footballhack: メッシの2ステップ 弐

2011年1月8日

メッシの2ステップ 弐

5-0で終えた2010-11シーズンのカンプノウでのエルクラシコ、その4点目はメッシがケディラをかわしてからビジャに送ったミドルレンジスルーパスから生まれました。

このときメッシがケディラをアウトサイドで左にかわすんですが、ここで使われているテクニックが話題の2ステップってやつです。
では動画で確認してみます。(3:23からです)


もうちょっと前から映っていると判りやすいんですが。。。

軽く解説すると、カウンターの機会を得たメッシがズンズンと縦へドリブルで前進したところに、カルバーリョがこれまた前進守備で縦への進路を切りに来ました。メッシがドリブル進行を遅らせたところに、メッシの左後方からケディラが追いついて来ました。ここでメッシは後方へ戻ろうとするケディラの重心の逆をとってひょいひょいと左にかわしています。

この動画ではメッシはパスを出すまでに4タッチしている(ように僕には見える)んです。1タッチ目でボールスピードを落とし、2タッチ目でカルバーリョの正面にボールを突いています。3タッチ目でマシューズフェイントの動きをして、ケディラの正面にボールを動かしています。

このときケディラは2つの反応を起こしてしまいました。一つ目はケディラとカルバーリョの間をケアする反応、二つ目はその直後に目の前にさらされたボールを奪いに行く反応です。

そしてようやくメッシは4タッチ目で大きくボールを動かしてケディラを左にかわしています。このときの3タッチ目と4タッチ目の動きがこの記事でテーマにしている2ステップのターンです。

メッシが2ステップで敵をかわしにかかるとき、1タッチ目で敵の正面へボールを動かし、餌をまくような具合で敵の足を止めているんじゃないかと思うわけです。

上のシーンではもし4タッチ目が遅れてしまえばケディラにボールを刈られてしまうわけですから、3タッチ目から4タッチ目にかけてはスムーズで素早い動作が必要になると思います。

もうちょい続けます

次→香川の2ステップ

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