footballhack: 2010/10

2010年10月25日

ワンツーいろいろ1




今回はいろんなワンツーを紹介します。

と言っても左の4つだけなんですが。











上の図のように2対2の状況を突破せねばならないとします。

青が攻撃側、黄色が守備側です。





普通にワンツーというと左のようになります。

右の青の選手に対して右の黄色の選手が喰いついてきたときはかなり有効です。

逆にDFに裏のスペースをカバーされていたり、パスアンドゴーで動いたときに憑いてこられると成功しづらくなります。

パスのスピードと受け手のコントロールが良ければ守備が良くても突破できることがあります。


左のワンツーは僕が勝手に表のワンツーと呼んでるものです。上のワンツーが裏を狙うものだとしたら、左のワンツーは表を狙うという意味です。

パスアンドゴーで動き出したら、裏のスペースを埋めるために走るDFの前に進路を取り、入れ替わるようにしてDFの前でボールを受けます。

パスの質が悪いとDFを出し抜けずに終わる可能性が高いですが、コントロールが上手く行けば突破が可能です。出し手と意思疎通をすることが不可欠です。

このワンツーはサイドの崩しにおいて有効です。



次は縦の関係を考えてみます。

左の状態では下の選手から上の選手にパスが出ないので上の壁になる選手はパスコースを作るために動く必要があります。
左図では壁になる選手は左に動きました。

すると薄い円のところにスペースができます。

下の選手はこのスペースを使うように飛び出してワンツーを狙います。
完成です。

このワンツーでは壁になる選手に技術力が求められます。ワンタッチで体が向いていない方向に正確なキックをしなければならないからです。

動いてスペースを作るため、混雑した狭いスペースで非常に有効です。特に中央で相手の最終ラインを突破する際など。

壁の選手には背中で作ったスペースを使うイメージが必要です。
では次は僕が縦のワンツーと呼んでいるモノの紹介です。

始めの形は先ほどと同じです


縦パスを入れた後、始めのボールホルダーが横にズレて、そこに壁から落としをもらうというプレーです。

始めのボールホルダーに時間とスペースを与えるためのプレーです。これによってDFの守備意識をズラして、味方に前向きでフリーの状態でプレーさせることができます。

このあとはミドルシュートか長めのパスを狙うといいでしょう。なぜならこのワンツーのおかげで周りのDF達の意識がボール周辺に集まってくるからです。収束するDFの裏をかいて広げてあげると、次にボールが渡る味方を楽にさせてあげられます。

普通のプレーですけど、正確に行うのは意外と難しいですし、上手に出来れば次の展開を楽に行なえます。

ここに素敵なお手本動画を貼っておきます
動画消されてるんで、youtubeで「barcelona tiki taka」で検索してみてください



次→ワンツー色々2

2010年10月19日

守備 サイドでの2対2

今回は2対2 サイドの守備を考えます。

4-4-2同士の攻防ではサイドでの覇権争いが重要になります。

左図の赤丸で囲まれた状況を考え、対応すべき方策のいくつかを挙げたいと思います。

左の図では黄色丸のチームが守備側、赤青の人型が攻撃側です。



今は攻撃側の右サイドバックがボールを持ち、右サイドハーフへの縦パスを狙っています


黄色チームの左サイドバックはオフサイドラインを形成するためこの位置にポジショニングし、その前の左サイドハーフはブロックを作るようにして、この位置に構えています。

縦パスが入ったところから、黄色の2人の守備陣の動きを見ていきます。





まず一般的に考えられるのが、マンツーマン的なバランスを維持しながら寄せるという方法です。

1対1で勝てると見込める場合や相手の攻撃のコンビネーションが悪い時は有効です。

小学生でもできる方策です。考えるべきことがはっきりしているのでボール際の攻防に集中できます。

このあとに考えられる展開はどんなものがあるでしょう。


攻撃側は7割くらいの確率でオーバーラップを仕掛けてくるでしょう。


このとき、マンツーマンの意識が強すぎると左のようにサイドハーフが長い距離を移動してカバーリングに回ることになります。

こうすると、サイドハーフの選手は疲れます。

サイドハーフの選手はカバーリングの為に味方と敵の合わせて2人分走るコースを迂回せざるを得なくなります。すると相手のサイドバックの選手にボールが渡ったときに、寄せ切れないことがあります。

マッチアップを崩さないという意味ではこのほうがいいのですが。


次はよく言うスライドってやつです。

黄色の守備2人がズレることでマーク対象をスイッチします。

こうすると2人で走る距離を等分できますし、攻撃側のサイドバックにボールが渡った際に、より近い位置まで寄せることができます。

ただし、スピードの伴ったオーバーラップに対してパス交換が完璧に行われると置き去りにされる可能性があります。また、マーク対象をスイッチする瞬間ボールホルダーがフリーになるので、上手い選手だとその一瞬を逃さずに打開を図ってきます。


以上サイドの2対2からのオーバーラップに対する守備でした。現在では後者の方法が取られることが常識となっています。

つぎは少し戻って、前段階で他に打つ手はないか考えます。


よく言われるのが「囲んで奪え」ということです。

サイドバックが縦を切り、サイドハーフが中を切るようにして近くまで寄せていき、タッチラインと挟むようにしてボールを奪います。

全力ダッシュで寄せないとこの状況は作れません。

ボールホルダーが明らかに下手な場合や、パスのズレなどでボールホルダーが体勢を崩している場合は有効です。


ではボールホルダーが上手い場合はどうなるかというと。


簡単に後ろにはたかれ、サイドを変えられるか、勢い良く寄せた分バイタルエリアを空けてしまうので危険なパスを出されてしまいます。

ボールサイドだけ性急な守備をすると他の選手(ここでは中央や逆サイドの選手)と連携が取れずにスペースを空けてしまいます。

これを繰り返していると守備側は本当に疲れます。やられている感が募っていき試合終盤にトドメを刺される可能性が高まります。


また、ドリブル突破されることも考えなければなりません。

寄せていった分、かわされた後のスペースが大きくなり、相手に余裕を与えてしまいます。

奪えれば良いが奪えない場合ピンチを招くというリスキーな守備が、この「囲んで奪う」です。







では上記以外の守備の方法を考えてみましょう。状況を最初の段階に戻して考えます。

この状況からサイドハーフが相手のサイドハーフに寄せます

サイドバックの選手はポジションを下げるようにカバーリングに入ります。

すると、この状態からは、相手がオーバーラップしてきてもスライドせずに対応でき、縦への突破もカバーリングによって対応できることがわかります。

また、ダッシュして寄せる必要がなく、ゆっくり寄せていけばいいので、中央や逆サイドの味方との連動も簡単です。


この方法で守備をする限り、サイドにボールが展開される度にDFラインを下げざるを得なくなります。しかし、これはゾーンディフェンスの目的に適っています。これを繰り返すことで相手の攻撃のスピードをコントロールし、結果的に自陣ゴールラインと味方DFラインの間を狭め、相手に活用できるスペースを与えないことで決定機をつくらせないことができます。加えてGKの助けも得られます。

理想としてはこの状態から左のように、ボールホルダーに縦にドリブルさせ2人で追い込んで奪えるといいです。

サイドバックを余らせる、あるいはサイドバックにスペースを守らせることで、サイドの深い位置を攻略されることを未然に防ぐ方法です。

トップレベルの試合で守備時にサイドバックの選手がなにもしていないように見えるのはこのせいです。



以上サイドの2対2を見てきました。最後に説明した方法はプロリーグで頻繁に見られるのでチェックしてみてください。




つなぎ論番外 バルサと日本のつなぎのイメージ差

今回は番外ということで、バルサとバルサ以外のチームのつなぎがどうして違って見えるのかということについて、左の図にお絵かきをすることで考えてみます。ちなみにバルサ以外のチームはJリーグのチームを参考に考えました。

データ等はとっていません。

ボヤキのように軽い気持ちで書いてみるので、読んでいる人の思考の刺激になれば幸いです。

ピッチを縦に書いた図の下から上へ攻撃が展開されると考えます。


バルサ:大木

大きな幹が自陣ゴールから真っ直ぐ伸びてハーフライン辺りから徐々に枝分かれし、相手陣内で絡み合うように枝と葉が折り重なっています。

横への広がりを持っていますが、相手陣内のコーナー付近はカバーされていません。
Jのチーム3本の柱と三角形の屋根

神殿のような絵ですが、ポイントは水平の土台と3本の太い柱です。土台は自陣に設置されています。柱はピッチの横幅一杯使って描こうと思ったのですが、絵のバランスを考え左のような図になりました。

屋根はきりっとした頂点がゴールに向かっています。




絵だけじゃ分かりづらいので、下により詳しく図を書いてみました。矢印はボールやヒトの移動を示しています。線の太さはパス頻度を表します。

バルサ

バルサのビルドアップの一番の特徴はサイドバックにボールを渡さないということです。

GKからCB、CBからボランチへと中央でボールを縦につないでゾーンを上げます。

ピッチの中央を支配することこそサイドを崩す布石になるんですね。

そして相手陣内ではショートパスやドリブルを多用し連動したランニングで崩しにかかります。

相手を押しこんでから斜めに長いパスを狙っていることも 特徴です。


Jのチーム

左サイド、右サイド、中央の三本の攻撃ラインを活かすために、後方で横にボールをつないで相手の出方を待ちます。

縦に入ったらなるべく同サイドを崩すように心がけます。不用意なボールロストからの失点を避けるために、横パスやバックパス を嫌います。

縦パスを入れて起点を作ったら、そこからサイドチェンジをして逆サイドを突く手段もよく見られます。

そして最も特徴的なのは、SBからFWへの斜めのクサビパスです。これが通ればゾーンを上げて攻撃に厚みを持たせることが出来ます。上の図の細い線をたどるように斜めにジグザグにボールを進めていくことが理想です。


線だけでは分かりづらいと思い、よく見るフォーメーション図にこれまでの話を落としこんでみま↓。

中央へのパスを増やすには、中央でパスを受けられる選手がいなければなりません。そのような選手が持っているべき能力は、

スペースを見つけて受ける→後ろ走りとサイドステップ

動きながらトラップし、動きながらパスが出来る→2歩1触

プレーすべき方向を知っている→ミクロつなぎ論

などです。




Jのチームではまだまだ上記のプレーが出来るセントラルMFが少ないので、どうしても中央は回避して外側へ優先的にボールを運ぶチームが多くなります。

中央につないで奪われたら、元も子もないですから、当然の選択です。













以前書いた記事の補足になるといいと思います。

バルサと日本のつなぎ方の違い

マクロつなぎ論7 安定不安定2




2010年10月17日

守備について 4-4-2のサイドハーフ

前回は4-4-2の守備においてリトリート時と前プレ時に分けてちょこっと整理してみました。
今回はDFラインを中間地点に引いた場合のSHの動き方について考えます。

下の図のような状況で、赤丸で囲まれた二人(FWと右SH)のうちどちらがボールホルダーに寄せるべきかという問題なのですが、明確な答えはありません。 誰が行くべきかはチームの方針や相手チームとの力関係によって変わるからです。
なので、ここでは避けたいプレーを考えてみます。





←の図ではFWがプレスに行っています。しかし、簡単に中に戻されてしまいました。逆サイドのFWは反応していません。

これではプレスに行った意味はなくなってしまいます。FWが動いた分だけスペースを相手ボランチに与えてしまいます。






次はSHが寄せた場合です。ボールホルダーに寄せても、パスコースを空けたままだと、簡単に繋がれて相手にゾーンを上げさせてしまいます。

連動が大事です。
上記の問題の回答としてはこんな方法もありです。

ボールホルダーに寄せずに相手のSBにドリブルさせることで、時間をかけさせます。ドリブルして近づいてくる間にパスコースを切りながら誰かが寄せに行きます。

この場合はFWが寄せに行くのがいいでしょう。

後方の選手が連動して動かない場合は無理にアプローチに行かず現在のポジションを守ることも大切です。つまり、スペースを守る選択をするということです。

SBをビルドアップの起点にするチームを相手にする場合、自チームのSHとFWの動きが守備の第一歩目になります。

SHの選手にとって、自分がどう動くべきかは周りとの連携にかかってきます。

赤線で結んだ隣同士の選手の動きを把握しながら守備のポジションどりを取ることが大事です。

そのために、常に周りを見る必要があります。

アプローチに行く前には必ず首を振って、後方の味方が連動しているか確認するといいでしょう。特にボールの移動中に首をふることは攻守両面においてとても役に立ちます。


あとは監督の守備方針に従いましょう。

前回から引き続き、友人からの依頼で、4-4-2のシステムでの守備時のSHの動き方について考えてきたんですけど、書いている本人が4-4-2でのプレー経験が少なく、参考になる書物もないので、試合観戦から得られた情報を元に書いてみたんですが、間違い等ありましたら、遠慮なくコメントなりいただけると嬉しいです。

次→サイドでの守備 2対2




2010年10月16日

守備について 4-4-2

今回は4-4-2システムについて書きます。自分で書くほどのものではないことはわかりつつ、日本には一般論としてシステムや守備組織について書かれた優れた書物がないことを嘆いて、(あと友人に頼まれたこともあって)書いてみます。

今回は4-4-2のシステム同士がぶつかった時のことに限定して考えます。

左図のように赤青の人型が攻撃側を示し、黄色の丸が守備側を示すことにします。





まず、守備側について考えます。守備をするときは、DFラインをどこに設定するかを最初に考えます。そこで、始めにDFラインをペナのラインに引いてリトリートして守るときのことを考えます。
ペナの幅にサイドの選手を置いて、均等にスペースを埋めるように3ラインを築くのが一般的です。このように中央を固め攻撃をゴールから遠ざけます。

この際、サイドのスペースを空けてしまいます。必然的に相手にサイドのスペースを使わせてしまう現象が生まれます。

ボールが赤丸のゾーンに動かされたら、全体でスライドして数的同数か優位をつくるようにしてボールを奪う必要があります。

つまり4-4の2ラインで守る時、相手に赤丸のゾーンに侵入されることは、ある程度前提として考えなければなりません。

次に相手が攻撃時に取りうる選手配置について考えます。
Aは4-4-2のサイドの選手がひとつずつポジションを上げ2-4-4になっている図です。

4バックのシステムでは攻撃時に基本的に両SBは高い位置を取ってビルドアップを開始します。こうすることで前述のサイドのスペースを有効に活用することができます。

逆にSBが高い位置を取れない場合、ビルドアップ時に相手の前プレをうけやすくなります。

この攻撃の形は4-4-2を採用するJリーグのチームの多くが取っています。両SHがより中央に絞って2-4-2-2の形も頻繁に見ることができます。
Bは中盤の4人がダイアモンドに位置した形です。南アW杯のスペイン代表などがこの形でした。

これはより中央に人数を割くことでボールポゼッションを高め、両SBにより多く攻撃参加させる形です。

中盤の選手が相手よりもボールキープ力に優れていればこの形が機能するはずです。
B’は上のBの形に対してよりサイドでの支配力を強力にした形です。南アW杯でスペイン代表がポルトガル代表相手に見せた形です。

この形ではゴール前に人がいなくなるので、速攻ができません。ゴール前に人を走りこませる時間を稼ぐために遅攻を優先します。

ゴール前を固めて守備をするチームに対して、まずサイドに人をかけて攻略することでゴールチャンスを創造します。
Cは両SHを高い位置にあげた形で、4-2-4になっています。

この形から効果的な攻め方は、SBを経由して速いクロスを上げる方法です。相手ゴール前に人数を増やし、そこに素早くボールを供給することでゴールチャンスを増やします。また、こぼれ球もゴール付近で拾えるのでセカンドチャンスも狙え、相手陣内深いところからのプレスも可能です。

この陣形では中盤で数的不利になるので、なるべく中央にはボールを通さずに、サイドから迂回して攻める必要があります。



ちなみに左のC’は4-3-3の形ですが、Jリーグ10シーズンで名古屋や清水の取る形です。

彼らはCのシステムと同じようにパスを外から迂回させて展開し、早めにゴール前にクロスを送ります。

こういった戦い方では必然的にSBが攻撃の主役になります。ザッケローニ氏が日本には優れたSBが多いと発言した理由もよくわかります。Jのチームの戦い方はSBが目立つように設計されているのです。

じゃあ次は最初に説明したDFのシステムと2-4-4を重ねてみます。

すると、守備側のボランチ二人が余ります(赤丸の二人)。その他の選手は見事にマンマークにハマります。これが4-4-2同士では選手の個々の能力が試合を左右しやすいと言われる所以です。

守備側はボラの2人がフリーなので、攻撃側としては中央へのクサビのパスはインターセプトされるか受け手のところで囲まれて奪われる可能性が高まります。

よって必然的にサイドにボールを回すことになります。4-4-2同士でサイドの攻防が多いのはこのせいです。特に日本では香川のように中央で狭いスペースで前を向ける選手が少ないので、サイドに展開せざるを得ません。

もう一度上の図を見ると、攻撃の選手の中で比較的相手ゴールに近く、比較的フリーな選手はやはりSBの選手です。よってSBにボールを展開してそこからクロスを入れるという攻め方がやはり効率がよさそうです。

次にFWが守備に参加しない場合を考えます。
この時、赤の四角で囲まれた中央のゾーンで守備側の数的不利が発生します。

この時の中央の数的不利感が、SHの選手の意識を中央に寄せてしまいます。すると下図の状態が生まれます。

SHが中央の守備に加担することで、相手のSBをより高い位置まで侵入させてしまい、守備全体が後手に回ります。

良い守備は守備者各個人のやるべきことがはっきりしている状態で実現可能です。対応すべき対象が一つに絞られている状態のことです。

ボールか、スペースか、人か。人に付くならば誰に付くべきか、この判断が早い段階で出来れば、いい守備が実現していると言えます。

左の例では、SHが中央のカバーリングに行けばよいのか、それとも相手SBにつけばいいのか迷ってしまいます。

このように選手が2択に追い込まれてしまうのは悪い守備です。
話は飛びますが、守備側のSHを内側に引き止めることでサイドを深く攻略することを、人為的に行うシステムが、前述のBです。←

守備側のMFのラインより手前に攻撃側の人数をかけて安全なパス交換を実現します。これによって空けたサイドのスペースを攻撃的なSBに狙わせます。

これをされると、守備側としてはボールポゼッションを与えてしまい、サイドも深くえぐられるのでやられてる感が強まります。しかし、最終的には 中央で跳ね返せれば失点しないので落ち着いて対応すべきです。

上述のように守備側にとって、味方ボランチの前で自由にパスを回されると、後手に回ってしまいます。

よってFWには厳しく守備にあたってもらうべきです。←通常このように一人がCBにプレスをかけもう一人がパスコースを切りながら中盤の守備を助ける方法が考えられます。

また、相手ボランチがボールを持った際、FWが後ろからダッシュして寄せると、ボールを簡単に奪えることがあります。ぜひ、FWには守備を手伝ってもらいましょう。

次に前線からの守備を考えます。
←のように前線から守備にあたる場合、まずFWが相手CBにプレスをかけて相手のSBにボールを持たせるところから始まります。

なぜなら、SBはタッチラインを背にしているためパスコースが少なく、 サイドに追い込み易いからです。

前線から守備にあたる場合、基本的にはマンツーマンでいきます。

一人でもマークを外してしまうと、その後カウンターを喰らい、前から行く意味がなくなるからです。

方法としては2つ考えられます。

1 後ろから押し上げてスライドしながらマンツーマンで付く。

2 FWが追い込むようにチェイスして、後ろで網にかける。

左は 1の方法です。

前線で追い回す味方の努力を徒労に終わらせないために、後ろの選手は連動してボールサイドに寄せていかなければなりません。

そのためにはどこからプレスに行くか、誰がどのように動くかあらかじめ決めておく必要があります。

4-4-2同士の場合、必然的に両チームの選手がピタリと重なるので、この方法でマンツーマンディフェンスを組む方法が簡単です。
左は2のFWに追い込ませるやり方です。

この方法はFWに守備面において戦術的な負担と体力的な負担を強いることになります。FWには頭のいいチェイシングが必要ですし、 それを可能にする走力も必要です。この方法ではFWの体力的消耗が激しくなるので、試合後半にFWの交代が必要になります。

FWが相手のCBとSBの両方を看ます。まずCBにボールを持たせて、CBからSBに横パスをさせます。

パスコースを切りながらSBを追っていき、左図になったら完了です。

このへんの話は下のビデオで語られています。

こうすることで、FWには大変な負担を強いる反面、相手の攻撃を後ろで待ち構える味方の網にかけることが可能になるので、MF以下の選手はバランスを崩さず、体力も抑えて守備ができます。



そのかわり、FWが相手のビルドアップのパスワークでかわされてしまうと、←と同じ状態になり後手を踏むので注意が必要です。












以上、守備ラインを自陣深くに引いた場合と前線から守備にあたる場合を考えてみました。その中間地点に守備ラインを引いた場合どのように守備にあたるべきかは、チームの方針や相手チームとの力関係によって変わります。監督やボランチCBの選手を中心に話しあって、チームの意思を統一することが必要不可欠です。

まとめ 4-4-2で守備時に気をつけることは、前線からプレスを掛ける場合誰がどのように追うのか決めること。リトリートする場合はMFラインの前のスペースを自由に使わせないこととサイドのスペースにボールを運ばれた場合どのように守備をするか決めることです。

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