にボールをつないで相手の出方を待ちます。
縦に入ったらなるべく同サイドを崩すように心がけます。不用意なボールロストからの失点を避けるために、横パスやバックパス を嫌います。
縦パスを入れて起点を作ったら、そこからサイドチェンジをして逆サイドを突く手段もよく見られます。
そして最も特徴的なのは、SBからFWへの斜めのクサビパスです。これが通ればゾーンを上げて攻撃に厚みを持たせることが出来ます。上の図の細い線をたどるように斜めにジグザグにボールを進めていくことが理想です。
線だけでは分かりづらいと思い、よく見るフォーメーション図にこれまでの話を落としこんでみま↓。
中央へのパスを増やすには、中央でパスを受けられる選手がいなければなりません。そのような選手が持っているべき能力は、
スペースを見つけて受ける→後ろ走りとサイドステップ
動きながらトラップし、動きながらパスが出来る→2歩1触
プレーすべき方向を知っている→ミクロつなぎ論
などです。
Jのチームではまだまだ上記のプレーが出来るセントラルMFが少ないので、どうしても中央は回避して外側へ優先的にボールを運ぶチームが多くなります。
中央につないで奪われたら、元も子もないですから、当然の選択です。
以前書いた記事の補足になるといいと思います。
→バルサと日本のつなぎ方の違い
→マクロつなぎ論7 安定不安定2
データ等はとっていません。
ボヤキのように軽い気持ちで書いてみるので、読んでいる人の思考の刺激になれば幸いです。
ピッチを縦に書いた図の下から上へ攻撃が展開されると考えます。
バルサ:大木
大きな幹が自陣ゴールから真っ直ぐ伸びてハーフライン辺りから徐々に枝分かれし、相手陣内で絡み合うように枝と葉が折り重なっています。
横への広がりを持っていますが、相手陣内のコーナー付近はカバーされていません。
Jのチーム:3本の柱と三角形の屋根 神殿のような絵ですが、ポイントは水平の土台と3本の太い柱です。土台は自陣に設置されています。柱はピッチの横幅一杯使って描こうと思ったのですが、絵のバランスを考え左のような図になりました。
屋根はきりっとした頂点がゴールに向かっています。
絵だけじゃ分かりづらいので、下により詳しく図を書いてみました。矢印はボールやヒトの移動を示しています。線の太さはパス頻度を表します。
バルサ
バルサのビルドアップの一番の特徴はサイドバックにボールを渡さないということです。
GKからCB、CBからボランチへと中央でボールを縦につないでゾーンを上げます。
ピッチの中央を支配することこそサイドを崩す布石になるんですね。
そして相手陣内ではショートパスやドリブルを多用し連動したランニングで崩しにかかります。
相手を押しこんでから斜めに長いパスを狙っていることも 特徴です。
左サイド、右サイド、中央の三本の攻撃ラインを活かすために、後方で横にボールをつないで相手の出方を待ちます。
縦に入ったらなるべく同サイドを崩すように心がけます。不用意なボールロストからの失点を避けるために、横パスやバックパス を嫌います。
縦パスを入れて起点を作ったら、そこからサイドチェンジをして逆サイドを突く手段もよく見られます。
そして最も特徴的なのは、SBからFWへの斜めのクサビパスです。これが通ればゾーンを上げて攻撃に厚みを持たせることが出来ます。上の図の細い線をたどるように斜めにジグザグにボールを進めていくことが理想です。
線だけでは分かりづらいと思い、よく見るフォーメーション図にこれまでの話を落としこんでみま↓。
中央へのパスを増やすには、中央でパスを受けられる選手がいなければなりません。そのような選手が持っているべき能力は、
スペースを見つけて受ける→後ろ走りとサイドステップ
動きながらトラップし、動きながらパスが出来る→2歩1触
プレーすべき方向を知っている→ミクロつなぎ論
などです。
Jのチームではまだまだ上記のプレーが出来るセントラルMFが少ないので、どうしても中央は回避して外側へ優先的にボールを運ぶチームが多くなります。
中央につないで奪われたら、元も子もないですから、当然の選択です。
以前書いた記事の補足になるといいと思います。
→バルサと日本のつなぎ方の違い
→マクロつなぎ論7 安定不安定2
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2010/10/blog-post_19.htmlつなぎ論番外 バルサと日本のつなぎのイメージ差
2010年9月12日
つなぎ論番外6 バルサの超攻撃的守備の弱点
前回書いたのは、バルサがいかにビルドアップから相手チームを押し込むように攻撃を展開するかでした。その巧みなリスク管理の意識は、ボールを奪われてもすぐに前線で奪い返すという超攻撃的守備を可能にしていました。
今回書くのは、そんなバルサの弱点です。引き続き10/11シーズン第2節エルクレス戦を参考に考えていきます。
バルサの弱点は左右非対称フォーメーションを取っていることにあります。↓を見てください。

これは前回も登場した図ですが、バルサの相手陣内でボールポゼッションしているときのフォーメーションです。1-3-3-3のようになっています。ここで一つ大きな特徴を言うと、左サイドバックの選手は右サイドバックの選手に比べて、低い位置を取っていることです。バルサの左サイドバック(マクスウェル)の動きに注目することで、バルサの戦術を紐解く鍵が見えてきます。
このフォーメーションに相手チームのフォーメーションを重ねると↓

こうなります。
右サイドは2対2が出来ているのに対して、左サイドはペドロ1に対して相手のSBとSHが守備に当たっています。右サイドは流動的なポジションチェンジで崩そうという意図が見えたのに対して、左サイドはあえて数的不利を創りだすことで、相手チームのポジションミスを誘い、素早く逆サイドに展開して数的優位を突こうという意図のように見えました。
この結果何が起こったかというと、エルクレスの選手の守→攻の切り替えの速さが左右のサイドで変わるという現象と、バルサのスペースの空き具合が左右のサイドで変わるという現象です。
どういうことかというと、エルクレスの右SHの選手の守備の仕事は、自分の後ろにいるSBの手助けをすればいいだけだったので、ボール奪取した後、思い切って前線へ駆け上がり、高い位置を取って攻撃をサポートできたのです。エルクレスの左SHの選手はそういうわけにはいきません。マークすべき相手アドリアーノ選手がいたので、彼の動きに釣られ必然的に守備→攻撃の切り替えは遅くなりました。
結論1 エルクレスの右SHは守備→攻撃の切り替えの時、思い切りよく上がることができた
そして、前回説明したバルサの超攻撃的守備が、万が一の確率でかわされたと仮定します。1試合中にこれが起こる頻度はそう多くないんですが。
このとき何が起こるかというと、バルサの選手たちは一斉に帰陣します。リトリートしながら落ち着いて守備に当たろうとするわけです。このとき、左右非対称システムが災いし、守備意識の不均衡が起こります。選手ごとに帰陣する意識が異なるということです。図で説明するとこうなります。↓

この結果↓

結論2 バルサ左サイドバック(マクスウェル)の眼前に広大なスペースができます。
当然、シャビやイニエスタに比べたら、マクスウェルとアドリアーノの守備意識のほうが高いわけで、彼らはプレスがかわされた瞬間に、ひとまずは帰陣という意識で、自陣ゴール方向にダッシュします。
この結論1と2を組み合わせると、エルクレスはバルサ左サイドバックの前のスペースを起点にしてカウンターアタックが仕掛けることができた、という説明ができます。
まさに、後半のバルデスの得点の形そのものです。前回の記事からの引用です。
そんななか、後半12分くらい、イニエスタから中央前線で張るビジャに楔パスが入り、カットされ、こぼれをケイタ(かアビダル?)が拾い、縦へのドリブル から縦パス。これはバレバレでエルクレス守備陣にカットされそのボールがルーズボールになり、バルサ守備ラインに張っていたトレゼゲの上に落ちる。この5 分5分のルーズボールをピケと争いながらトレゼゲがモノにし、サイドに展開。そこからバルサは左サイドを崩され、中央に待っていたバルデスに折り返しが届 き、シュートを決められる。
という前回のゴールシーンの説明ににさらに説明を加えるなら、イニエスタからの楔パスがミスに終わったとき、エルクレスの右SHバルデス選手はやや前方にポジションを移すことができました。なぜなら、彼にマークすべき相手はおらず、かつ目の前には広大なスペースが空いていたからです。ケイタのパスがカットされた後、運良くそこにボールが出てきました。しかしマクスウェルの素早いアプローチでボールを失うとそれが運良く味方につながり、前線へルーズボール的な浮き球を供給することができました。攻守が何度か切り替わった間のバルデス選手のポジション取りが、トレゼゲへのルーズボールという流れを作ったのです。
このシーン以外にも、バルサは左サイドバックの前のスペースを突かれてピンチを幾度か招いています。後半24分フェメリーア選手のシュートシーンや、後半34分クロスを上げられるシーンなどです。特にこのクロスのシーンではカバーに回ったシャビとマクスウェルの間に綺麗にスルーパスを通されたのですが、守備意識の差が顕著に出たシーンと言えます。シャビは「守備とは自分より前で行うものだ」というふうにでも思っているかのような、背後のスペースへの気配りの無さでした。
バルサのサッカーではポゼッションからの前へ向かうプレスというのが基本になります。自分の後ろのスペースは後ろの選手がカバーすればいいという考えが当然のように浸透しています。一見すると、サッカー選手としてありえないほど無責任なプレーに見えたシャビのディフェンスですが、彼の頭の中にはきっと全く別のことが思い描かれていたに違いありません。シャビのざるのようなディフェンスを見て、そんなことを思いました。(ちなみにこれは彼を擁護するコメントです)
戦術の変遷とかはよくわからないですが、バルサは過去にも、モウリーニョチェルシーにSBの後ろを攻略されたことがあり、それを踏まえて今はこの1-3スタイル(スイーパー1に3人のボランチ的並び)でSBの後ろのスペースを消すことを考えているのかもしれません。ついにそれすらを破るチームが現れたということで、ますますこれから面白くなっていくんじゃないかなと思います。
今回書くのは、そんなバルサの弱点です。引き続き10/11シーズン第2節エルクレス戦を参考に考えていきます。
バルサの弱点は左右非対称フォーメーションを取っていることにあります。↓を見てください。

これは前回も登場した図ですが、バルサの相手陣内でボールポゼッションしているときのフォーメーションです。1-3-3-3のようになっています。ここで一つ大きな特徴を言うと、左サイドバックの選手は右サイドバックの選手に比べて、低い位置を取っていることです。バルサの左サイドバック(マクスウェル)の動きに注目することで、バルサの戦術を紐解く鍵が見えてきます。
このフォーメーションに相手チームのフォーメーションを重ねると↓

こうなります。
右サイドは2対2が出来ているのに対して、左サイドはペドロ1に対して相手のSBとSHが守備に当たっています。右サイドは流動的なポジションチェンジで崩そうという意図が見えたのに対して、左サイドはあえて数的不利を創りだすことで、相手チームのポジションミスを誘い、素早く逆サイドに展開して数的優位を突こうという意図のように見えました。
この結果何が起こったかというと、エルクレスの選手の守→攻の切り替えの速さが左右のサイドで変わるという現象と、バルサのスペースの空き具合が左右のサイドで変わるという現象です。
どういうことかというと、エルクレスの右SHの選手の守備の仕事は、自分の後ろにいるSBの手助けをすればいいだけだったので、ボール奪取した後、思い切って前線へ駆け上がり、高い位置を取って攻撃をサポートできたのです。エルクレスの左SHの選手はそういうわけにはいきません。マークすべき相手アドリアーノ選手がいたので、彼の動きに釣られ必然的に守備→攻撃の切り替えは遅くなりました。
結論1 エルクレスの右SHは守備→攻撃の切り替えの時、思い切りよく上がることができた
そして、前回説明したバルサの超攻撃的守備が、万が一の確率でかわされたと仮定します。1試合中にこれが起こる頻度はそう多くないんですが。
このとき何が起こるかというと、バルサの選手たちは一斉に帰陣します。リトリートしながら落ち着いて守備に当たろうとするわけです。このとき、左右非対称システムが災いし、守備意識の不均衡が起こります。選手ごとに帰陣する意識が異なるということです。図で説明するとこうなります。↓

この結果↓

結論2 バルサ左サイドバック(マクスウェル)の眼前に広大なスペースができます。
当然、シャビやイニエスタに比べたら、マクスウェルとアドリアーノの守備意識のほうが高いわけで、彼らはプレスがかわされた瞬間に、ひとまずは帰陣という意識で、自陣ゴール方向にダッシュします。
この結論1と2を組み合わせると、エルクレスはバルサ左サイドバックの前のスペースを起点にしてカウンターアタックが仕掛けることができた、という説明ができます。
まさに、後半のバルデスの得点の形そのものです。前回の記事からの引用です。
そんななか、後半12分くらい、イニエスタから中央前線で張るビジャに楔パスが入り、カットされ、こぼれをケイタ(かアビダル?)が拾い、縦へのドリブル から縦パス。これはバレバレでエルクレス守備陣にカットされそのボールがルーズボールになり、バルサ守備ラインに張っていたトレゼゲの上に落ちる。この5 分5分のルーズボールをピケと争いながらトレゼゲがモノにし、サイドに展開。そこからバルサは左サイドを崩され、中央に待っていたバルデスに折り返しが届 き、シュートを決められる。
という前回のゴールシーンの説明ににさらに説明を加えるなら、イニエスタからの楔パスがミスに終わったとき、エルクレスの右SHバルデス選手はやや前方にポジションを移すことができました。なぜなら、彼にマークすべき相手はおらず、かつ目の前には広大なスペースが空いていたからです。ケイタのパスがカットされた後、運良くそこにボールが出てきました。しかしマクスウェルの素早いアプローチでボールを失うとそれが運良く味方につながり、前線へルーズボール的な浮き球を供給することができました。攻守が何度か切り替わった間のバルデス選手のポジション取りが、トレゼゲへのルーズボールという流れを作ったのです。
このシーン以外にも、バルサは左サイドバックの前のスペースを突かれてピンチを幾度か招いています。後半24分フェメリーア選手のシュートシーンや、後半34分クロスを上げられるシーンなどです。特にこのクロスのシーンではカバーに回ったシャビとマクスウェルの間に綺麗にスルーパスを通されたのですが、守備意識の差が顕著に出たシーンと言えます。シャビは「守備とは自分より前で行うものだ」というふうにでも思っているかのような、背後のスペースへの気配りの無さでした。
バルサのサッカーではポゼッションからの前へ向かうプレスというのが基本になります。自分の後ろのスペースは後ろの選手がカバーすればいいという考えが当然のように浸透しています。一見すると、サッカー選手としてありえないほど無責任なプレーに見えたシャビのディフェンスですが、彼の頭の中にはきっと全く別のことが思い描かれていたに違いありません。シャビのざるのようなディフェンスを見て、そんなことを思いました。(ちなみにこれは彼を擁護するコメントです)
戦術の変遷とかはよくわからないですが、バルサは過去にも、モウリーニョチェルシーにSBの後ろを攻略されたことがあり、それを踏まえて今はこの1-3スタイル(スイーパー1に3人のボランチ的並び)でSBの後ろのスペースを消すことを考えているのかもしれません。ついにそれすらを破るチームが現れたということで、ますますこれから面白くなっていくんじゃないかなと思います。
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com/2010/09/blog-post_6441.htmlつなぎ論番外6 バルサの超攻撃的守備の弱点
つなぎ論番外5 バルサの超攻撃的守備の仕組み
リーガエスパニョーラ10/11シーズン第2節バルセロナ対エルクレス戦から、バルセロナのプレスの仕組みと弱点を分析しようと思います。
この試合、0-2とホームで黒星を喫したバルセロナは、カンプノウに乗り込んできたエルクレスというチームに戦術を完璧に分析され、バルサのフォーメーションの穴といえる左サイドバックの前のスペースをガンガン使われてしまいました。
どういうことかというと、それを説明するにはまずバルサのポゼッションの方法について説明する必要があります。ちなみに今回は、リズムをつかみかけながらも失点した後半の戦い方に焦点を絞って解説します。
バルサのビルドアップは前に記事に書いたようにセンターバックとピボーテ(ボランチ)の選手の配給から始まります。自陣でボールを回して相手陣内に相手を押し込むまではこのやり方でゾーンを上げます。
相手チームが完全にリトリートしてブロックを作ってきたら次の段階に入ります。それが下の図です。

上のパターンはメッシがメディアプンタ(トップ下のポジション)に入ったときです。変則的な1-3-3-3みたいな形になります。
↓のパターンはメッシが右サイドに張ってウィングとしてプレーするときのフォーメーションです。

CB:センターバック ピケ アビダル
LSB:左サイドバック マクスウェル
RSB:右サイドバック アドリアーノ
PIVOTE:ボランチ ケイタ
CMF:セントラルミッドフィルダー シャビ イニエスタ
WG:ウィング メッシ ペドロ
FW:フォワード ビジャ
このとき大事なのがLSB、CB、PIVOTEで作る1-3のラインです。シャビの役割は、インタビューでたびたび答えているように、パスとドリブルを使って、攻撃にかける時間を調整することで、全選手が正しいポジションにつくように促すことにあります。どういうことかというと、
「パスの方向やドリブルを使って時間とスペースを調整することで味方が正しいポジ ショニングをとるように促し、攻撃のスピードをコントロールすることで不用意にボールロストする危険を少なくし、攻から守への切り替えを素早くできるよう な陣形を保つ。」 サッカーマガジン特別号「スペイン革命 ~世界最強の秘密~」参照
つまり、縦パスを入れるのが速すぎて逆襲を喰らうことを避けたり、意思疎通のミスや技術ミスが起こらないように難しい状況でのパス交換を避け、ボールホルダーが常に余裕を持った状態でプレーが出来るように、ポジショニングを調整する必要があるということです。
このポジショニングというのが下の図の赤い丸で囲んだゾーンの選手たちのことです。

この図のように中盤から後ろの選手が、均等にスペースを埋めるようにポジションをとることの利点は2つあります。
1 パスコースを確保し、相手のブロック内に侵入できる位置取りがしやすいので、ピッチを広く使い効果的なパスワークが展開できる
2 ボールを奪われた際にすぐにプレスに行きやすい
実際ほとんど2の為にこの陣形を築いていると言っても語弊はないでしょう。バルサはボールロストした瞬間、赤丸で囲まれた5人の選手が前にスライドし、猛烈なプレスを、ボール奪取者にかけることで、高い位置でボールを奪い返します。一人センターバックがスイーパー役で余っているので、後ろのことを気にせずに猛プレスをかけます。もちろんFWやWGの選手も相手を後ろから追い掛け回します。この結果、ほとんど相手にボールを繋がせずに、PIVOTEのいるラインでボール奪取ができます。もちろん不用意なボールロストの後はこのプレスは機能しませんが。
この陣形を張ったときにボールロストすれば、どこでポゼッションを失おうとも、味方選手は必ず誰かしら相手選手の目の前に位置することが出来ます。そうすれば、プレスを掛け始める選手がアプローチに行く時間を最短にすることができます。
通常、ボール奪取後のボールホルダーは余裕があまりありません。努力して奪ったボールは丁寧に味方に繋ぎたいという心理が働きますし、ボール奪取直後にはつなぐために有効な視野というのは確保されにくいからです。つまり、ボール奪取者はなんとかして、フリーの味方にすぐにボールを渡したいと考えるのが普通です。この余裕のない状態を狙って、バルサの選手たちは猛プレスをかけるのだから、パスコースは読みやすいし、大概ボールを奪えてしまいます。少なくとも、プレスを突破され、帰陣しなければならない状況は避けることが出来ます。相手にクリアさせたボールを拾えばいいってことです。
このようにして、バルサのカウンターアタックはアタッキングサードで始まるように仕組まれているんです。そしてこれを続けることで、圧倒的なボールポゼッションを誇り、相手に攻撃をさせないことで失点の機会を減らしているのです。見事なバランス感覚とリスク管理と言わざるを得ません。
次は→つなぎ論番外6 バルサのプレスの弱点
関連記事→バルセロナの守備を解説してみよう
この試合、0-2とホームで黒星を喫したバルセロナは、カンプノウに乗り込んできたエルクレスというチームに戦術を完璧に分析され、バルサのフォーメーションの穴といえる左サイドバックの前のスペースをガンガン使われてしまいました。
どういうことかというと、それを説明するにはまずバルサのポゼッションの方法について説明する必要があります。ちなみに今回は、リズムをつかみかけながらも失点した後半の戦い方に焦点を絞って解説します。
バルサのビルドアップは前に記事に書いたようにセンターバックとピボーテ(ボランチ)の選手の配給から始まります。自陣でボールを回して相手陣内に相手を押し込むまではこのやり方でゾーンを上げます。
相手チームが完全にリトリートしてブロックを作ってきたら次の段階に入ります。それが下の図です。

上のパターンはメッシがメディアプンタ(トップ下のポジション)に入ったときです。変則的な1-3-3-3みたいな形になります。
↓のパターンはメッシが右サイドに張ってウィングとしてプレーするときのフォーメーションです。

CB:センターバック ピケ アビダル
LSB:左サイドバック マクスウェル
RSB:右サイドバック アドリアーノ
PIVOTE:ボランチ ケイタ
CMF:セントラルミッドフィルダー シャビ イニエスタ
WG:ウィング メッシ ペドロ
FW:フォワード ビジャ
このとき大事なのがLSB、CB、PIVOTEで作る1-3のラインです。シャビの役割は、インタビューでたびたび答えているように、パスとドリブルを使って、攻撃にかける時間を調整することで、全選手が正しいポジションにつくように促すことにあります。どういうことかというと、
「パスの方向やドリブルを使って時間とスペースを調整することで味方が正しいポジ ショニングをとるように促し、攻撃のスピードをコントロールすることで不用意にボールロストする危険を少なくし、攻から守への切り替えを素早くできるよう な陣形を保つ。」 サッカーマガジン特別号「スペイン革命 ~世界最強の秘密~」参照
つまり、縦パスを入れるのが速すぎて逆襲を喰らうことを避けたり、意思疎通のミスや技術ミスが起こらないように難しい状況でのパス交換を避け、ボールホルダーが常に余裕を持った状態でプレーが出来るように、ポジショニングを調整する必要があるということです。
このポジショニングというのが下の図の赤い丸で囲んだゾーンの選手たちのことです。

この図のように中盤から後ろの選手が、均等にスペースを埋めるようにポジションをとることの利点は2つあります。
1 パスコースを確保し、相手のブロック内に侵入できる位置取りがしやすいので、ピッチを広く使い効果的なパスワークが展開できる
2 ボールを奪われた際にすぐにプレスに行きやすい
実際ほとんど2の為にこの陣形を築いていると言っても語弊はないでしょう。バルサはボールロストした瞬間、赤丸で囲まれた5人の選手が前にスライドし、猛烈なプレスを、ボール奪取者にかけることで、高い位置でボールを奪い返します。一人センターバックがスイーパー役で余っているので、後ろのことを気にせずに猛プレスをかけます。もちろんFWやWGの選手も相手を後ろから追い掛け回します。この結果、ほとんど相手にボールを繋がせずに、PIVOTEのいるラインでボール奪取ができます。もちろん不用意なボールロストの後はこのプレスは機能しませんが。
この陣形を張ったときにボールロストすれば、どこでポゼッションを失おうとも、味方選手は必ず誰かしら相手選手の目の前に位置することが出来ます。そうすれば、プレスを掛け始める選手がアプローチに行く時間を最短にすることができます。
通常、ボール奪取後のボールホルダーは余裕があまりありません。努力して奪ったボールは丁寧に味方に繋ぎたいという心理が働きますし、ボール奪取直後にはつなぐために有効な視野というのは確保されにくいからです。つまり、ボール奪取者はなんとかして、フリーの味方にすぐにボールを渡したいと考えるのが普通です。この余裕のない状態を狙って、バルサの選手たちは猛プレスをかけるのだから、パスコースは読みやすいし、大概ボールを奪えてしまいます。少なくとも、プレスを突破され、帰陣しなければならない状況は避けることが出来ます。相手にクリアさせたボールを拾えばいいってことです。
このようにして、バルサのカウンターアタックはアタッキングサードで始まるように仕組まれているんです。そしてこれを続けることで、圧倒的なボールポゼッションを誇り、相手に攻撃をさせないことで失点の機会を減らしているのです。見事なバランス感覚とリスク管理と言わざるを得ません。
次は→つなぎ論番外6 バルサのプレスの弱点
関連記事→バルセロナの守備を解説してみよう
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