横パスをバックステップで受ける動きはバルセロナのシャビ、イニエスタがもっとも得意とするパターンで、パスの意図と精度が十分であれば、これだけで局面を打開することも可能です。
では下の動画を、
キャプチャーは動画の1:14からです。
サイドバックから横パスを受けます。シャビは横を向いており、DFはシャビの右肩方向からアプローチに来ます。
この時受け場はシャビの体の正面、オレンジの丸で示したところです。
ここでぐっと腰を落としてバックステップを2歩踏みます。もう少し前から見れるとバックステップを踏んでる様子がはっきりと分かるんですが、、、
ボールをスクリーンしながらターンします
上三枚でわかるように、シャビへアプローチした選手は左図の矢印のとおり迂回しなければなりませんでした。この分だけシャビは次にプレーする時間を得ることができます。
顔を上げて
パス。DFのアプローチはあと一歩のところでシャビの縦パスを防ぐことができませんでした。
このパスは裏に抜けるFWの選手へ通りました。
以上から分かる通り、バックステップを踏むことは善です。必ず良いプレーにつながります。反対にボールに寄ることしかできない選手は、必ずどこかで詰まってしまいます。寄ることは悪だと再三このブログで言及していますが、その真意は“寄ることしかできない選手は必ず伸び悩む”ということです。
シャビもイニエスタもボールに寄ることはします。しかしそのあと必ずボールから離れる動作を入れるので、ボールの行き場を確保することが出来るのです。寄ってばかりだとボールが行き詰まり、超人的な個人技で打開するか大きく蹴りだすしかなくなります。ボールから離れれば、シンプルな技術で局面を打開できるスペースが生まれます。これがバルセロナとバルセロナ以外のチームの差の一つです。
こんなことに注目してバルサの試合を見なおしてみるのもいいでしょう。
次→いなすトラップ4 イニエスタの後ろズレから逆を取る動き
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