・1タッチ目のコントロールをボールをじっくり見て行えるので、集中力が上がりミスが減る。
・2タッチ目に顔が上がるので落ち着いた判断ができる。
・DFにボールの行き先や次のプレーを読まれづらくなる。場合によっては寄せてきたDFを見ながら2タッチ目で逆をつくプレーができる。
・ボールが体から離れづらくなるので、DFに寄せられる前に次のプレーに移れる。
・いつも同じ場所にボールを置くことができるので、いつも同じ体勢からキックができる。
このようにたくさんの利点が2タッチコントロールにはあります。
特に土のグラウンドでプレーする機会の多いユース年代の選手には、ぜひ身に付けてもらいたいです。なぜなら、イレギュラーバウンドの多い土のピッチ上ではいかに早くボールを自分のものにするかが大事で、その際に、ボールを見てトラップすることと、2タッチ目にボールの居場所を確認しながらルックアップするという方法はとても理にかなっているからです。
これは触覚を情報収集方法として使うということです。足の甲でボールを在りかを確認するときはもちろんボールの方を見てはいません。このタイミングで「ボールに触れている」という安心感からボールから目を離し、周りを見ることができるのです。
1タッチ目でボールが浮いてしまっても、2タッチ目でボールを整えながらルックアップできれば、あわてずに次のプレーに移れます。
また現代サッカーではボールを保持したまま静止しているとすぐに相手に囲まれてボールを失ってしまいますので、2タッチ目でボールを動かしながら、状況に合わせて小さなスペースを探してプレーすることが自ずと必要になってきます。
実演してみましたので、参考にしてください。(かなり揺れますがご了承ください)
ワンタッチコントロールと比べてもプレースピードは落ちていませんよね?それどころか一歩一歩の動作が無駄になっていない感じが、よりスムーズな印象さえ与えていると思います。
基本的な考え方として、必ず2タッチ目を利き足で行って、一歩の助走ですぐに利き足でキックできる位置、(自分ならやや右斜め前)にボールを置くということがあります。なので逆足でこの練習をする必要はまったくありません。
なぜならピッチ上であえて自分の不得意な足を多く使おうとする選手は少ないからです。
軽くジャンプして1タッチ目でトラップしたら利き足と逆足になる軸足で着地し、次に利き足で蹴りやすい位置にコントロールします。
軸足を着地させる場所を瞬時に変えられるように練習しましょう。また全速力の5割から7割くらいの速度で走ってるときにも、この方法でボールを受けられるようにすると、プレーの精度があがります。
次→ボールを流すプレーは止めよう
いつも興味深い記事をありがとうございます。
返信削除インサイドキックについて質問があります。
1.キックのインパクトの際、どこを見るのがパスを正確に出すには良いのでしょうか?シャビをよく観察していると、パスの受け手がフリーな場合、首が下がる(ボールを注視している?)傾向にあり、スルーパスを狙う場合、首が上がったままの傾向(間接視野でボールを見ているのか、眼球だけを下に向けているのか分かりませんが)があるように思います。ボールの置きどころが常に決まった位置にあるというのも大きい要素だと思います。いずれにせよ受け手のどちらの足に出すのかまで正確にパスができています。管理人様はパスのインパクトの際、どこを見ていますでしょうか?
自分が正確に出すために意識していることは、インパクトする点と相手の足を直線で結ぶイメージで(表、裏両方とも)蹴ることです。
よく観察されてますね。自分はそこまで細かく見ていませんでした。観るポイントとしてはボール、味方、敵とありまして、味方を見る場合はどちらの足に出すのか、あるいは走りこむスペースに出すのか、があります。また、走りこむ味方の足元を狙う場合もあります。
削除敵を見る場合は、敵の姿勢、差し出す足の位置などを視る必要があります。これはケースバイケースなので、一つのセオリーにまとめることは難しいことだと思います。
個人的には近くへパスを出す時は顔を上げて、遠くを狙う時はボールを見て蹴っていると思います。
またよろしくお願いします。