走れと言われてもどうしたらいいかわからないのが選手です。日本代表クラスの選手でさえ、世界基準から比べれば、質の低い走りをしているのが現状です。
では、質の高い走りとはなにか。それは走るタイミングと走る方向が正しいということです。正しいという言葉は曖昧なので、敵を困らせ味方を助ける走りが質の高い走りと言い換えましょう。
今回は走るタイミングについて考えます。
走るタイミングがいい選手は、状況判断と予測をする能力に長けています。どういうことかというと、いつ走るべきか知っている選手は、ボールの行方がわかる選手なのです。
つまり、ボールの行方を考えることこそ走り出しの質を上げることにつながります。
ではここで、ボールを取り巻く環境を整理してみましょう。
1 ボールは味方が持っている
2 ボールは敵が持っている
3 1と2のどちらでもない(つまりルーズボール)
1は攻撃時です。このときの走り方は別の項でまとめます。
2は守備時です。このときの走り方はチームのやり方によっても変わると思います。日本の守備時の走りの質はかなり高いことがW杯で証明されましたね。
問題は3です。このルーズボールのときに走るタイミングを見誤ると悲惨な事態を招きます。逆に判断がよければビッグチャンスになることもあります。
ルーズボールのときはそのボールが
1 味方のボールになりそうか
2 敵のボールになりそうか
3 どちらともつかないか
見極める必要があります。どちらに転ぶか判断がつかない場合は、両足を地面に着けてどの方向にも動き出せる体勢を取ります。
こういった攻守の切り替えの部分の質を高めることが現代サッカーでは求められてきます。
ボールの行方を見極めるための状況判断力や予測力は、サッカーセンスに依るところも大きいですが、実戦で意識を高めて経験を積み上げることで確実に向上します。
次は→考えて走る 走る意味とは
この記事の中の
返信削除1 ボールは味方が持っている(攻撃時)
のところに、別の項でまとめます、と書いてありますが、
その記事はどこにありますか?
まとまってはないですが、「ポジショニング」「考えて走る」のカテゴリに収めてあります
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