ポジショニングについては大別して2つあります。攻撃時のポジショニングと守備時のポジショニングです。
攻撃時のポジショニングとは、なるべく相手ゴールに近い位置で、自分がボールを受けたときフリーで前向きの状態をつくるための動きです。それと同時に味方にフリーで前向きの状態でボールを渡すことを考えます。
守備時のポジショニングとは、ボール奪取あるいは相手に厳しくプレッシャーをかけるための位置取りです。同時に味方がボール奪取やアプローチを仕掛けやすい状況をつくることを考えます。
双方に言えることは、自分のパフォーマンスの効率化と味方を助ける動きを同時に考えていくことです。
良いポジショニングは選手の(ボールに絡んだ時の)プレーをよりシンプルにさせます。シンプルなプレーが出来れば自ずと難しいプレーが減り、ミスが起こりにくくなります。ミスが減ればその分チームとしてのパフォーマンスが向上するので、試合で自チームにいい流れを呼び込みます。
良い選手になるには技術と身体能力の向上がベースにあり、それらを発揮しやすくするためにポジショニング感覚があると考えています。
良いポジショニングは試合のレベルによって変わります。例えば、高校選手権とJリーグでは取るべきポジショニングは大きく異なります。それは試合の戦術レベルや個々の能力(キック力やパスの精度)に左右されるからです。
したがってポジショニングの鍛錬は自分の所属するチームやリーグに合わせて行われるべきです。技術やフィジカルのトレーニングは選手の成長に合わせて幼少期から継続的に行われるべきですが、ポジショニング感覚の研磨は周りの環境による強制や促進に依るところが大きいと考えています。
結論的に言うと、ポジショニング感覚の養成はサッカー選手にとって最終で最大の課題となります。サッカーの上達においては、技術レベルやフィジカルレベルが限界値まで伸びた後でも、ポジショニング感覚を継続的に改善していくことで、選手のパフォーマンスが向上するということです。
次回から攻撃時のポジショニングについて普遍的な部分だけ扱って書いていきます。
次→ポジショニング2 2Dポジショニング
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