今回はその具体例と一人のプレーヤーとしてピッチにたった時の意識を考えていきます。
横横縦あるいは縦縦横とは、簡単にいうと
横パスが二回つながったら、次は縦パスを狙う
または
縦パスが二回つながったら、次は横パスを狙う。
ことを言います。
これを実践するために必要なのは、自分にボールが巡ってくるまでの軌跡を意識することです。ボールの足跡を記憶するとも言い換えられます。
このことは今回のつなぎ方に限らず、つなぎ全般に関して言えることですが、ピッチ上のどのゾーンをボールが移動しているかを意識することは、相手の守備陣形を崩すために重要なポイントになります。
では、具体的に図であらわすことにします。↓
とこのように3回以上同じ方向にボールを動かすことは避け、途中でボールの移動方向を変えてやることで、相手を欺くことができます。
↓の動画はW杯やリーガエスパニョーラから抜き出しました。横横縦あるいは縦縦横のパス交換は具体的に以下の例で役立ちます。
・横に2回パス交換をしてから縦へクサビのパスを入れる
・楔パスからの落とし(縦のワンツー)から横にはたくことでサイドの選手をフリーにする
・平行にボールを動かして守備意識を引きつけてから裏を狙う
こういったつなぎのイメージを持っていると、正しい方向に意識が向き、正しい方向への視野が確保されます。最初の選択で相手の裏をとることで、その対応に追われる相手DFは余裕がなくなりますし、自分には余裕が生まれてきます。このような小さな駆け引きの積み上げがチームとしてのゲーム支配につながるのです。
お久しぶりです。
返信削除上に記事に書いてある「平行にボールを動かして守備意識を引きつけてから裏を狙う」という所で、守備意識とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
@デフォーさん 守備意識とは守備のセオリーです。つまりチャレンジとカバーです。具体的には上の記事中に図で説明してあります。詳しくはマクロつなぎ論や収束と拡散という記事を見てください。
返信削除上の動画で、例えばバルサ対エラクレスの試合のシーンでは、最終的に左サイドの選手(マクスウェル?)が裏でパスをもらいましたが、これは横パスが2回つながったからではなく、単純にマクスウェル?のマーカーがボールウォッチャーだったから裏を取れただけで、横パスが2回つながったからというのはあまり関係がないんじゃないでしょうか?
返信削除なぜこの時DFはボールウォッチャーになったと思いますか?
削除‘マクスウェル?が裏を取ってトラップしたときに、一番最初にボールを取りに行った選手’が、「裏のスペースのカバーリングに入ってくれるだろう」と思い、裏は気にする必要がないと判断したからだと思います。
削除つまり、エルクレスの守備陣は裏のスペースを多人数でケアすることでバルサの攻撃を防ごうとしたということでしょうか?その意味では上述のシーンはイニエスタのスルーパスを誘い込んだエルクレスが一枚上手で、バルサさんの言うことは正しいことになります。
削除この記事の主旨は別のところにあって、それは、横パスが何本か繋がっている間に、縦を狙おうということです。横パスを縦パスのためのスイッチにすることで、出し手と受け手がタイミングを図れるようになるのです。
横パスは遅ければ遅いほど守備者の意識を集めます。つまりDFラインが前に出るということです。上述のシーンでは始めにイニエスタがブスケツからパスを受けて前を向いた所で、エルクレスのDFラインが下がります。その後ペドロ?と横パスを交換すると、下がったDFラインは止まります。その瞬間にマクスウェルが裏を狙うことで、スピードのある崩しを仕掛けることが出来ています。
自分の動画に記事の狙いが不明瞭になるようなシーンばかり含まれていて申し訳ないです。
ご不明な点があればご返信ください。