メッシのドリブルを分析してわかったことは、メッシのようなドリブラーは育てたくても育たないし、メッシのドリブルを真似したくても簡単には真似できないということです。あの身体操作は練習して身につくものではありません。
じゃあ、ドリブルを練習することは意味ないかというと、そんなことはありません。日本人でも鍛錬次第でビジャやトーレス、イニエスタのようなドリブル突破ができるようになると思います。
彼らのドリブル突破には一定の法則があります。↓にまとめてあるとおりです。
(ここではフリーで前向きにボールを受けてから、正面に待ち構えるDFを打ち負かすという状況について考えます。)
突破のドリブルについての方法論を段階分けしてまとめます。
1 パスを受けてスムーズに仕掛けの体勢に入る
2 敵の正面に向かって突き進む
3 ぎりぎりの間合いまで近づく
4 方向とスピードに変化をつける
5 ボールタッチを変化させ敵の脇をすり抜ける
6 変化のボールタッチを小さくしてすぐボールに追いつく
7 敵の進路に入るようにドリブルを続けるかシュートやパスをする
このドリブルの特徴は何かと言うと、相手を追い詰めることで身体能力差を無にし、駆け引きだけの勝負に持ち込むということです。そのために、サッカーではボール保持者側が常に有利という原則を最大限利用します。
つまり相手に後手(後足)を踏ませるのです。文字通り、バックステップを踏ませるということです。これによって、DFは一方の方向には無防備になります。この状態から勝負を始めることで、ドリブラーはDFの弱点を握った形で仕掛け、相手の出方を伺うことができます。
テレビを見ていると、今Jリーガーは123まで出来ているのですが、4が全然うまくないんですね。いい感じで相手に接近しても抜きにかかったときに、完全に相手に読まれるケースが多いです。
それから、6の切り返しのボールタッチが大きすぎて、折角相手を追い詰めたのに、最後は結局身体能力勝負になってるケースも多々有ります。
この辺りについて考える必要があるので、次回の記事では→ドリブル方法論2 後足を踏ませるを考えます。
はじめての投稿になります。
返信削除質問なんですが、上の記事に書いてあるので、1から7まであるのですか、3の「ぎりぎりの間合いまで近づく」というので、ぎりぎりまで近づくと、5のときに敵の足に引っかかってしまいます。3の「ぎりぎり」というのは、近づきすぎてもだめなのでしょうか。また、これは相手が足を出すタイミングで抜くのですか。
長くなってすいません。
はじめての投稿になります。
返信削除質問なんですが、上の記事に書いてあるので、1から7まであるのですか、3の「ぎりぎりの間合いまで近づく」というので、ぎりぎりまで近づくと、5のときに敵の足に引っかかってしまいます。3の「ぎりぎり」というのは、近づきすぎてもだめなのでしょうか。また、これは相手が足を出すタイミングで抜くのですか。
長くなってすいません。
@オレンジ135さん あえて「ぎりぎり」という表現をしたのは、抜くときの間合いというのは人によって様々だからです。ですので、簡単に解を求めずに試行錯誤することが大事です。
返信削除基本的な考え方としては、相手の重心を見て逆に抜く、あるいは自分が加速しやすい方に抜く、でいいと思います。重心を見るということはつまり、DFの体が流れていればその逆方向をとり、静止していれば接地している足の方向をとるということです。
詳しくは今後記事を書く予定ですので、それまで自分なりに実験を繰り返してください。
ありがとうございます。ドリブルの間合いは1対1の練習でつかみたいと思います。
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