footballhack: エジルターンのやりかた

2013年7月8日

エジルターンのやりかた

トラップって面白いですね。20代後半になって初めてファーストタッチの面白さを知りました。サッカーの奥深さは底が知れません。こんな下手な僕でも(僕より上手い人は現役のみで少なくとも3万人はいる)サッカーの技術的TIPSを伝えることに少しでも意義があればこのブログは続けていきます。最近、新発見が多くてサッカーの面白みにハマっていくばかりですが、同時に自分の下手さに滅入ってしまい、ブログを続けるモチベが上がらんのです。他にあんなにうまい人がいるのに僕みたいな下手糞が何言ったって説得力ねぇだろてな感じで。

では、切り替えて本編と行きましょう。今回は、数あるトラップの種類のうちのひとつである「エジルターン」について解説してみましょう。

グラウンダーのパスを敵と離れた状態で止める時は、

ファーストタッチの質は同じ予備動作から変化出来る角度の大きさによって決まる

これが一応僕が定めた狭義の定義です。ファーストタッチの上手さっていうのはいかに守備者の予測を外すかということに尽きます。だからキックするまでに何タッチしたかとかボールを置き直したとか、だからファーストタッチが下手とかいう議論は不毛なのです。

守備者の予測を外すには、同じ予備動作から様々な方向に変化できるトラップを身につけておく必要があります。あれっ!?これどこかで聞いたことありませんか?正しいインサイドキックと同じじゃないですか!!

トラップのうち、正しいインサイドキックの表変換に相当するのが香川ターンです。これはまた今度やります。

では裏変換をトラップでやるとどうなるか、それがエジルターンです。詳細はまた今度やりますので、ここでは先ほど作成した動画の解説を中心にやりましょう。






  解説

スクリーンショット 2013 07 08 17 31 13ニュートラル全身でパスを待ちます


スクリーンショット 2013 07 08 17 31 18ボールを迎えに行きます。一歩寄ります


スクリーンショット 2013 07 08 17 31 33軸足より前でファーストタッチします

スクリーンショット 2013 07 08 17 31 40足を下ろすように接触することで、ボールの下半分を切ります。この時、インサイドを使うのではなく、親指の付け根辺りを使います。爪先を斜め下に傾けて脱力するとうまくいきます。

スクリーンショット 2013 07 08 17 31 53回転がかかりボールは少し浮きます。


スクリーンショット 2013 07 08 17 31 56軸足を前に放り出して接地し、踏ん張ってターンします。


スクリーンショット 2013 07 08 17 32 01ボールは回転で勝手に後ろに転がっていきます。

スクリーンショット 2013 07 08 17 32 09





スクリーンショット 2013 07 08 17 32 19手前に止めるように見せて後ろにわずかに流します。DFを背負った状態でもハマれば上手く出し抜けます。


スクリーンショット 2013 07 08 17 32 22軽く体を浮かして空中でボールを捉えます。


スクリーンショット 2013 07 08 17 32 26
スクリーンショット 2013 07 08 17 32 28

スクリーンショット 2013 07 08 17 32 32



香川ターンとの見合いにも使えます。



スクリーンショット 2013 07 08 17 32 49ちょっとずれたパスに対して


スクリーンショット 2013 07 08 17 32 53寄っていきます


スクリーンショット 2013 07 08 17 32 56青の矢印をフェイクに使って、赤矢印方向へ変化します。やり方は同じ。爪先の横付近(拇指球の横)でボールを上から下に切る!


スクリーンショット 2013 07 08 17 33 03


スクリーンショット 2013 07 08 17 33 08


スクリーンショット 2013 07 08 17 33 12反転が遅くなるのが難儀ですが。


スクリーンショット 2013 07 08 17 33 19ここからスネコンできたら確実に抜けます。


以上、いかがでしたでしょうか?明日から使ってみてください。まずはクローズドな練習で出来るようにすること。そして、徐々に実戦形式の練習の中で試すこと。練習の中でたくさん失敗をして改善していくこと。そして、成功体験を重ねて自信を得たら試合中も自然とできるようになっているでしょう。

サッカーの上手さはノウハウで決まらない。最近すごく実感することです。じゃあ何で決まるのか?多分、すごくオカルトな話になってくる気がします。それを解き明かすまで研究を辞めることはないでしょう。

5 件のコメント:

  1. いつも楽しく拝見しております。

    >他にあんなにうまい人がいるのに僕みたいな下手糞が何言ったって説得力ねぇだろてな感じで。

    他のうまい人の多くは、詳細な技術の説明を求められても「反復練習しかない」とか「できるようになったときのことはもう覚えてない」とか「うまい人から盗め」と回答するでしょう。
    というか僕はそういう人にしか会ったことないです。
    レベルに関係なく、何が重要であるか地図を示し、方法をきちんと説明し、広められる方は貴重だと思います。
    頑張ってください!

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    1. いつも読んでくださってありがとうございます。
      実際は上手な選手ほどプレーへのこだわりが強く、自分のプレーの正しさを強く信じていますし、繊細な感性を持ち合わせています。ただし、言語化が苦手なようで、それがサッカーの言論空間の問題でもあります。これからもよろしくお願いします。

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  2. 毎日毎日見てます。

    とても勉強になるし見ていてとても楽しいです。

    更新とても楽しみにしています。

    これからも続けていってください。

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    1. ありがとうございます。どこが見づらいとかわかりにくいとかあったら教えて下さいね。

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  3. 参考になるトピックばかりで非常に重宝しています。

    このエジルターンですが、ブスケツターンと同様に体の正面へのプレーとの見合いにして使えることはわかったのですが、両者はどのようにして使い分けるのが有効でしょうか。

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