footballhack: 崩し論1 形、イメージ

2011年8月7日

崩し論1 形、イメージ

理想の崩しとは前回の記事で書いた通り、曲線的な崩しです。曲線的な崩しを実現するには、2択を迫るということが基本になります。

そのためには
  1. ボールホルダーは直近のDFに対して正対し
  2. サポート選手はトライアングルを作るように位置取りし
  3. 互いの距離を均等に保ち
  4. 周囲のDFからも均等な距離を保つ
  5. あるいはもう一人の味方と同一直線上に並ぶようにポジションを取る
ことが求められます。(この辺のことはポジショニングシリーズ重なったら一つ飛ばすに詳述)



そして定形の崩しを仕掛けます。パターンといえどもDF側は常に2つの選択肢に迫られることになりますから、予測することが難しくなります。僅かな判断の遅延を促すことで、必ず発生する守備の穴を突くことが可能になるのです。


定形の崩しとは例えば以下の形です。

  1. ワンツー
  2. クサビとスルーパス
  3. ひとつ飛ばすパス
  4. コンビネーションラン
  5. クロス
  6. スイッチ 
今回の記事では崩しをパターン化して考えることでより深いサッカー理解度の獲得を試みています。パターンを覚えるというと、判断の柔軟性を硬化させるのではないかという反論が上がるでしょう。しかし、それは全く逆です。パターンが頭に入っていれば、一手先の予測が立ちます。つまり戦術眼が深まるということです。柔軟な判断は正対し2択を迫る時に必要になります。正しい判断を下せれば、次にDFがどういう行動を取るか、手に取るようにわかるようになります。そして定形の崩しで空いたスペースを狙おうという段取りです。

次に起こりそうなことを予測することはイメージ力と言い換えることも出来ます。周囲を見て状況を把握し、蓄積された豊富なパターンからあるひとつを引き出し、瞬間的にイメージ化し、正確に実行することが求められます。形を覚えるのは座学でも間に合いますが、瞬間的なイメージ力を手に入れるには正しいトレーニングが欠かせません。

普段のサッカーへの触れ方が豊かなイメージに持つことに深く影響します。

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