4 トップスピード時には右足でもボールに触る
2010W杯でのメッシのトップスピードはどれくらいだったかというと、時速にして28.72km/hでした。この情報はFIFAのHPからstatisticsとして掲載されています。ここでは出場全選手のデータが閲覧できます。
では、メッシの時速28キロというトップスピードはどれくらい速いかというと、秒速で言うと約8m/s, 100m走なら12.5秒です。メッシより速い選手は大会出場中約50名ほどいましたし、100mを12.5秒で走る選手なら、日本の中学生にもいるはずです。
ここで疑問がわきます。メッシは本当に速いのか?
その答えは、ボールを持ったときは誰よりも速い、ということです。
メッシはきっと全速力かそれに近い速度で走っているときにも完璧なボールコントロールができているのでしょう。
走る速さをボールの転がり方に縛られていないということです。その証拠によく見るシーンとして、ボールが意図したところに転がっていかないときに、利き足でない右足を使って前方へ運ぶことがあります。
また、敵がタックルのために足を伸ばした時に、右足を使って敵より一瞬早くボールを突いて入れ替わるシーンもよく見られます。
左足でのボールタッチでリズムを生み出しているので、急に右足で切り返せば相手の逆を突くことも可能になるでしょう。
ちなみにバルセロナのもう一人のドリブラーである、アンドレス・イニエスタ選手のW杯中のトップスピードは24.83Km/hでした。これは100m走るのに14秒かかる計算になります。
全速力に近い速度でもボールコントロールを失わずに2歩1触のドリブルができれば、敵陣を切り裂いていくことができます。ドリブラーの条件として足が速くなければならないというのは、もはや通念にはならないみたいですね。
次は→メッシのドリブル 2択に迫る
するとメッシは足は速くないという事でしょうか?
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