footballhack: シュートのテクニック 助走でタイミングをずらす

2011年7月14日

シュートのテクニック 助走でタイミングをずらす

前回はGKと1対1の場面でGKの準備姿勢を見越した上でシュートを打ち分けるテクニックを紹介しました。

今回はシュートへのアプローチにおける工夫でGKにシュートのタイミングを悟らせないテクニックを紹介します。

簡潔にまとめると、シュートのタイミングをずらすテクニックには主に3つあって
  1. スモールステップを使う
  2. キック直前にワンタッチ入れる
  3. 逆足のアウトサイドで蹴る
があります。ここでは主に1と2のテクニックを紹介したいと思います。
どういうものかというのは下の動画を御覧ください。↓




まずスモールステップですが、これはキック直前にステップを細かく踏むことでキックのタイミングをぼかすテクニックです。シュートの時に大股でアプローチすると、GKとしてはタイミングを合わせやすく、万全の体制でセービングを図ることが出来ます。スモールステップを使えば大股の時と比べてシュートタイミングをぼかすことが出来ます。

下の動画のディエゴ・ミリートが良いお手本になるので見てみてください。



キック直前にワンタッチ入れるテクニックは、スモールステップに比べて更にタイミングを図りづらくなります。技術的にもより難しくなりますが、タイミングを外すという点において、GKを騙すにはこれ以上のテクニックはないでしょう。

下のミリートのゴール集の中でも一番最後の09/10シーズンCL決勝vバイエルン戦の2点目は、このテクニックを上手に使った美しいゴールです。(4:06から)



バイエルンのGKはミリートがシュート直前にワンタッチ入れたために、ミリートがそのままドリブルすると思い込んで前進姿勢をとってしまいました。直後に ミリートがシュートを放ったため、GKは体を前に投げ出したままセービング体勢をとらざるを得なく、シュートへの反応が遅れて結果的に体を大きく見せることに失敗してしまいました。

ちなみに同じ試合の1点目のミリートのゴールにはスモールステップが使われています。 

2 件のコメント:

  1. 細かいステップはキーパーがわかりにくいのに加えて,
    」シュート前にスピードを減速してボールをしっかりとらえることができる」
    という利点がありますよね.日本人はあわててスピードそのままでシュートする選手が多いように思います.

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    1. そうですね。ただし、ランニングスピードを落とさないことも大事です。追走するDFのシュートブロックを受けないためには、スピードを落とさずスモールステップを踏むという高度な技術が求められます。2歩から4歩くらいを目印に普通のランニングからスモールステップへ切り替える技術を身につけることは非常にチャレンジングな課題だと考えています。

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