ボディコンタクトとはつまり体の使い方ということになりますが、体を入れるというテクニックを指導する際にどのように教えるかというと、大抵はボールと相手の間に自分の体を入れろということになると思います。
しかしそのように教わった選手ほど、高いレベルへ上がったときに、ボールを晒したまま相手の体だけを抑えようとします。そうなると、相手のフィジカルレベルが高ければ簡単にボールを失ってしまうことになります。つまり、押し返されてバランスを崩しボールを守ることが出来なくなるということです。
そういった問題を解決するために、ここでは体の使い方を考える上で一つの原則を掲げてみます。それは
ボディコンタクトとボールコントロールを同時に行うよう心がける
ということです。まったく同時に行うということは難しい場合が多いだろうと思います。体を入れるという動作とボールに触れるという動作の時間差を短くして、トータル的にボールを守るテクニックを、ここでは考えていきたいと思います。
第一回はポストプレーのコンタクトです。
ではまず参考までにバスケットの指導映像からポストプレーのコツを学んでみましょう↓
3:06から。
お尻をマーカーの膝に当てるというテクニックはテベスなど南米系の体の小さなFWが得意としているところです。このような指導も最近の指導現場では多くなってきていると思います。
お尻をマーカーに当てたままボールをコントロールするには足の裏を使うとよいようです。↓
ポストプレーでクサビのパスを受ける際、日本ではよくアウトサイドを使ってトラップしてマーカーから遠い位置にボールを置きなさいと指導されます。しかし、そのようなプレーを実践しているのはイブラヒモビッチぐらいで、その他の選手は殆ど足の裏を使ってクサビのパスを受けます。
なぜかというと、足の裏を使えば自然とお尻をマーカーにぶつけることが出来、マーカーの視野からボールを隠すこともできるからです。更にはその後左右どちらにもプレーするための自然な体勢を取ることが出来ます。また、足の裏でボールを触れているという安心感からプレッシャーを受けた状態でも周りを見渡す余裕が生まれます。
次→ボディコンタクト2 並走時の体の使い方
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