味方がボールを持ったときのポジショニングの基本とその弊害について書きます。
水色が攻撃側、オレンジが守備者を表しています。
ボールホルダーに対して守備者が一人いる場合、その守備者の背後は影になるため、パスコースを作るには受け手は影から出る必要があります。
ピンク色の台形の内側ではパスを受けられません。
「顔を出せ」とか「サポートしろ」という指示に対しては左図の動きが正解です。
9歳か10歳くらいまでにはこの感覚を身につける必要があると思います。
守備者が二人の場合。二人の守備者の間を「門」といい、受け手はその間に「顔を出す」 ことで、「門」の間を通すパスが完成します。
門を通すパスを受けるAの選手の視野は、きっと下の図のようになっているはずです。
出し手がオレンジ色の守備者の間から見えるようにポジショニングをとっています。
これが2Dのポジショニングです。つまり、パスのコースを確保するために、邪魔者(DF)の間に出し手を見ようという意識です。
受け手の視点から平面的なイメージでポジショニングを取っています。
このポジショニング感覚は12~13歳くらいまでに養うのがいいのではないでしょうか。
この2Dポジショニングが促進させるプレーは、ポストプレーによる攻撃の組み立てとボールに寄るサポートの動きなどです。
ボールに寄る動きの弊害はこちら→考えて走る 日本人の走り方
ポストプレーによる攻撃の組み立ての弊害は、守備者を集めてしまうことと、狙われやすいことと、ポストプレーヤーがマーカーと競り合いながらプレーしなければならないのでミスになりやすいことと、後ろ向きにプレーしなければならないので直接ゴールにつながりにくいことなどです。
簡単に書いてしまいましたが、 2Dポジショニングは悪いってことを言いたいのではありません。育成においては、2Dポジショニングは3Dポジショニングへの過程なのです。次回はそのへんを書いていきます。
次→ポジショニング3 3Dポジショニング
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