今回は敵と並走状態における体の使い方を考察します。
結論を先に書きますと、並走時において競り合いに勝つには、
- 腕を広げる
- 前傾姿勢を作る
- 自分の肩を相手の体より前に入れる
ことの三つがポイントになります。
まずは下のビデオをどうぞ↓
このプレーのポイントとなる箇所を静止画で抜き出してみました。
まず、緑(バルセロナ)の選手が右腕を広げ青白(エルクレス)の選手を牽制しながら、上半身を前に倒しています。
腕を広げるのは相手をブロックするためで、前傾姿勢を取るのは加速と自分の肩を相手の体の前に入れるためです。
肩が前に入ってしまえば、左図のように相手は後ろから押すことしか出来ませんから、その力を利用して更に加速し相手との距離を取ることが可能です。
一度安定した状態へ持ち込みます。緑の選手が完全にボールを自分のものにしました。
ここから緑の選手は更に縦へ加速する動きを見せます。
この動きを読んだ青白の選手はいち早く反応して前へダッシュしました。
左図をよーく見るとわかりますが、青白の選手の左肩が緑の選手の前に入っています。
お尻は緑の選手より後方にはみ出て見えますから、この時青白の選手は前傾姿勢をとっていることが分かります。
青白の選手がボールを取り戻しました。
これらはあくまで体の入れ合いに勝つための方法であって、ボールを守るための方法ではありません。例えば、自分の肩を先に相手の前に入れたのに、相手にスライディングされて先にボールに触られてしまうとボールを失う可能性がでてきます。ただしその場合は、相手が地面に倒れており、自分は立っていますから、次のルーズボールを拾える可能性もあります。
相手が横から足を出してきたときは、相手に近い方の足を使ってブロックする技も有効です。
体を入れることを優先するか、ボールに触れることを優先するかの判断が重要です。
次→ボディコンタクト3 相手を押し込む
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