footballhack: メッシのドリブル5-3 浅い切り返し

2010年8月22日

メッシのドリブル5-3 浅い切り返し

先読みしたDFに対しては後だしジャンケンの要領でメッシがドリブル突破しているのはわかりました。では、先に動かない守備者ならメッシを止められるでしょうか?

きっと難しいでしょう。なぜなら勝負がかかる瞬間のスピードが違うからです。メッシはDFの正面に向かってドリブルしていき、ある一定の距離まで近づいたら方向を変えて加速します。一方、DFは静止してメッシの接近を待ち、メッシが加速してから追いかけることになります。

これは、例えばの話ですが、DFはクラウチングスタート、メッシは助走ありでスタートをする徒競争と同じです。しかもゴールまでの距離が10mから20mという超短距離走で、スタートを知らせるピストルはメッシが持っているのです。同時にスタート出来たとしても、この短い距離でDFがメッシを追い越すことはできません。

では上手にバックステップで後退しているDFに対してはどう突破を図っているのでしょうか?

ポイントはシュートを狙うことです。抜ききらずに少しコースを作ってシュートやクロスやパスなどのキックをすることで、状況を打破します。

後退し続けるDFの対応は、メッシをよりゴールに近づけることになります。それはすなわちメッシをシュートレンジに進入させることを意味します。ペナの中からなら抜ききらずにシュートを打つことが可能です。

するとDFはシュートを打たれるのが怖いので簡単にキックフェイントに引っかかるようになります。このときになるべく浅く切り返してDFの脇をすり抜けるようにすれば、次のプレーを余裕をもって行えます。

どういうことかというと↓ GIFアニメです。クリックしてください。


だめな例↓


DFが後ろから追いかけてきてシュートブロックに来た場合↓


だめな例↓


このようにアタッキングサードでは、切り返しを浅く行うことで、相手の背後を突いて余裕のある体勢からシュートやクロスに結びつけることができます。

身体的にも精神的にもぎりぎりの状況下で、前に切り返すことができる勇気をもつことが、メッシに近づく第一歩です。

ボールを失うのが怖くて、前に切り返せない選手はいつまでたってもドリブラーにはなれません。



次は→メッシのドリブルの形 ボールタッチ

関連記事→メッシの高速ドリブルを検証してみよう

2 件のコメント:

  1. 質問です
    メッシは切り返しをする時に

    どの部分でしているんですか?
    詳しく教えてください

    あとメッシは相手と1対1になる時
    どんな技を使って抜きますか?
    そこも詳しく教えてください

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    1. 基本的にはインサイドやアウトサイドです。そのとき足首を返して足裏が横を向くような感じでボールの側面を踏み込んでいると思われます。これはメッシだけじゃなく多くのドリブラーがすることです。

      技についてはこちらにかきました。→http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.jp/2010/12/blog-post.html

      詳しく読んでください

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