3 メッシはボールを2歩で1回触る (細かく触る)
よく、サッカー解説者が優れたドリブラーを指してこの選手は「独特のリズム」を持っていると言いますね。そう言われても全くピンとこないのが一般の視聴者や、サッカーを学ぶ子供たちです。
また、多くのサッカー指導者やサッカー選手も自分でできるプレーを、わかりやすい言葉に置き換えることができていないと思います。
そこでこのなぞの言葉「独特のリズム」がピッチ上で再現される過程を、メッシのドリブルを分解することで明かしていきたいと思います。
まず、前提としてメッシは2歩1触のドリブルをします。
この際のステップワークを文字にすると (右足が地面と接触したとき 右 と表すことにします。)
右 左 右 左 右 左 右 左
です。太字のときにボールに触れています。つまり右足が地に着き、左足が宙に浮いてるときにボールタッチを行っていることを表しています。
ではメッシが方向転換をして相手を抜き去るときはどうなっているかというと
右 左 右 左 右 左 右 右 左 右 左
です。
4つ目の右のあとにまた右がきています(斜体になっている2つの右)。メッシはこのときに方向転換を行っています。
リズムで言うと、普通は
タンウンタンウンタンウンタンウン
ですが、方向転換をするときは
タンウンタンウンタンウンタタンウンタンウン
となり太字の2つの右はタタという早いスピードで行われます。
とここまで説明して独特のリズムの話に戻りますが、この2歩1触のドリブルをしていると必ずリズムが生まれます。タンウンタンウンとように。するとDFの目にはこのリズムが焼き付けられ、“タン”のときにしかアクションが起こらないという刷り込みがされます。これは当然のことです。ボールを触るときにしか、ボールの進行方向を変えることはできませんから。
そこでメッシはDFが予測できないタイミングでボールをタッチすることでうまく相手の逆を突いていくのです。
つまり独特のリズムというのは、ドリブラーが意図的に作り出したリズムにDFを順応させ、そのリズムの裏を取ってDFを欺くということなのだと思います。
これをされるとDFにとっては一瞬メッシを見失ったかのような錯覚にとらわれますし
、逆にこのドリブルを自分ができるようになると、今までと全く違った世界が見えてくるというか、時間が一瞬抜け落ちたような感覚を味わえます。まるでマイケルジョーダンのようなナンバ的動きにも似てるといえなくもないと思います。
0:45らへんがヤバイですね↓
ドリブルではないですが↓もリズムの変化を用いたプレーです。「メッシの変態パス」↓
これだけでは説明不足なので次はステップワークについて細かく分解して見ます。
次は→メッシのドリブル 足の踏み変え
関連記事→音楽、リズム、ドリブル
こんにちは。質問です。
返信削除また動画ですいません。
http://www.youtube.com/watch?v=MYaPXHSq01w
この3:34のプレーは2ステップですか?。
そして3:32のアウトインのダブルタッチのようにボールタッチとボールタッチ間隔を早くするにはどうすればいいでしょうか?。
やはりラダ-トレーニングが有効でしょうか?。
よろしくお願いします。
2ステップではないです。タッチの間隔を早くするために、あなたはどんな努力をしましたか?そのときの問題点はなんですか?あなたの質問の意図をつかめません。ラダートレーニングはやりかたによりますが、多くの場合有効ではありません。ボールを使った練習の方が有効です。もう一度考えなおし、実践し、内省した上で質問をしてください。
削除もし良ければメッシの軸足の二度着きや2ステップの動画を載せていただけませんか?
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