背中押しの駆け引きを理解することは、浮き球の処理や球際の競り合いを制する上でとても重要なファクターです。だいたい試合中には4〜6回くらい浮き球の競り合いがあります。ポジションによってはもっと多いでしょう。それに3回勝てるか4回勝てるかの差はとても大きいです。一度の勝敗の差でスコアが2点分動くこともあります。それほど偶発性がサッカーの中で占める割合が多いんですが、負ける確率は少ないほど良いので、やはりセオリーとして競り合いの駆け引きを知ることは重要なんですね。ここでは全ポジションの選手が知っておかなければならない背中押しスキルを紹介します。
基本理論があれば応用があります。背中押しは特に浮き球の競り合いにおいて強力な武器になります。浮き球であればパスでなくても、自分で跳ね上げたボールでも応用することができます。
まずは下の状況を想定します。パスが強すぎてトラップを跳ね上げてしまった場合、
滞空中に直近の敵に背中を預けて体を入れてしまいます。
背中で押せばファールにならないし、押し返されたら逆にファールをもらえるからです。
また体の前面でボールを捉えることが出来るため、コントロールも容易です。
背中押しに相性が良いのがクッションコントロールです。
特にモモクッションはバランスを崩した中でも使えるため重宝します。ももって意外と使わない選手が多いですが、ここを使えるようにするとプレーの幅が相当広がるので要練習です。
偶発性を活かしてすねコンも意外性があります。
僕がよくやるのは、僕は線が細いので後ろから押されるとよろめいて上半身が前傾するんですね、そこで傾いて上体の下面の腹をつかってウェッジコントロール。腹トラップです。
このへんまでをひとくくりに練習しておくと実践での競り合い勝率をかなり高めることが出来るでしょう。できれば小学生のうちに、遅くとも中学生の課題にしたいですね。
背中押し対策 4種
ここでは背中押しを目論む攻撃手に対してDFが取ることが出来る対策について学びます。背中押し対策には4種あって、
- 押し返す
- 前に回りこんで背中押し返し
- 腰当て股抜き
- コエントランタックル
まずは簡単なところから。押し返し
これはボールが近くに来る前からポジション争いをして相手をボールの落下点に入れない方法です。
さり気なくやんないとファールです。また、ボールが近くに来てからやってもファールです。
2番めは背中押し返しです。これは冒頭写真のファンブイテンやフンメルスが得意とする方法で、後ろに味方のカバーリングがいる場合に有効です。
腰当て股抜きはこちらの動画を参考に
コエントランタックルはこちら
タックルをかます場合、相手がスアレス級に上手いと上手く出し抜かれるんで気をつける必要があります。特に最近話題のフンメルスの軽い守備。カッサーノが巧すぎたというのもありますが、この技頻発すると間違いなく1度や2度は失敗します。するとあいつの守備は軽いみたいな烙印が押されるので注意が必要です。
しかし、だれがフンメルスの守備を軽いなんて言えるでしょうか。僕には口が裂けても言えない。言えるとしたらそいつは世界で十指に入る豪傑DFのはずです。フンメルスの守備が軽いならその他幾千万のアマチュアプレーヤーの守備はカステラか!たしかに僕の守備は個人的にもボロ雑巾のようだと思いますが笑。しかしpalさんのする批判はアンフェアです。 僕ならうまい選手の上手いプレーを褒めてそこをどうやったら真似できるか考えるんですけどね。
じゃあ下のダニ・アウヴェスの対ミケル(エッシェン?)競り合いシーンを見てどこが上手いか指摘してみてください。答え合わせは今度やります。
このぶろぐで紹介するスキルの大半は中高生レベルを目標としています。小学生向けの技術練習はかなり書籍などで情報を集めることができますが、中高生レベルになるとそういった書籍は殆ど無いのが現実です。技術は研磨していく必要があるから小学生がやるべきことを中高生でもおなじことをやっていてはダメなんです。中高生には中高生レベルのものを提供しなくてはなりません。それがここで挙げるフィジカルコンタクトやトラップの技術です。これからも中高生がやるべきことはなにかをテーマに書き綴っていこうと思います。
アウヴェスと競り合ってるのはたぶんラミレスじゃないですかね
返信削除そうですね、場所的にラミレスっぽいですね
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