2014年2月28日
サーニャの懐
タッチライン際でプレーする選手の特徴的な懐の使い方を紹介します。今回はアーセナルのサーニャ。
エジルからパスを受けて、浮き球処理に若干もたつきます。その間に左後ろから敵が迫ってきています。
すねこんで懐に収めて、
体を相手とボールの間に入れます。
なぜこの時、相手を見ずに体を当てることに成功しているかというと、ボールの位置に関係があります。ボールが懐に収まっていれば、相手はボールを目掛けてプレスに来ますから、ボールを守るように体を張れば、自然と相手の体と接触するという算段です。
また懐の深いボールの持ち方はDFからボールを隠す効果もあります。このときDFはボールの位置を大雑把にしか確認できていなかったのでしょう。実際、サーニャの体を目掛けて接触を試みるのが精一杯の反撃でしたが、サーニャはそうくることを事前に予測できていたので余裕を持って対応出来ました。
軽く手押しを使いつつ、当たったタイミングでボールを押し出します。
すると相手は止まり、自分は離れていきます。
ここも懐深くでタッチすることで、敵を寄せ付けてからの加速に成功しています。
この技術は今後くわしくやります。
ライン際での縦ドリブルを試みる際は有効なテクニックです。特に順足サイドだと。
sagna懐 from silkyskill on Vimeo.
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イニエスタのドリブルは懐が深いと言いますがメッシはそれほど深くないように見えます。それなのにどちらも抜ける。其の違いは何処にあるのでしょうか。
返信削除そしてどちらのドリブルが優れているのでしょうか。教えていただけたら幸いです。
それとマラドーナの5人抜きの3人目と4人目も懐が深いドリブルをしてると思うのですが、メッシの3人目と4人目はそこまで深くないように見えます。それでも抜けてます。それと軸足の二度付きをすると懐を深くしやすくなると思います。
削除あとスピードが出ていると懐に入れづらくなり、無理に入れようとするとこけたり、ボールが足から離れてくように思います。
そこで私が推測すると、低~中速のドリブルでは懐に入れキープしたり抜いたりし、高速では懐に入れずに2ステップや骨盤パニック等をし、抜いていくというように思うのですが、どうでしょうか。間違っているところをご指摘いただけたら幸いです。
メッシは手押しを積極的に使っていますがイニエスタはあまり使わないように思います。その代わり頭を相手の前に入れて抜いて行きます。イニエスタのはファールを受けやすく誘うようなドリブルだと思いますがどちらがいいのでしょうか。ポジションによって違うなら教えて下さい。
削除推測はおおよそ正しいと思います。
削除足が遅い選手は懐を使うしか選択肢がないと思います。足が速ければメッシのように爪先でボールを付いて行くような不自然な加速力をもって抜いていけると思います。あと実は2ステップは速度を維持しながら懐を使える技です。
手押しは腕力のある選手や体の大きい選手向きです。線が細ければ懐を使うほうがいいでしょう。ポジションによってではなくフィジカル要素によってプレースタイルが決まると思います。
僕もまだまだ勉強不足です。気づいた点があったら共有してください。
ありがとうございます。私は足はまぁまぁ速く、背が低いので懐をうまく使っていきます。
削除最近気づいたのですが懐を使った時と使わない時の切り返しの成功率がだいぶ違ったように感じました。
返信削除2ステップでも懐を使って加速できるんですね。試してみたいと思います。