今回はいろんなワンツーを紹介します。
と言っても左の4つだけなんですが。
上の図のように2対2の状況を突破せねばならないとします。
青が攻撃側、黄色が守備側です。
普通にワンツーというと左のようになります。
右の青の選手に対して右の黄色の選手が喰いついてきたときはかなり有効です。
逆にDFに裏のスペースをカバーされていたり、パスアンドゴーで動いたときに憑いてこられると成功しづらくなります。
パスのスピードと受け手のコントロールが良ければ守備が良くても突破できることがあります。
左のワンツーは僕が勝手に表のワンツーと呼んでるものです。上のワンツーが裏を狙うものだとしたら、左のワンツーは表を狙うという意味です。
パスアンドゴーで動き出したら、裏のスペースを埋めるために走るDFの前に進路を取り、入れ替わるようにしてDFの前でボールを受けます。
パスの質が悪いとDFを出し抜けずに終わる可能性が高いですが、コントロールが上手く行けば突破が可能です。出し手と意思疎通をすることが不可欠です。
このワンツーはサイドの崩しにおいて有効です。
次は縦の関係を考えてみます。
左の状態では下の選手から上の選手にパスが出ないので上の壁になる選手はパスコースを作るために動く必要があります。
左図では壁になる選手は左に動きました。
すると薄い円のところにスペースができます。
下の選手はこのスペースを使うように飛び出してワンツーを狙います。
完成です。
このワンツーでは壁になる選手に技術力が求められます。ワンタッチで体が向いていない方向に正確なキックをしなければならないからです。
では次は僕が縦のワンツーと呼んでいるモノの紹介です。
始めの形は先ほどと同じです
縦パスを入れた後、始めのボールホルダーが横にズレて、そこに壁から落としをもらうというプレーです。
始めのボールホルダーに時間とスペースを与えるためのプレーです。これによってDFの守備意識をズラして、味方に前向きでフリーの状態でプレーさせることができます。
このあとはミドルシュートか長めのパスを狙うといいでしょう。なぜならこのワンツーのおかげで周りのDF達の意識がボール周辺に集まってくるからです。収束するDFの裏をかいて広げてあげると、次にボールが渡る味方を楽にさせてあげられます。
普通のプレーですけど、正確に行うのは意外と難しいですし、上手に出来れば次の展開を楽に行なえます。
ここに素敵なお手本動画を貼っておきます
動画消されてるんで、youtubeで「barcelona tiki taka」で検索してみてください
ここに素敵なお手本動画を貼っておきます
動画消されてるんで、youtubeで「barcelona tiki taka」で検索してみてください
ワンツーというのは成功したときはすごく気持ちいいし、シンプ
返信削除ルだし相手を崩すのにとても有効なので好きです。
一つ疑問に思ったことがあるのですが、上のバルサ対マドリーの動画で2.18からのシーンで、シャビがアウヴェスへロングパスをした後、アウヴェスがペドロ(おそらく)とワンツーをしたのですが、このときなぜアウヴェスは縦に走らず、中に走ったのでしょう?裏にはしっかりスペースが空いていたし、縦に走った方がチャンスになっていたと思います。
@インサイドさん 縦のスペースは空いているように見えますが有効なスペースとは言い切れません。あの瞬間縦に走りだしたら、左サイドバックとタッチラインに挟まれ更に後方から左MFに襲われてしまいます。
返信削除アウベス筆頭にバルサの選手はどこが有効なスペースで、どこが相手DFの誘いこみたいスペースなのかきっちり把握しています。
また攻撃のリズムを考えた時、少人数で特攻を図るより、一度ペースを落としてからチーム全体の押し上げを狙うほうがよいとアウベスは考えたのかもしれません。
この問題は単にあなたと僕の意見の相違という問題でなく、日本サッカーに蔓延る悪しきサッカー観とバルサの示す次世代的サッカー観の違いを如実に表しています。
返信ありがとうございます。
返信削除チーム全体の押し上げという所に感激しました。
すいません。また質問なのですが、上の動画の7.42で一時停止していただくとイニエスタがボールを持っています。その後イニが右サイドの選手にパスをします。この後イニはボールサイド(ボールを持っている選手)に完全に寄っているのですが、これは日本人のようにだめな動きなのではないのでしょうか?
返信削除@インサイドさん 寄る動きの弊害については御覧頂いたとおりです。これらの弊害をもたらさないようにボールに寄ることには全く問題はありません。
返信削除問題のシーンは、後方から押し上げる選手がいなかったため仕方なく寄ったという風に解釈しました。その後、押し返され結果的に後ろにボールを下げてしまったことを考えても、寄る動きから攻撃が好転したとは言えないと思います。
ただしボールを失わないためには不可欠な動きであることを頭に入れておく必要があります。
日本人の多くは寄る動きを極端に多く使うので、そのことを問題視して記事を書きました。寄ることのみがサポートであると考えるのは間違いで、時には離れることも必要であるというのが僕の意見です。つまり中庸です。