footballhack: 2013/11

2013年11月30日

3バックポゼを取り入れた結果


キック力が足りなくて狙い通りに行きませんでした。

具体的には、CBのキック力が足りなくて、SBまでパスが渡りませんでした。やはりCBのフィード力はある程度必要になります。ですから、改善案を示したいとおもいます。




2013年11月26日

ドルトムントの攻撃パターン

4−4−2の泣き所、トレーラーゾーンを使う

名称未設定 001

トレーラーゾーンとサイドのスペースを行き来する 名称未設定 002



2013年11月24日

サッカー動画解説9



権威崇拝の全体主義というのが日本サッカー界のあるいは日本社会全体の有り様だという分析を僕はしているんですが、その意味でメディアの力ってすごい大事だと思うんです。メディアの情報発信力次第で日本の底力は決まるというか、平均のレベルの引き上げに関わってくるんですよね。だからこそ、大衆迎合してないで独自の発信力を備えた大手メディアがでてこないとダメだと思うんです。なんていうのは理想で現実には収益を回収するために情報量を落としたコンテンツを配信するしかないんですけどね。

具体的にはやはりサッカー解説者の分析力と語彙力。解説者の言葉次第で観戦者のサッカー理解力は決まります。あとは協会の指導者養成講座。なんだかんだトップダウンですからね。上の人(日本代表監督とか技術部長とか)の言葉がそのまま地域指導者の言葉になります。

あとはこれ意識高い人向けですけど出版業界。ここで流行したワードはやはり意識の高い指導者の思想面に影響を与えます。

こういう文化を考えると日本からクロップやガリードのような指導者は出てこないんじゃないでしょうか。

なぜこんな話をするかというと下の動画の差金の動きってあんまテレビで取り上げられないなということで。「横縦の動き」でも「インワードウェーブ」でもなんでもいいんですけどこの動き大事だと思うんで紹介します。


2013年11月23日

サッカー動画解説8

これは正直微妙です。そろそろサッカー活動からの引退を考えてます。だから眠っている動画を掘り出してます。




4−4−2 サイド攻撃 from silkyskill on Vimeo.

2013年11月22日

サッカー動画解説7


カウンターアタックでは理想の流れをイメージしておくことが重要です。第一の狙い、第二の狙い、第三の狙いまでよどみなく動きをつなげていければよいカウンターにつながります。最近ではセカンダリーブレイクといって、カウンターとしての第二波を生み出すことも重要視されています。それにはまずトップの選手が質の高いオフ・ザ・ボールの動きでDFラインを惹きつける必要があるでしょう。


2013年11月20日

サッカー動画解説6



今回はボランチとセンターバックとサイドバックの動き方をおさらいします。このシリーズは埋もれている動画を紹介するコーナーです。


2013年11月19日

サッカー解説動画5

ゾーンディフェンスをやっているチームを見ると、中央を閉鎖してサイドに追い出すまではよいのですが、サイドでの対応が不完全なところが多いんですよね。

サイドも完璧に守ったのが上記のロンドン五輪世代。関塚ジャパン。東と清武はいい仕事してました。

ではサイドの守備方法を御覧ください。


2013年11月18日

サッカー動画解説4


サッカーの戦術の話だとかマッチレビューの話だとかはものすごい盛んなのに、それを可視化して議論のたたき台になるようなものを作るという面で、すごい遅れていると思うんです。特に英語圏と日本語圏では。英語圏なんて話になりませんね。この点進んでいるのはラテン語系のスペイン語圏とイタリア語圏です。言葉がわかればyoutubeにでもごろごろいいものが転がってる気がするんですけどね。あと、他のスポーツに比べてサッカーの分析が遅れているという部分もありそうです。

下にゾーンディフェンスのセオリーをアニメーションで解説したものを載せておきます。


2013年11月17日

サッカー解説動画3


現代サッカーを考える時に、もはやゾーンディフェンスを抜きには語れないんですよね。そういう時代になってしまったんです。だから小さい頃から少なくとも中学生くらいからゾーンディフェンスのなかで選手を育成していかなければ、時代についていけなくなってしまいます。そういう意味で下の動画なんかかなり参考になると思うんですけどね。あんまり評価されてませんね、いまのところ。


2013年11月16日

サッカー動画解説2


サッカーではサイドからの攻撃での得点パターンが全体の1割程度を占めると言われます。流れの中からの得点パターンではかなり大きい方です。よくよく観察すると2人目を使うクロスの形が一番得点確率が高いことがわかります。下の動画がよく説明しているので見てみてください。練習する時は以下のセンタリングのパターンやクロスの常識を思い出してイメージすると良いでしょう。


2013年11月15日

サッカー解説動画1



チャンピオンズリーグ チェルシー対バルサより体の使い方や競り合いに関する分析をまとめたビデオです。昔のものです。



2013年11月9日

サッカーの試合の分析:可視化と実践

Saturn wallpapers 7


これまで見てきたトランジションに関するエントリをざっとまとめてみると以下のようになります。




ここで結局何をしたかというと、今までの攻守の切り替えの4つのステージという価値観を細分化したということです。攻守の切り替えへの理解は、サッカーの分析の初歩ですから、つまり、サッカーの理解の仕方が根本的に変わってくるということです。細分化したことでサッカーをよりリアルに手に取るように理解することが出来るようになりました。これによってトレーニングもより実際に近づけたり、実践に近似した状況設定を考案することができるようになります。

2013年11月8日

ドルトムントの練習を分析する





前回の図を使ってドルトムントを分析しなおしてみましょう

トランジション理論1 001

やってみたら失敗しました。どうあがいてもこのモデルじゃ理解できない!!いや矛盾が出てくる!!!

そこでドルトムントの練習方法を見なおしてみました。

2013年11月7日

トランジション理論の着想について

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サッカーの攻守の切り替えはコインのように表裏一体であると言われます。攻めながら守りを考え、守りながら攻めを考える。よりよいサッカーは攻守が表裏一体であると言われますね。僕が今熱視線をおくるドルトムントのサッカーも攻守が一体になっています。あぁドルトムントを理解したい!!それがこのシリーズのモチベーションです。

じゃあよいサッカーをするために攻守両面を同時に考えながらサッカーをしましょう!といったところで、一体どうすればよいのでしょうか?これは「俯瞰的にピッチを見ろ」という指導と同じで正しいんですが具体的ではない手法です。コインの表と裏を同時に見ることはできませんね。わからない人にわからせたいときには全く役に立たない言葉があるんです。

コインの表裏ではアバウトすぎる、じゃあ半分ずつに分けましょうよっていって出てきたのが、攻守の切り替え・4つのステージです。(この考え方の前にはボールを巡る3つの状況という考え方もありました。)

イスコのシュートパターン(スロー)



イスコのシュートパターンのGIFアニメーションを前回2つ作ったんですが、ページが重くなってしまったので分けます。スローバージョンはこちら↓


2013年11月6日

イスコのシュートへのトラップ

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今シーズンからマラガからレアル・マドリーに移籍した、上がり目のイスコ。彼の動画を見ていて気づいたことがあったので記しておこうと思います。



彼のミドルシュートのパターンなんですけど、左から来たパスを右足で受けて右足で打つとき、かる~く右に転がすんですね。これはあのブスケツターンと同じ原理であるいは直近ではメッシのインサイド流しと同じ原理で、ボールの側面を軽く踏むことで回転を利用してボールを転がす技術です。ラームの右サイドでのプレーで縦パスを狙うときにも同じ技術が使われています。

2013年11月5日

トランジション理論(3)

トランジション理論 001


前回は現代サッカーのトランジション理論を理解するための風水図を入手しましたね。今回はその図の意味を説明していきましょう。

まず下にトランジション風水図を確認。

2013年11月4日

トランジション理論(2)

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前回の結論は、

局面をセグメント化して認識できなければ切り替えの質は向上しない

ということでした。

局面と局面を分けて考えている限り、その隙間にサボる時間が生まれてしまうのです。だから結論としては、該当する2つの局面をセットにして覚えるセッションを組むことが必要になります。課題となるトランジション局面を取り出して、そこだけをトレーニングできるようにセッションを調整するのです。

例えば、ボールを奪ってからカウンターという練習があるとします。この時、ボール奪取するときのピッチ上のエリアはどこか、陣形はどうなっているか、プレーの速度はどうなっているか、という点を明らかにし、さらに攻撃のパターンも決めます。サイド攻撃をするのか中央をスルーパスで狙うのか、ドリブルで仕掛けるのか等。これらが決定して初めてトレーニングを実際の試合に近づけることができます。

そう言われても、何を基準にトランジション局面を設定すればよいかわからないと思うので、図を用意しました。というのも、試合では必ずしも起きてほしいことだけが起きるわけではないからです。上の例で言うとサイドに追い込んで奪ってからカウンターを仕掛けるトレーニングをしたとします。しかし、実際の試合でサイドでの守備がうまく行かなければトレーニング自体が無意味になってしまいます。ここではサッカーの試合をより正しく分析するための手段として、攻撃と守備をスピードで2分して作図してみました。これでより客観的に試合を分析できるようになると思います。

2013年11月3日

バスケットに学ぶ攻から守へのトランジション

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4−4−2の完成その次にはどんなステージがあるのでしょう。一つの課題としてはトランジションが挙げられます。ここではサッカーより戦術的に20年先を行っているといわれるバスケットボールのトランジションセオリーからトランジション・ディフェンス(攻撃から守備への切り替え)を理解してみましょう。

バスケットは1チーム5人でポジションも背の高さで決まっているので、サッカーよりポジション毎のプレーパターンを決めやすいという傾向があります。セットプレーだけではなく流れの中でも練習したことが試合で出来るというイメージでしょうか。また、切り替えの発生もシュート後だけにほとんど限定できます。ですから、サッカーよりトランジションのルールをチーム戦術として浸透させやすいという側面があります。だからバスケットのほうがこの方面の戦術的用語や蓄積が多いのです。大いに参考にしましょう。

ここで参考にするのはこちら→ Basketball Coaching Home Page - Transition Defenseについて考える