footballhack: 浮き球のポストディフェンススキル

2013年4月27日

浮き球のポストディフェンススキル

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ポルトガル代表のファビオ・コエントランは非常に沢山の守備のスキルを身につけており、同時にガッツあふれるプレー振りを僕は評価して止みません。だけど、世間的には去年のCLでラームに抜かれただとかセスクにマークを振り切られたとかそういう印象が強くて、守備が軽くて重要な所で頼りにならんという悪評がつきまとっているみたいです。僕からすればマルセロより守備の安定感があり信用度は数段上なんですけど。しかも、クラブでも代表でもクリスティーノのお守りをせにゃならんという重役を担っており、それを差し引かないと正当な評価はできないと思うんです。ほとんど一人でサイドの守備をこなしながら、時折攻撃参加するなんて、たいそうな重労働ぶりだといつも感心してます。で、今日はコエントランの守備スキルのうちの一つをご紹介



動画を見れば一発なんですけど、一応解説らしきものをしてみます。

浮き球の処理上手いと下手 005基本的に浮き球の処理の上手い下手を分けるのは2タッチ目に頭、胸、お腹、腿、スネを使えるか否かなんです。

下手な人はボールが落ちるまで待ってウェッジコントロールを試みます。これだとボールの滞空中にDFに寄せられる隙を作ってしまうんです。


浮き球の処理上手いと下手 004これを応用したのが浮き球のポストディフェンススキルと云われるもので、やり方は簡単です。受け手が胸トラップした瞬間に、脇から足を伸ばしてボールを突くというテクニックです。

上手く行けばほぼ身体の接触をせずにうことができます。ありうるのは足上げで笛を吹かれることくらいで。それならば前に回りこんでヘディングでアタックでもいいです。



浮き球の処理を語るとき、とにかく下手な人はなぜか足でしかボールタッチしてはいけないと思い込んでいて、ボールが落下して接地するまで傍観しているんですね。これは勿体ないので是非滞空中にボールプレーする習慣を身につけてください。守備でも攻撃でも。

上手い人は逆に腿などを使えるので寄せられても落ち着いてかわすことができます。走るスピードを維持できる上に、寄せられるタイミングを知っているので腕を使って相手の胸を押すことができるからです。この差はとても大きい。ドリブラーになれるか否かの分水嶺の一つと言えます。例えば、レアル・マドリーでもクリスティアーノはできるが、シャビ・アロンソはできないようにポジションによっても違いがあります。

ボールが浮いている時間はルーズボール状態と同じだって話は以前しました。
マクロつなぎ論 安定不安定2
ルーズボールを制することが出来るかどうかが、試合の行方を左右します。いくらフィジカルがあってもボールを奪ったり守ったりするスキルがなければ上のカテゴリーで必ず挫折します。しっかり身につけましょう。

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