footballhack: 近況等

2012年3月15日

近況等

ブログのタイトル変更しました。意味としては現代的なサッカーに見られる技を抽出しようということです。“学ぶは真似ぶ”、つまり現代サッカーに使用される動きや技の模倣によってサッカー技術の向上を図ることがこのブログの指針です。形だけを模倣することにこだわるのは、そこに潜む精神性を無視することになるのであまりよろしくはないですが、何分これしか自分には甲斐性がありません。継続の結果、精神性にまで言及できるように励みたいと思います。

最近は、4-4-2のゾーンディフェンスについて考察を巡らせる事が多く、その結果見えてきたのが、いままで否定的に見ていた複数の攻撃の形です。つまり、ポストプレー、斜め外に抜けてボールを引き出す動き、ハイポストへのランニング、タッチライン沿いに縦に早く攻める攻撃、前に投げるスローイン等々。これらはバルセロナでは殆ど使われていない攻撃のパターンですが、その他一般のチームには広く浸透している攻め手です。これらの攻撃パターンの再評価にいま勤しんでおります。ひとつ飛ばすパスと組み合わせることで有効な戦術になりうるのではないかというのが目下の課題です。

また、以前重心を見抜くことについて記事を書くと宣言しましたが、これについて検証を重ねた結果、重心の傾きを見破りドリブルを決めることに関しては法則性が見出せませんでした。静止状態であればある程度パターン化が可能ですが、動的に重心を見抜くのはほぼ不可能ではないかというのが結論になります。ひとつ言えることは、トップレベルのドリブラーは浮きによるリズム変化と加速体勢へのスムーズな移行によってドリブルを決めているということです。つまり彼らは主導的、能動的にドリブル進路を決定しているが、受動的あるいは相手の体勢を見てドリブル進路を決定していないということです。まだ、検証途中ですが、ヘスス・ナバスのサイドでの1on1に注目してみていきたいと思います。

もう少し身辺が整ったら更新を再開したいと思います。




6 件のコメント:

  1. ブログが再開されて安心いたしました。
    子供(中1)のプレーでの迷いや伸び悩みなどの処方箋
    いつも楽しく服用させて頂いております。
    サイドバックを簡単に使わないサッカーを体現してから
    新しい内容を処方していきたいと思います。
    これからもこれだと思った時でいいんで更新
    楽しみにしています。

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    1. サイドバックに関しては、始めのステージとして“使えない”というステージがあります。それを改善しサイドバックを使えるようにして、横にパスが繋がるようになってから、サイドバックを“使わない”ビルドアップに移行することが、サッカーの進化の過程をなぞる上で自然です。とは言っても、Jや日本代表においてもサイドバックを使うビルドアップが多く見られます。この是非は今検証しているところですが、この違いは目指すサッカーのスタイルの違いということで説明ができます。使わないから良い、使うから悪いということではなく、これらはチームの実情に沿った形で実現されるのです。まぁ難しい問題ですね。
      更新がんばります。

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  2. いつもブログ参考にしています。
    ブログを参考にしてプレーする毎に、新鮮な発見が得られ、サッカーがより楽しくなりました。
    たった一つの言葉で、動作のスムーズさが変わったりして、プレーや、動作をどう言語化するのか、表現するのかという点でも興味深く、これからも注目したいと思います。

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    1. これ以上ないお褒めの言葉をいただき光栄です。言語化、身体動作といった事柄が伝わったことに非常に嬉しく思います。現在、ネタ切れに近い状態でして、今後への期待を余り持たれても困ってしまうのですが、気が向いた時に書きたいと思うので、これからも末永くお付き合いいただければ幸いです。

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  3. 動的に重心を見抜くのはそんなに難しくないですよ。silkyskillさんがどのくらいのスポーツ経験あるかわからないですが、ある程度実践経験をつめばケースバイケースなので言葉で説明するのは難しいのですがDFの動きの初動、DFが足が速いか遅いか、今まで同じようなドリブルを仕掛けた時にDFがどう動いたかの記憶なんかから、経験則で自分の動きにどう相手DFが反応するかはだいたい予測できるようになります。重心を意識すると少し難しいですが、ドリブルで軽くボールを左に動かした時にDFの足の位置がそれにつられて少し左に動けばそれはもう重心が左に動いてますよね。
    silkyskillさんのブログにロッペンのドリブルが何回か紹介されてるみたいなんでロッペンのドリブルを例にします。最初DFとボールの距離がある時はDFは左右どちらにも対応できるポジションをとってますよね。そこでロッペンは5割くらいのスピードで近づいて、DFに接近した瞬間に左に一回フェイントします。それにつられてDFの足の位置や重心が左に移動して右にスペースができますよね。そこで空いた右スペースにめがけて右に切り替えしてから全力ダッシュしてDFを抜きさる。ロッペンは100mを10秒台で走るくらいに足が速いですから1対1のスペースのあるところでこれをやられるとほぼ100%抜かれてロッペンの必勝パターンですよね。

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    1. 例に挙げられたロッベンのドリブルはジンガの動きそのものですね。2歩1触からのリズム変化、重心の振りと上体の前傾は当ブログで紹介してあります。

      僕が言っているのは「受動的に重心を見抜いて抜く」ことです。ジンガは能動です。正対からジンガで相手の重心を崩して抜くことは、相手の体勢に関係無いですし、能動的にかけられる技です。受動的にというのは、例えば完全なニュートラル正対から、相手の右足が接地するタイミングで左に抜くとかそういうことです。

      そしてこの受動的重心見抜きについて、それを実行している選手がトップレベルでも皆無でしたので、研究を諦めた次第です。なにかヒントがあれば教えていただけると助かります。

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