footballhack: 1対1の守備
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2010年8月22日

1対1の守備(4) ゾーン分け

1対1で相手と対峙したときに、守備側として次に考えることは、自分は今どこのゾーンにいるかということです。

この図を参考に考えます↓


単純にピッチ上のゾーンだけで考えるのは安易ですので、ここでは自分のチームの最終ラインはペナルティスポットの辺りまで下がっているとします。そしてチームとして引いて守っているときのことを考えます。

1,3のゾーンでは、8割がた縦へ仕掛けてからクロスというプレーが行われるので、これをやらせないようにします。蹴らせないようになるべく寄せることが大事です。

2のゾーンでは何よりもまずシュートブロックに行きます。

4,6のゾーンでは1,3のときより少し間合いを遠めにとります。基本的には1,3のときと同じ意識で臨みますが、より柔軟な選択肢に対応する準備をします。

5のゾーンは、敵にとってなんでもできるゾーンなので、頭をフル回転させて対応します。ミドルシュートやくさびのパスからのワンツーなどもケアしないといけないので大変です。もちろんドリブル突破もあります。ここでは周りの敵味方のポジショニングをヒントに、対峙した敵の次のプレーを割り出す作業が必要になります。

7,8,9のゾーンでは間合いを遠めにとり自分一人で敵を2人マークするようなことも必要になってきます。ここでは主にパスコースを限定することが必要なので後ろの声を参考に、背後の状況を想像しながらパスコースを切っていきます。ボールホルダーの顔を見ていればだいたいどこにパスをだすかわかることもあります。

ざっとこんな感じの意識で守備に当たります。もちろん、チームのやり方によっては違う方法になることもあります。

ただし、変わらないのは、サイドの攻防ほど1対1の場面が多くなるということです。そしてサイドの攻防では優先順位がほぼ決まっているということです。縦への突破とクロスです。

このことを意識して守るだけでも、敵よりも優位に立って、余裕をもった守備ができるはずです。

2010年8月21日

1対1の守備(3) バックステップ

いい間合いをとり、相手の特徴を把握したら、まずはそのいい間合いを保つように後退します。バックステップもしくはクロスステップを使います。これは相手の攻撃を遅らせるという目的と安易に飛び込んでかわされないようにするためです。

そうして後退をする間に相手と自分の距離が近づいていくはずです。この距離=緊張感が張りつめたときにボールホルダーつまり相手がアクションを起こしてくるはずです。縦に仕掛けたり止まってターンをしたり。

この瞬間に起こりそうなことを予測することで、ボールを奪うことができます。

1対1で振り切られないようにするならば、様々な体の向きでバックステップやクロスステップを行い、そこから10mくらいダッシュする練習をするべきです。

2010年8月20日

1対1の守備(2) 敵を知る

いい間合いを取れたら、次に考えるのは、対峙した敵が何をしようとしているか察知することです。

そのためには敵のタイプや癖を推測する必要があります。敵のタイプを知るには試合開始から10分くらい観察をすることが大事です。事前にスカウティングで判ればなおいいです。

観察のポイントは、敵のポジション、身体的特徴、ボールを持ったときの癖、性格です。これらのことからその敵のチーム内での役割を考えます。

チーム内の役割がそのままその敵の得意なプレーになっていることが多いので、敵はそのプレーをまず第一に実践してくるということを頭において守備にあたります。

テクニシャンタイプならかならず一回は切り返すとか、スピードのある選手は縦に仕掛けるとか、真面目そうな風貌の選手はワンツーを使うとか、得意なプレーのパターンはそれほど多くないはずです。

たくさんの試合を見たり、たくさんの試合をこなして、選手のタイプ分けや得意なプレーの分析を行えば、きっと実際の試合にも生きてくるはずです。

2010年8月19日

1対1の守備(1) 間合い

守備の基本は立つことです。守備は相手の前に立つことから始まります。つまり敵とゴールを結んだ線上で、できるだけ敵に近い位置にポジションをとることで、ボールを奪取したり、パスコースを消したりすることができます。

しかし、ただ敵の正面に立つだけではうまく守備ができません。対応する相手によって間合い(相手との距離や角度)を変えます。

間合いを調整することで、敵が得意なプレーをしてきた時に備えてそのプレーを潰すポジショニングがとれます。さらに敵の不得意なプレーを促します。そうすることで、敵の攻撃が成功する確率を低めるのです。

間合いの変え方は敵の特徴を見て決めます。

敵は足が速いのか、利き足はどちらか、当たりが強いか、テクニックがあるのか、どんな癖があるのか、チームプレーを得意としているか、勝気な性格か、チーム内で信用されているのか、こういうことを考えていくことで少しずつ敵の得意なプレーが読めてきます。

最も真剣に見極めなければならない特徴は、スピードと利き足です。なぜなら、スピードに自信のある選手ほど、ドリブルでしかけてくる傾向が強く、また、キックに自信がある選手ほどシュートやクロスを利き足で行おうとするからです。そして、彼らの特徴を活かされてしまうとチームとしてピンチを招く可能性が高いのです。

具体的に言うと、右利きの選手には左足でキックさせる方向に追い込んでいき、足の速い選手に対しては縦に大きくリードを取って内側にドリブルさせるように仕向けます。

図を使うと下のようになります。


左側はサイドでの攻防、右側はピッチ中央での攻防とします。

基本的には1の位置です。右側が中央線からずれているのは、半身になる必要があるからで、この場合左足が前になっています。

2は敵の選手の足が速い場合です。このように、敵から距離をとり且つ敵の利き足側(縦側)にずれてポジションが取れれば、敵が縦にスピード勝負を挑んできた場合こちらのほうが有利な位置からスタートができます。

スピードに優れた選手は縦への突破を好む傾向があります。さらにボールを体から離してランウィズザボールという形で勝負してくることが多いので、縦に仕掛けるボールタッチの直前に後方へ走り出せば、相手とボールの間に自分の体を入れて奪うことができます。これはとても有効なサイドアタッカー対策です。

3は敵の選手の足が遅い場合です。足の遅い選手はテクニシャンである可能性があります。テクニックに優れた選手は内側に切れ込むプレーを好むので、図の左側の場合3の位置をとり縦にドリブルさせるように促します。そして、タッチラインへ追い込んでいき、体を寄せるかバックパスをさせます。

テクニシャン系の選手とピッチ中央付近で対峙したときは利き足とは逆方向へ追い込んでいきます。図の右側で敵が右利きだった場合は、3のポジションをとって、距離を詰め決して飛び込まず慎重に対応します。

こういった対処法は、じゃんけんをするときに事前に自分が何を出すか宣誓することに似ています。自分がグーを出すと言って相手が素直に信じる性格と知っていればチョキをだすし、深読みする性格ならばパーを出せば勝てますよね。

なにが言いたいかと言うと、守備側が間合いを変えることは攻撃側に判断を促すことになります。その思考の流れを先にたどって敵の行動を予測することができれば、身体能力の差を埋めて敵の突破を防ぐことができます。

このように対応する相手に合わせて間合いを調整することで、勝つ可能性を高めることができます。余裕を持って1対1に臨むために、アプローチの瞬間に理想の間合いをとれるか、ということもサッカーの醍醐味のひとつだと思います。