footballhack: 【図解】シュートのセオリー

2011年6月16日

【図解】シュートのセオリー

今回はシュートのセオリーについて書いてみます。特にGKとの1対1においてのセオリーを紹介したいと思います。

始めに、シュートとパスはどこが違うか考えてみましょう。同じキックでもシュートとパスは意味合いが全然違います。シュートは対象者に捕球されてはならないキックであることに対して、パスは対象者に捕球させなければならないキックであるということです。よく「シュートとはゴールへのパスだ」なんて言います。たしかにその通りなのですが、この言葉はGKの存在を無視しているようにも聞こえます。

GKは全力でシュートを止めにかかるわけですから、少なくともGKに当てないように蹴らなければゴールになりません。(強烈なシュートなら当たっても入りますが。)また、よく「シュートを打つときは隅を狙え」と言います。これもたしかにその通りなのですが、GKにシュートコースを予測されてしまったり、シュートが枠外へ反れて行ってしまってはゴールを奪うことは出来ません。では、理想的なシュートを言葉にするとどうなるか。それは「GKの体に近いところギリギリを通過するようなシュート」だと思います。GKは概ねゴールの真ん中に立っていますから、体のすれすれを抜けばボールが枠外に飛んでいく心配はありません。まぁ極論言うと入ればなんでもいいってことです笑。


ここまでは頭の中の話でした。実際にはシュートはGKとの駆け引きであり、それ故導きだされるパターンがあります。

特にGKとの1対1においては GKの準備姿勢を2パターンに分類することで、その後のセービング姿勢を予測し、左右あるいは上下にシュートを打ち分けることが出来ます。

左のように基本的にはGKとの1対1では、左、右、上、下の4つのシュートコースが存在します。



■GKが前進している場合

GKが飛び出してくる場合、GKの足は縦に開いているように見えます。そしてシューターのキックの瞬間、GKは横に開脚し上半身を立てて飛び込んできます。なぜなら、この時GKは最大のピンチを迎えるわけで、シューターに圧力をかけるため、またシュートコースを最小限に狭めるために、体を大きく見せようとするからです。

ですから左の図のように股の下が大きく開くわけです。

時にはGKは体を倒して投げ出して、スライディングのような格好でシューターに迫るので、その時はチップキックで上を狙うのもよいでしょう。



■GKが静止している場合

GKが足を横に広げて接地しシューターを待ち構えているときは、シューターがキックする瞬間に必ず左右どちらかに体を倒してセービングを図ります

足を横に広げて接地という姿勢は最高の準備姿勢です。GKとしては体勢十分で判断の余裕もある、そんなときはシュートフェイクをかけて左右に打ち分けるのが良いでしょう。

例えばシューターから向かって右に打つ姿勢をとって、GKを右に倒してから左方向へ、丁度GKの足の上を狙って少し浮かして蹴ればうまくいくはずです。

十分にスピードのあるシュートなら脇の下も通過します。



■GKが見えたら

スルーパスなどで裏に抜けてGKと1対1のシーンを迎えたら、まずはGKの位置と姿勢を確認しましょう。

足を縦に開いていたら、その後開脚して倒れる確率が高いので、股下かループシュートを狙います

クロスのトレンド3でもみたように、今見えた相手の体のあるところが未来のシュートコースなのです。コンマ5秒後の世界を想像することが鍵です。怖がらずに確信を持って蹴りこめばきっと入ります笑。

足を横に開き準備姿勢を整えていたら、表裏のインサイドキックを使って左右に打ち分けるといいでしょう。参考→蹴球計画「ゴールを決める技術


シューターに余裕があったらドリブルでかわすという選択肢もあります。






今回はGKとの1対1を取り上げました。ではミドルレンジ、ロングレンジはどうなるかというと、幸谷秀巳さんが言うように、ゴールポストを狙って思いっきり蹴る練習を繰り返せば良いと思います。

最後に以下の動画でGKの準備姿勢とシュートコースの関連性を確認して下さい。


次→シュートのテクニック 助走でタイミングをずらす

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