footballhack: スローインの投げ方

2014年2月18日

スローインの投げ方

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スローインの投げ方は基本的に2種類しかありません。こういうとまた語弊を招く恐れがありますが、スローインの投げ方について詳しく知りたいという方はとりあえず読み進めてみてください。

目次
  1. ルール上の問題
  2. ボールの軌道
  3. プレーパターン








  スローインの投げ方1 ルール上の問題



「スローインの投げ方」で検索してヒットする多くの記事が、ルール解釈の側面から見た投げ方の解説をしています。あるいは初心者がはじめてスローインを習うときの注意事項などです。ここはサッカーハックブログなのでルールをすっ飛ばして戦術技術的TIPSに移りたいところですが、やはりルール解釈にも文句があるので軽く触れておきます。

野暮ですが簡単なんでルールを紹介しますと、スローインを行う時スロワーは
  • フィールドに面する
  • 両足ともその一部をタッチライン上またはタッチラインの外のグラウンドにつける
  • 両手でボールを持つ
  • 頭の後方から頭上を通してボールを投げる
  • ボールがフィールドから出た地点から投げる
とルールブックにあります。これが何を意味するかわかりますか?これは正しいスローインの方法を指定するものではありません。


ルールは不正なスローインを防ぐためにあります。

つまり、片手投げや斜め投げ、下手投げや後方投げをさせないためにあるのです。これを正しく理解できれば、ファウルスローを取るジャッジのバカバカしさに気づくはずです。つまりスローインはスローインの体をなしていさえすればあとはどうでもいいのです。

右のエントリで詳しく説明されていますが、はっきり言ってファウルスローを取る審判はサッカーを愚弄しています。また、ファウルスローについて熱く議論するファンもサッカーの本質を見抜けていません。→少年サッカーでファウルスローが多い理由−ゴラッソ求めてどこまでも(スポーツナビプラス)−

条文は不正を罰するためにあるのであって、正しき方法を教授するためにあるのではありません。条文は解釈されて変容し運用されます。その辺をごっちゃにする人がスポーツ界には多い!特に教育者!

審判で偉い人もこうおっしゃっています。

うまく運用することが大事なのであって条文を丸暗記することが凄いことではありません。以上私からの審判団への愚痴でした。でも、選手が相手のファウルスローをアピールすることはやるべきですよ。だってくだらないミスでマイボールになるなんて美味しすぎじゃないですか。僕はよく叫んでます「ファウルスロー!ファウルスロー!」

ということで、このエントリではルールを理解した上である程度きちんと投げられる人をターゲットに、戦術的に有効な投げ方のセオリーを紹介します。



  スローインの投げ方2 ボールの軌道


そもそもスローインの成功率ってどれくらいかご存じですか?まぁ僕も数字では知らないですけど、よくて6〜7割ってとこじゃないでしょうか?バルサのように一方的にポゼッションできるチームなら8割越えてもいいですが、普通は5割を超えればいいほうで、6〜7割に届けば上等といったところでしょう。(すべて経験を元に語っています。)

こんなに成功率が低いのはスローインというプレーが難しいからです。なぜ難しいかは、スローインについてあれこれというエントリで扱いました。

浮き球を処理するのが難しいからと受け手の神通力に依存するからでしたね。

ここではスローインを繋げるための基本的なルールを整理し、共有することでスローインの成功率を向上させることを目的とします。スローインのセオリーといったところですね。

では早速、スローインのボールはどのような軌道を描くのがよいでしょうか?





軌道は重要です。なにせ受け方に影響してきますから。

正解はふわっと投げる、です。ボールは弧を描くようにふわっと滞空時間の長い軌道を描くのが理想です。ちょっと図解します。

スローインの投げ方 001スローインの投げ方 009

低い球をびゃっと投げるのはNGです。

なんでか。一つには、投げる技術自体が難しいことが挙げられます。「手を使うんだから足よりも正確に出来るだろ」論法は結局サッカー経験の浅さをさらけ出すだけで、全く頭のいい発言ではありません。近い距離にいる味方に速いボールを投げようとすると正確には行かないし、受ける味方も準備時間をしっかりとれません。

だから受け手のことを考えるならば、ふわっと優しいボールを投げてあげて、時間を与えるのがベターです。また、スロー技術も簡単になるので失敗が減ります。

しかし、ここで問題になるのが上述のルール問題です。いわゆる"チョイ投げ”になりがちなんですよ、ふわっとしたスローインというのは。頭上を通過してないとか頭より後方から投げていないとかイチャモンを付けられます。僕はどうでもいいことだと思うんですが、実際W-cupなど国際大会でもファウルスローをトラれることがあるので、最低限ルールに触れない投げ方をマスターする必要があります。で僕が提案するのが


フォロースルーをしっかりしよう

です。

チョイ投げというのは下図左です。ボールを直線上に押し出そうとする投げ方です。これをやるとフォロースルーが止まってしまい、印象上ボールが頭上を通過していないとみなされることがあります。
スローインの投げ方 002
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まぁどうでもいいんですが。この条文「頭の後方から頭上を通してボールを投げる」は頭上を通過するまでボールを両手でつかんでいないといけないとは読み取れないんです。つまり、リリースは頭の後方でもよく、ボールの軌道が頭上を通過すれば良いと解釈することもできます。しかし、日本では頭上より後方でリリースするとファウルスローを取られることがあります。よってチョイ投げでフォロースルーを十分に取れないとファウルスローとみなされるのです。fabio coentraoがチョイ投げ代表者です。

まったく解せない話ですが、反則になって抗議するより、ならない方法を考案するほうが賢いのでそうしましょう。

上図右はファウルスローを取られづらい方法です。両手で円弧を描くようにボールを運び、頭上でリリースします。するとボールはふわっとした軌道で受け手へ届きます。この投げ方の良い点は腕を自然に前に振れるので、印象上正しく投げているように見える点です。また手首を使ってボールを押し出すと上手くボールを斜め上へ放ることができます。ダニアウベスがこの投げ方の代表者です。よくみて研究してください。




  スローインの投げ方3 プレーパターン

詳しく言うとスローインの投げ方にはもう少しバリエーションがあって、
  • ロングスロー
  • スペースへのスロー
  • 頭に投げる
  • 足に投げる
  • ショートバウンド
  • 低いバウンド

があります。今回はスローインをしっかりつなげていくということを前提に話を進めます。すると下記の3つの投げ方に限定されます。ロングスローやスペースへのスローや頭に投げるフリックプレーなどは、この基本の3つの投げ方をしっかり習得した上で試みるべきです。でないと、相手をだますことができません。基本を見につけ、応用へと発展しましょう。
  • 足下に落とす
  • 膝頭に落とす
  • ショートバウンドで腹に当てる

これができてない人が多いんです。特に小学生。これをしっかり教えないことにはスローインをマイボールに繋げることはできません。まずはこれをしっかり習得しましょう。

味方がフリーなら足元に落ちるようなボールを投げるのが基本です。
スローインの投げ方 004

ここから発展可能なプレーは
スローインの投げ方 005

足裏トラップ


スローインの投げ方 006

ダイレクトでスロワーに返す

の2つがあります。足元に落とすのと膝頭を狙うのはほぼ同じです。ふわっとした軌道なら膝頭をなぞるように足元へ落ちていきますので、インサイドキックでダイレで落としてもいいし、フリーならそのまま足の裏を使って止めても良いです。パスとトラップを見合いに出来る点で、ふわっとした軌道のスローインには優位性があります。



次に受け手が後方からプレッシャーを受けている場合です。

スローインの投げ方 007

このときはショートバウンドを使って腹トラを促します。手前に落ちるように投げることで受け手が背中押しと腹トラップをしやすい状況を作り出します。

DFを背負った状態での腹トラップはボールを隠す効果が高いので、確実なボールキープへ繋げられます。

逆にNGな投げ方にはどういうものがあるかというと、下図
スローインの投げ方 008

胸へ投げたり、腿へ投げたり、足元に速いボールを投げたりする方法です。なぜこれがまずいかというと詳しくは受け方の回で説明しますが、一つには高いボールの処理はめんどくさいということがあります。動作はできるだけ小さく、多くの選択肢を保った状態で行われるのが理想です。だから、足を上げずにインサイドトラップや足裏トラップを使うほうが、胸トラップや腿トラップを使うより有利なのです。ストレスが小さくプレーできます。また、さっき書いたように速いボールを投げることは想像以上に難しいし、受ける方も準備が難しくなります。懐を使いづらくなりますしね。そういったわけで上図の3つの投げ方はNGとさせていただきます。

以上、スローインの基本の投げ方には2つあって、受け手の足元でバウンドするようにふわっと投げるか、受け手の手前でバウンドするようにふわっと投げるかです。

そしてこの投げ方から生まれるセオリーは3つ。ダイレ落とし、足裏ウェッジコントロール、腹トラです。このように投げ方と受け方をセットすることで、投げ手と受け手が共有できるプレーパターンが生まれます。プレーパターンを共有しておけばコミュニケーションが取りやすくなりますし、応用も効きます。またシンプルにインプレーへとつなげていくことができます。

実際の試合ではより多くの技術的要素が必要になってきて、いくつかのプレーモデルを連鎖させなければ、スローインをマイボールにつなげていくことができません。それは次回のスローインの受け方とスローインの戦術で扱うとして、今回は基本の投げ方を確認してみました。

この基本はプロでも通用するやり方です。内田篤人選手だって近くの選手に投げる時は同じようにしています。個人的にはスローインは10mの距離で投げられればよいと考えています。そんなに長距離を投げられなくても正しいやり方で10m投げられれば十分です。あとは受け手次第となりますが、確実にスローインを繋げる方法として基本のセオリーをもう一度確認してみてください。そして是非実際の練習で試してみてください。

次→スローインの受け方


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