サイドチェンジの目的って、敵の守備の薄いサイドを突いて、クロスをあげたりドリブル突破することだと思ってませんか。
違います。
サイドチェンジは敵の守備ラインを下げるために行うのです。
まずこれを見てください↓
ビルドアップ時のサイドチェンジの目的は、ゾーンを上げることです。自陣のDFラインで横にボールをつなぎ、反対サイドに着いたらボランチを経由して再びサイドチェンジをしてみてください。はじめよりDFラインが10mは上がっているはずです。
なぜかというと、ゾーンディフェンスの考え方では、ボールサイドの逆サイドを完全に捨てて、ボールが横に動かされてから初めてスライドして逆サイドのケアをするからです。このとき守備陣が全体的に斜め後ろに動きます。逆サイドに振られると、そこからの縦への突破を警戒するからです。
このようにビルドアップ時は、サイドチェンジを2回繰り返すことで、10m以上前進することができます。
では、アタッキングサードでのサイドチェンジの目的はというと、これも敵のDFラインを下げることです。敵陣深くにDFラインを押し込み、最終的にはミドルシュートかクロスのこぼれを狙います。
ゆっくりサイドチェンジを繰り返しながら、ペナルティエリアの横のゾーンまでボールを運べば、相手の守備の6人以上がペナルティエリア内にいるという状況を作り出せます。DFと中盤のラインが一緒になるという状態です。
このペナ横のゾーンでドリブルやワンツーで仕掛けながら、ペナルティアークのところにボールを戻せば、抜群のミドルシュートシーンを創造出来ます。
また、このゾーンからボールを真後ろに戻してクロスをあげれば、ゴール前のスクランブル状態を生み出せます。
このゾーンからさらに深くえぐり、ゴールライン際からラストパスが出せれば、さらに決定的なシーンが作れます。
このように、ボール保持率を高める戦い方では、サイドチェンジの重要性とその後の展開を間違えずに認識することが大事になってきます。
サイドチェンジしたら味方の方が数的不利な状況だったとか、サイドチェンジ後に間髪いれずに縦に仕掛けて簡単にボールを失ったりだとか、間違ったサイドチェンジを行うと攻撃が苦しくなるばかりか、守備の時間を増やしてしまいかねません。
次はマクロつなぎ論3 得点の時間帯
サイドチェンジは横パスを何回か経由してサイドを変えるものと、いっきにロングキックでサイドを変えるものの2種類があると思います。前者はどうしても横パスが多く単調な攻撃になりがちです。なので相手のラインを下げるのは難しいのではないでしょうか?
返信削除守備陣のスライド速度より速くボールを動かせれば可能です。大抵パスは人の走行より速いので、成立します。そもそもサイドチェンジの必要性はボールサイドに守備陣が収束している時に生まれるので、横パスをいくつか繋げば相手のDFラインを下げさせることができます。守備陣が拡散している時は中央を崩せばよいので、サイドチェンジの必要はありません。
削除違いますってwww効果は一つだけではないと思うけど
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