footballhack: 月間10万PV達成企画!中田のボディバランスを再検証

2013年5月9日

月間10万PV達成企画!中田のボディバランスを再検証



月間アクセスがついに10万に届きました。ありがとうございます。そこで今回はこれを記念に最近のテーマと絡めて楽して更新していこうと思います。

名付けて「中田英寿のボディバランスの謎」ということで下の中田英寿 フィジカルモンスターという動画をゆっくり見てみたいと思います。動画ポン!!





結論を言うと彼のボディバランスは神がかっています。特に股関節の柔らかさとハムストリングスの強さを中心に下半身の粘りが半端ない。それはここであらためて言うまでもないことですが、一応僕だってそういう見解を持っているということをアピールしときます。

つまり、彼のようなボディバランスの良さは先天的なものと言えるのです。しかし、これだけだと強ささえあればサッカーが上手くなるという短絡的思考を助長してしまいます。強さと技術その双方を持ち合わせていないとトップレベルで活躍することはできません。

ではここでいう中田英寿の技術とは何か。それが手押しです。以下に証拠画像をまとめましたので御覧ください。

スクリーンショット 2013 05 09 17 38 390:08. ヒデの左前腕が相手の腹にあたっています。この当たりで相手のタックルの足がわずかに届かなかったとも考えられます。

スクリーンショット 2013 05 09 17 39 340:22

スクリーンショット 2013 05 09 17 39 38腰から当たりに行くように見えて

スクリーンショット 2013 05 09 17 39 55前腕で相手の胸を激しく押していることがわかります

スクリーンショット 2013 05 09 17 39 59相手は吹っ飛ぶ

スクリーンショット 2013 05 09 17 40 390:35
このシーンなんかほとんど腰では接触してません。

スクリーンショット 2013 05 09 17 41 27
腕で相手を押しています。

スクリーンショット 2013 05 09 17 42 080:44


左前腕で胸を押しています。このあと相手は激しく倒れます。

スクリーンショット 2013 05 09 17 44 131:32

接近してくるDFを

スクリーンショット 2013 05 09 17 44 17左腕ではたき

スクリーンショット 2013 05 09 17 44 20離れる

スクリーンショット 2013 05 09 17 44 31追随するDFも今度は右手で胸を押して離れる

スクリーンショット 2013 05 09 17 45 011:40 
斜め後方から接近してくるDF

スクリーンショット 2013 05 09 17 45 04ランニングフォームに紛らわせた左腕で、相手の胸をプッシュ

スクリーンショット 2013 05 09 17 45 08これだけ差がつく!!

スクリーンショット 2013 05 09 17 45 13DFは諦めてスライディングで止めに行く

スクリーンショット 2013 05 09 17 46 262:03
横から接近してくるDFに対して

スクリーンショット 2013 05 09 17 46 29右腕を相手につけるように伸ばして押しこむ

スクリーンショット 2013 05 09 17 46 33そのままぱっと離れる

スクリーンショット 2013 05 09 17 46 36DFは体制を崩しヒデの腕を抱えるように倒れこむ



このようにフィジカルの強さは手押しなどの技術とセットに語らないと正しく分析できません。常に批判的な態度を持ち続け、アタリマエのことを疑念を持って見つめる努力をしないと、現実を見誤る危険性があるのです。特にサッカーでは常識とされている概念が間違いだらけだったりするので気をつけたいですね。

暇な人向けにスロー動画を作ってみました。




9 件のコメント:

  1. 10万PVおめでとうございます^^いつも拝見させていただいてます。
    所で最近取り上げている手押しですが、何やら審判にファールを取られてしまいます。どうすれば取られないのでしょうか。
    それと、ルーズボール状態で手押しはノーファールですよね?

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    1. ありがとうございます。

      手押しのコツは2点で、ボールタッチの前後0.2秒位内に行うことと肩からびよーんと手を伸ばすことです。手を伸ばしっぱなしで敵に当たったり、ボールプレーと時間的に離れていたりするとファールを取られます。うまくやるには当たった時に手を使ったと相手にばれないくらいさり気なくやる必要があります。

      ですからルーズボール時もドリブル時もやり方によってはファールを取られます。

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    2. ありがとうございます。肩からびよーんというのは鞭のようにやるのでしょうか(笑)

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    3. 肩口に手を添えた状態から相手の脇の下に向かって一気の伸ばしきるようにします。青森山田の7番のように(2:20)手で相手の位置を探ろうとして突っ張ったままにすると、力を加えることができなくなります。肩口まで相手を引きつけてから一気に押すと、勢い良く相手から離れることができます。

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  2. いつも更新が楽しみです。

    この記事の最初に中田のボディバランスのカギとして
    股関節の柔らかさとハムストリングスの強さ
    が挙げられていましたが、この2つを中田のように強くする(股関節は柔らかくする)ことは可能でしょうか?
    もしくは、これらは先天性のものでしょうか?
    股関節は現在、相撲の四股の形のをやっています。ずっとやっているのですが(半年ぐらい)なかなか変わりません。
    ハムストリングについては詳しくありません。
    これを機会に、これから勉強するつもりです。

    アドバイス、よろしくお願いします。

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    1. 記事にもあるよう先天的なものだと考えられます。もちろんトレーニングで改善することは出来るでしょうが程度は限られそうです。あと
      書き忘れましたが膝周りの筋群も大事です。これらは筋トレで鍛えるより実際のプレーの中で徐々に負荷をかけていくほうがいい気がします。全身を使うプレーを心がけてください。

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    2. ありがとうございました。

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  3. ボディコンタクトの件、非常に参考になります!
    疑問なんですが、インターセプトはDFの予測とボディコンタクト、ポジショニングなど様々な要素があると思うんですが、うまくなるコツはありますか?
    インターセプト内のボディコンタクトは今まで書かれた記事のように様々な部位が主役になると思うんですが、なかなかうまく伝えることが出来ないので。
    よろしかったらお願いします。

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    1. インターセプトは予測とフィジカルです。インターセプトのコンタクトスキルはただ今研究中でして発表するのはもう少し時間がかかります。インターセプトではないですけど、相手に両足を広げて背負われたときにボールを奪う方法があって、腰で押しながらボールを掻きだすという技があります。これは相手が止まってる時しか出来ませんけど、ファールにならずに奪うことができます。言葉だと難しいんでこれもまた今度やります。

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