今回紹介するのは左の4つのドリブルの形です。2回に分けて書きたいと思います。
ではまず、状況設定から。
左のようにサイドでボールを持った時、DFがやや後方から追いかけてくるようなシーンを想定します。
拡大してみると左のようになります。
並走するDFの勢いを利用してカーブを描くようにドリブルのコースを取ると、うまくカットイン出来ます。
左にGIFアニメを用意したのでクリックしてご覧ください。
角度を徐々に変え、正対する瞬間、2歩分ボールをDFの正面にプッシュします。
次にボールをタッチするときに、DFの姿勢を見てカットインするか縦突破するか決断します。
ある程度決め打ちで2ステップのカットインを強引に敢行しても、勢いがある分なんとかなるかもしれません。
ポイントは
- 速度を落とさない
- 徐々に角度を変える
- 上半身の向きは少し内側へ向けておく
- 正体した瞬間に横か縦へ抜ける
このテクニックは動的正対と言うことも可能かと思います。つまり、走りながら瞬間的に正対を使い、動きの勢いを利用して抜いていくということです。
体の側面を見せてドリブルするとDFは寄ってきて、体の正面を見せるとDFは距離を保つというのが正対の概念です。上記のカットインは、敢えて始めに体の側面を見せるようにDFと並行にドリブルすることで、DFに勢い良く接近させるように仕向け、徐々に角度を変えて正対したところで抜き去る技です。
DFとしては頭では分かっていても体がついて行かないことになると思います。そういう状況にDFを追い込めればドリブラーとしては成功です。
あんまりいい動画がないのですが、下の2:08からのシーンが上記のテーマに合致します。
習得するには練習するしかありません。このテクニックを上手く実践するには、2歩1触で自由に旋回できる技術が最低限必要になります。弧を描くようにコースどりすること、重心移動をスムーズにすること、スピードを緩めないこと、正対する瞬間を意識することが重要だと思います。
次→メッシの2ステップ伍 骨盤パニックをやってみよう
さすがメッシのドリブル。
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