footballhack: ワンタッチコントロールの迷信(2)

2010年7月25日

ワンタッチコントロールの迷信(2)

メッシやイニエスタ、シャビのプレーを何度も見ているとトラップの際の共通した動きに気付くはすです。

FCバルセロナのユースで育った彼らは体が小さく、競り合いをすれば確実に不利です。ユース年代となれば、今より筋肉量は少なく体の大きな選手との体格差は今よりも大きかったはずです。そんななかで、ボールを受け、奪われずにパスをさばくには、常にボールを体の近くに置く必要があります。相手のいる場所を確認しつつ、それに合わせて少しずつボールをおく位置を変えるような技術が必要だったはずです。

これが「ツータッチ目の意識」なのです。ワンタッチでパーフェクトなところに止めることももちろん重要ですが、問題はつぎのプレーにいかにしてにスムーズに移ることができるかなのです。それをするために、ワンタッチ目は足元(ツータッチ目がすぐに届くところ)にとめ、ツータッチ目でキック、あるいは次に蹴りやすいところに運んでいくことになります。場合によっては3,4タッチをして、相手の寄せをかわしていくことが必要になります。

こう書くとツータッチ以上するとプレースピードが落ちて、結果相手に寄せられやすくなると思われるかも知れません。実際にはツータッチのプレーをワンタッチコントロールと同じ速さで行っていくので、プレースピードには大きな差は出ません。加えて、ツータッチでのコントロールではボールを確実に見てトラップができるので、トラップミスが減ります。ツータッチ目にボールをなでる際には顔を上げることができるので、より確実に次のプレーにつなげます。

逆にワンタッチコントロールの強迫観念があるとプレースピードが落ちてしまうことさえあります。体からボールを離してしまうと次にボールに追いつくまでの間プレーができなくなってしまうからです。

次→2タッチコントロールが有利なわけ

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