さて、話は変わりますが、2010/11シーズンの今年、レアル・マドリーの監督にジョゼ・モウリーニョが就任しましたね。優れたインテリジェンスと統率力を持った鬼才は、現在の世界最強クラブといわれるバルセロナにどのように挑むのでしょうか。
僕の個人的なよそうですが、こちらの記事で書いた3番目の方法、つまりサイドバックにボールを出させてからプレッシャーをかける守備法で戦うと思います。
前4人でプレッシャーをかける→サイドバックに出させる→スライドしてそれぞれがぴったりマークにつく→ボランチのところを空けてパスを出させる→奪う
バルサ相手に一番得点の確率が高い攻め方は、ボランチ(ブスケツ)のところでボールを奪ってショートカウンターを仕掛けるということです。彼はクライフが言うところの“ボールを配る人”です。高い守備予測能力とパスの配給力は買いなんですが、プレッシャーのかかる位置ではまだまだ危なっかしいプレーが多く見受けられます。最近はぎりぎりのところをすり抜けたりするプレーも見せますが。
このことに気づいているからペップはセスク獲得に動いたんでしょうかね。代わりにつれてきたマスケラーノもブスケツと同じで、守備とパス配給力がとても高いプレーヤーです。本当はシャビやセスクのようにプレッシャーをかいくぐり局面を打開できる選手をピボーテに据えたいのではないでしょうか。
話はそれましたが、つまりモウリーニョは、バルサのパスサッカーを急所刺しする気概で臨んで来るような気がします。前からプレッシャーをかけてブスケツやシャビからボールを奪うような。
もしマドリーがこの戦い方をしてきたらバルサはどうするべきでしょうか。キーポイントはサイドバックです。サイドバックが起点になるビルドアップの画期的な方法が見つかれば、マドリーのプレッシャーをかいくぐれるでしょう。例えば、50mのロングパスを対角線に放ちサイドチェンジするとか、サイドは捨てて中で受けるとか。あまり現実的ではないですね。。。
個人個人の能力でバルサと拮抗するかあるいは上回ると見られるレアル・マドリーが、この方法でバルサにガチンコ対決を挑んだら、とてもスペクタクルな試合が見られるでしょう。
また、サッカーの歴史は攻撃のモードと守備のモードが交互に塗り替えられてきた歴史でもあります。現在、最強を誇るバルサの攻撃サッカーを上回る守備の理論が今シーズン生まれるのか。クライフのバルサがACミランに敗れたように、ジョゼ・モウリーニョがサッカー界に新たなモードを提示してくれるかもしれません。
今年のエル・クラシコが楽しみです。
次はつなぎ論番外5 バルサの攻撃的守備の仕組み
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