footballhack: 飛ばすパスとバルサの鳥かご

2011年11月20日

飛ばすパスとバルサの鳥かご

ひとつ飛ばすパスの重要性は再三このブログに記述しました。飛ばすパスを正しく認識しているかどうかで、サッカーの理解度に2段3段の差が出てしまいます。飛ばすパスの概念は崩しの場面のみで重要なのではなく、つなぎ、預けのパス、クロス、セットプレー、ロングボールなど、サッカーのありとあらゆる場面で応用されます。

ここではバルサの試合前のウォームアップ映像から、飛ばすパスの使われている頻度を確認してみましょう。


(動画消されちゃうみたいなんで適当に「FCBarcelona warm-up」とかで検索してくださいね。)


いかがでしょうか。バルセロナがチーム全体の意思統一として、このひとつ飛ばすパスを重要視していることが分かります。隣の人に渡すのは、DFを寄せる意図がある時だけですね。加えて、殆どの選手が体の向きを変えずに、へそを円の中央に向けている点は見逃せません。

では比較対象として韓国代表の鳥かごを見てみましょう。(恣意性はありません。「鳥かご」で検索したら一番にヒットしたので)



だいたいプロチームの控え選手のアップはこんな感じになると思います。まぁレベルが違うんでなんとも言えませんが。マドリーの鳥かごの動画があればよかったんですけどね。

2つの動画を見ていると、それぞれに特定の思考体系が見えてきます。

バルサの場合は
速いスピードでパスを回しDFに的を絞らせない→飛ばすパスを積極的に使用しパスコースを読ませない→余裕があったら隣りの選手にパス→困ったらDFのギャップをパスで抜く→更に困ったら懐を深く使う

その他のチームの場合
とりあえず隣の選手にパス→隙あらばDFのギャップを狙う→困ったら懐を深く使いパスコースを読ませない

このように見ると、バルサ以外のチームはわざと追い込まれるようにパスを回しているようにしか見えません。一方バルセロナはパスで自分たちのリズムを作り出し、自分たちがミスさえしなければ永久にパスを回し続けることを目標にしているように見えます。

技術力だとか身体能力うんぬんではなく、このブログではこれからもいかに利口にサッカーをするかという点に的を絞っていきたいと思います。

2 件のコメント:

  1. バルサの選手って得意技を持っている人が多いですよね。例えばシャビなら「マタドールターン」、イニなら「ダブルタッチ」、メッシなら「片足ダブルタッチ」ですよね。何か得意技を持つことは大事なのでしょうか?

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    1. 大事です。ここで誤解してはいけないのは得意技は足技ではないということです。自分の武器になるものはキック、ヘディング、運動量のいずれかです。この3つから選んでください。

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